最近観たアニメの感想その1(禁書目録,かんなぎ,トロプリほか)

こんにちは。ここではクールアニメ以外で観た作品の感想を載せます。1回観ていて2回目3回目みたいな作品もあります。次の順に感想を書きます:

それぞれ春アニメ感想とかよりも短めに書く予定です。数行から20行以内。

以下、感想:

─────────────────

1.『とある魔術の禁書目録

1期、視聴は3回目で2回目は3年前くらい。

やっぱ名作なだけあって何回観てもおもしろいですよ。2000年代のアニメにあるこのイントロゆっくりで徐々に加速していく感じめちゃくちゃ肌に合うというか、好きなんですよね(おじさんということです)。昔は3話切りとか言われていましたが今の若者は1話切りと言って1話時点でガツンとおもしろくなかったら即切ってしまうみたいで、ソレ故1話から展開をガッツリ詰める作品が増えてきているわけですが、この時代のアニメ特有の世界観・舞台の説明や主人公とその周辺の紹介などをメインとして展開が発生するのは1話ラストからという丁寧な作り方をした1話好きなんですよね〜。今の中学生高校生が禁書目録観たら1話で切っちゃいそう。超電磁砲Sを観た上でもう一度観る姉妹編は解像度が桁違いに上がりますね。

僕の中での価値観で"魔法や魔術などは科学とは対を為す存在で、科学が発展する以前にあったキリスト教などの宗教の信仰によって生まれる力"、というのがあってそれはまんまこの作品の影響です。

 

2.『かんなぎ

初めて視聴しました。また2008年アニメということですが、沢城みゆきさんが主人公の幼なじみ片思いJK役やっているのに感動してしまいました。この時代のオタク用語とかインターネットミームとかバリバリで懐かしい〜という気持ちに(この時代全然オタクでもなんでもなく健全小学生やらせてもらってましたけど)。ホモをガッツリホモと呼んで蔑視というか馬鹿にしてるシーンがある感じ時代感じる、今やったらうるさい人に騒がれるの確定だから。そう思うとレイザーラモンHGとか今やれないよなぁ。

当時原作未完のためラストのくだりはアニオリらしいですが、僕はかなり好きでした。ずっとギャグを通してきたのに突拍子もない感じもしますが1クール完結モノの〆方として上質です。仁君の思考回路の方もあやふやじゃね?というのは思春期だしそんなもんでしょう。最終章前の本当に内容0のカラオケ回で緩急つける感じとかいいですよね。たいへん良い作品で楽しめました。

 

3.『トロピカル~ジュ!プリキュア

コチラの視聴は2回目、1回目は放送時に観ていました。歴代トップクラスに明るくてハチャメチャでギャグテイストなのに本筋ストーリーやる回はめちゃくちゃしっかりしていてギャップにやられてしまう。29話が特に印象的で、ギャグから入りまなつ・ローラの会話からまなつが見る不思議な夢、そこから街全体を襲うヤラネーダとのバトルなど見どころたくさんです。

この作品クルルンが喋りだすことなくキーアイテムになることなく本当に最後までポケモン枠に収まっていたのが逆に良かったのかもしれません、人物の関係性深掘りに焦点充てられるので。

初見のとき序盤ローラがあまりにも高慢ワガママ女過ぎてかなり苦手に感じていてたのに2周目入ると全てが好きになっていてチョロいもんです。ハトプリのえりかと同じ現象が起きてます。45話のラスボス戦パチンコの演出みたいなギャグで〆たのにそこからの45話後半+46話のエピローグが本当にしっかり泣かせにきているというか、なんなら2回目でも顔クシャクシャで泣いてました。

 

4.『劇場版呪術廻戦0』

2021年のクリスマス公開の映画ですが、当時忙しくて見に行く暇が無く初視聴。dアニメで観ました。結論から言うと、満点です。久しぶりにわかりやすくめちゃくちゃおもしろい作品を観たなと湧きましたね。

これ観た時点で呪術廻戦2期の過去編を観終えたあたりだったのですが、バリバリに0でリンクしていて絶叫。映画館で視聴済みの人も懐玉・玉折編観終わったらもう一度観てみると良いと思います。これだけだとこの作品五条悟と夏油傑の関係性がですねぇ!みたいなノリに見えてしまいますがちゃんと本筋も素晴らしかったです。映画ということでバトルシーンも大画面映えする感じで、乙骨くんが夏油の呪霊に囲まれたときに呪言を放つシーン鳥肌スゴかったです。

てか、乙骨くんあまりにもシンジくん過ぎましたね。「死んじゃダメだ」のシーンとか緒方さんも自分でさすがにシンジくん過ぎたなと思ってるだろってくらいシンジくんで笑ってました。別に全然いいんですけども。

 

5.『回復術士のやり直し』

エロ、最高。完全版の視聴を推奨します。TV版だと全体の半分くらい規制入ってて何一つおもしろくないと思います(そんな作品アニメ化すんなって話ですが)。地味にストーリーもあるし良かったです。毎回義務エロシーンありますが、結局のところ2話がピークでしたね。10話ラストからの剣の勇者のくだりと最終話も良かったですが。

 

6.『のんのんびより

初見でした。有名作品観ていないがちなんですよね。この作品、田舎特有の静けさというか、スローに時間が流れていく感じがとてもよく表現されていて素晴らしかったです。シュールなギャグというかスローテンポな日常を展開するスタイルは一歩間違うと退屈でおもしろくない作品を生みかねないのですが、この山畑田んぼに囲まれている情景と相まって良い方向だったと思います。コンクリートに囲まれて育つとこういう田舎に少し憧れるけど多分僕は1週間くらいで限界来るかも。結局田舎出身は都会に憧れるし都会出身は田舎に憧れる言わばないものねだりなのかもしれません。一人っ子と兄弟持ちのソレと同じく。

初めて見るからホント知らなかったんだけどこの作品お乳こぼれフルーツタルトからキモさ薄めたみたいなノリもあるんですね。

 

─────────────────

以上、最近観たクールアニメ以外のアニメ感想でした。のんのんびよりは2期も映画も3期も観る予定です。禁書目録は3期まで既に視聴済だし2期以降もう一周するかは置いときます。

敢えて感想のところに載せませんが、一応tierをつけるとするなら上から順にA, A-, S, S, A, A-といったところです。

 

夏アニメの感想はまたまとめて投稿する予定です。俗物っぽいかもしれませんが、おもしろさで言うと結局呪術廻戦がトップ張っている印象です。全18話構成と聞き、過去編終わってから少し間空いてるのもあり、9,10話あたりで少しキリ良さそうなタイミングで感想を書こうと思います。

アニメ映画感想(君たちはどう生きるか+五等分の花嫁∽)

映画観てきたのでその感想を載せます。春アニメの感想文より短く簡潔なものになります。今回感想を書くのは次の通りです:

 

 

映画作品もクールアニメと同枠にしているためこの2本の映画は夏アニメ感想のところにもtier表には載せる予定です。

 

以下、感想(ネタバレアリ):

──────────────────

1.『君たちはどう生きるか

映画を観るにあたって意気揚々と記事を立て下書きに入れておいたのですが、映画を観終えて30分後くらいの今、これ何から書けばいいのか難しいです。この作品公開日までSNS含む一切のメディア告知をしないという徹底ぶりでこの逆マーケティングは成功するのかと思ったのですが映画館に入ると老若男女人パンパンでさすがにジブリ作品だなという印象。

何を書いても大ネタバレになるので、映画未視聴の方は読まないで、次の五等分のところを読んでおいてください。感想載せます。

 

 

この作品最初の45分くらいかけて長いイントロなんですよね。この時点ではちょっと不思議な鳥が出てくるだけで、風立ちぬ的な人間ドラマなのかと思っていたのですが、神隠しにあった夏子さんを探しに「下の世界」を旅する、ある種冒険ファンタジーみたいなのが始まります。この下の世界というのは地獄なのでしょうか、それともあらゆる輪廻転生の起点に当たる場所なのでしょうか、兎にも角にもあの世界での不思議な冒険から「世界の理(ことわり)」みたいなものを知るわけです。そこで大叔父様からこの世界の管理を引き継ぐよう頼まれるわけですが眞人は己の悪意を認め、それを拒否し、悪意に満ちてこれからも良くなるとは限らない世界に戻り自分で考えて生きていくことを決意するわけです。これが眞人の「どう生きるか」の結論なのでしょう。あの大叔父様、どことなくサクラダリセットに登場する夢の中の世界でシナリオを書き続けているおじいさんと似た雰囲気を持っています。多分同じ類です。これ、そもそも劇中にも出てくる小説「君たちはどう生きるか」を読んでいないことには始まらなさそうな気もします。

そういえば夏子さんについてなんですけど、あの太平洋戦争の時代って嫁さん亡くしたからってその妹に面影を感じて妹と結婚して子ども作るとかって普通にあったのでしょうか。これ主人公の眞人くんが距離を置くのもわかる話です。そもそも再婚の時点で子どもは是としませんからね。

作品の美術的な描写の話をしますと、食事のシーンや水の流動するシーンがジブリの色がゴリゴリに出ていて良かったですね。話に依ると宮崎駿監督は今回作画にガッツリ関わったわけではないとのことで若手に技術が受け継がれているのかなぁとか考えました。

僕は国語が得意ではないのであんまり深い話ができないのでこの映画のちゃんとした考察とかは他のサイトを参照してください。僕ももう一度観て考えてみたいと思います。

 

 

2.『五等分の花嫁∽』

新作OVAを映画で先行上映!ということで上と同日、先に観ました。内容的には別にOVAなのでわざわざ映画館で観るほどでもないのですが、最後ブランコでの四葉の独白で終わるところは映画観て良かったという気持ちになりました。原作でも1話読んだときからずっと四葉好きだったのでちゃんとこのエピソード作ってくれたのは嬉しい。ちなみに僕は4,1の順で好きです。

押してダメなら引いてみろ、おままごと、プール、ブランコって流れで1以外は概ね見せ場アリで楽しめると思いますが1最推し!みたいな人はちょっと楽しめないかもしれません。制作会社がまた代わってどうなることやらと危惧していましたが別に杞憂でした。原作寄りのタッチになったかなくらいです。久しぶりに原作読もうかと思います。実は、前の映画(完結編)も観ていなければ原作漫画のラスト2巻くらいも読めていないんですよね。男1女1型のラブコメや純粋な恋愛モノなら大歓迎なのですが、この男1女多のハーレム型ラブコメは過去にニセコイという作品で抉られたものがあり完結恐怖症に陥っています。誰かが選ばれると他のみんな傷つく構図でツラいです、そう思うと僕勉のエロゲみたいなマルチエンディング方式はある意味良かったみたいな所あります。

これ最後まで顔キモくさせたまま終わるかと思っていたらラスト15分位キャストトークショーみたいなワイワイ始まってしまいめっちゃ萎えてしまいました。この手の作品好きな人は概ね女性声優大好きさんだと思いますが僕は不要に感じました。tierでいうとAで。

──────────────────

以上、観たアニメ映画の簡単な感想です。夏アニメまとめのところにも1,2行載せます。ではまた。

2023年春アニメ感想(tierB,C,F帯)+総合まとめ

春アニメの感想続き。

まず、春アニメ全体について、僕が最終的に視聴したのは全30本で、表にまとめると下の通りです:

tierAの記事に東京ミュウミュウにゅ〜♡をしれっと追加したので気になる方は見てください(記事もアニメも)。見くびっていたけど思っていた以上に伸びた作品です。

 

話を戻しますとここでは上の表中の17本、tierB, B-, C, Fの作品について感想を載せます。まぁまぁ良い〜おもしろくないと思った作品までなので、後半になるにつれよくないことネチネチ書くことがありますがご愛嬌でお願いします。ネチネチは読まなくていいです。

 

感想(ネタバレ大):

──────────────────

tier B

14.『異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する ~レベルアップは人生を変えた〜』

いや、今季顔パンパンアニメ多くないか?オタクの願望でよくあるのはもうツラい現実を捨てて異世界で無双したいというのですが、もうそれも超えて「や、この現実世界で無双した方がリアルでもモテるし最高でしょ」的な厚かましさ全開の夢を叶えています。

現実世界パートは人体改造の結果手にしたイケメンフェイスで男女問わずモテまくるところと、本当にスキルというか異世界で培ったフィジカルで無双するところの2成分に分割できます。フィジカルは火災現場に取り残されたクラスメイトを助けるためビルの床全部ぶち抜いたり林間学校で熊を薙ぎ倒したりともう現実では室伏広治くらいしかできないレベルのことをこなしまくっていて笑うしかなくなります。唯一主人公天上優夜を内面から好きになったであろう佳織(他の女キャラも内面で好きになっているかもしれませんが、結局第一印象:見た目なので、完全に見た目抜きに好意を抱いたと言えるのはメインヒロインの佳織くらいかなと思います)は後述の異世界パートのヒロインほど積極性はありませんが、慎ましくて美しいタイプのヒロインでこれはこれで好きです。最終的に勉強を大義名分に優夜の家まで上がり込んでいますけど。最終話が駆け足すぎて他のクラスメイトとのやりとりとかが全然なかったのが残念。

異世界パートは基本的に家とその周辺の森がメインで動きが少なく中盤まで単調だったけど、ヒロインキャラの萌え度はコチラの方が高いです。優夜が森で助けた王女のレクシアと元暗殺者のルナの2人はどちらも優夜に強めの矢印が向いていて異世界アニメ特有の主人公をヒロインが取り合う構図が完成していました。にしてもレクシアは自分を襲ったルナしかりアルスラーン戦記ヒルメスのパチモンみたいな王子しかりいとも簡単に赦すなァと思いました。これこそ次期王たる器の大きさなんでしょうけど、本人は何も考えていなさそうですよね。11話で優夜が王都に行ったあたりでようやく異世界パートの動きが見えたなといったところで終わったのでもう少し観たい気持ちがありました。

テーマはおもしろいけど、2軸でストーリーが展開される分、それぞれが通常のアニメの半分の内容のため全体的に薄く感じてしまうという欠点はありました(顕著なのは普通の異世界アニメで3~6話くらいにやっていそうな冒険者ギルドの登録イベントが12話だった点)が、基本的に顔パンパンアニメを貫いていて通勤中に電車内で観る分には十分に楽しめた作品でした。

 

15.『勇者が死んだ!』

視聴前要するに勇者辞めますみたいなノリかと思ってたけどそうではなくて1話出オチでそこからは(ちょっと違うけど)冒険アリこのすば的な雰囲気、要するにワイワイ系ということ。中盤までイマイチだなと感じていたけど9話の回想編からだいぶ伸びました。農民なりに結構頑張っているトウカくんに対してメインヒロインであるところのユナがアタリ強かったのがイマイチの要因だったので、真実を知ってトウカをより意識しだしてからは良い。主人公のトウカくんは農民であるにも関わらず死んだ勇者に代わって勇者をやるはめになったため当然激弱で正面からの戦闘はからっきしなわけですが、罠を張る等戦術面でうまく立ち回って勝つスタイルで良い感じ。

この話の醍醐味でもあるところですが、原作者のこだわりを感じる微エロシーンが毎話放り込まれ話のアクセントになる。いや太ももは最高ですけど裸ニーソだったらさすがにまず胸観てしまいそうで僕はまだまだだなと感じました(何が?)

 

16.『異世界はスマートフォンとともに。2』

まさかこのアニメが2期やるなんてって話ですけど、実は僕1期観ていなくて4月の頭にdアニメストアで1期まとめて視聴しました。2017年当時は色々と忙しくてアニメを数本しか観ていなかったんです。あの時代周りからもネットの反応からもなんてひどいアニメなんだと酷評されまくってある意味で話題になった記憶があり、それを覚悟の上で1期から視聴したわけですが、いや、待ってくれ、味全然するじゃないですか。あの時代このタイプのアニメは内容がスカスカで酷評だったんだと思いますが、この5,6年でおもしろくないアニメは十分な数世に放り出されてきたわけです。僕があまりにもおもしろくないアニメを見すぎたせいなのかも知れませんが、1期も2期も全然味あります。2期も旧き良き異世界ハーレム顔パンアニメって感じで悪くない、ただ、例によって内容がスカスカなため期間あけると前回の話を完全に忘れてしまうのが難点。2期は1期よりもサクサクと事が進むというか、遺跡みたいなやつは1,2話に1回ペースで作るしトウヤ殿の婚約者は3→7に爆増するし見ていて飽きないです。あのメンツで言うとスゥが一番好きかも。結局天真爛漫に落ち着く。騎士団長もなかなか悪くない。11話の決闘のところバカアニメ過ぎて開いた口が塞がらなかったけど。

 

17.『江戸前エルフ』

意外と都内ってビル群の中に歴史ある神社が点在してることありますよね。日常アニメの面した江戸文化史を学ぶ教育番組ですが、ちょうどいい温度感のほのぼので見やすい。後述するのですが、僕はガッツリとした百合モノが苦手なのですが、こういう捉えようによっては百合と言えますよね程度の女どうしのワイワイというかイチャつきは結構好きです。小糸ちゃんとその同級生の子とてもかわいい、というかキャラデザ含め全体的な絵の雰囲気が好みだった作品です。主に小糸ちゃんなんですけど、もんじゃとかお菓子とかとっても美味しそうに食べ物食べるんですよね。美味しいものを幸せそうな顔して食べる女の子めっちゃ好きです。

そういえばエルフ要素ですが、これは歴史の証人役としてのエルフ起用でそれ以上の理由は無かったとも言えます。あと、これ話と関係ないんですけど、今の高校生VHS知らんてマジ?巻戻しって何のことかわからないみたいなの本当にいるんでしょうね。自分はまだ20代だし中学生高校生とジェネレーションギャップは生じないだろうとナメていたんですけどこんなところで刺されるとは思いませんでした。

 

18.『ポケットモンスター リコとロイの旅立ち』

サトシが主人公でなくなった新しいアニポケ。つい先日アニポケXY編をアマプラで70話分くらい視聴していたため、どうもサトシが主人公でないとスピンオフOVAみたいな雰囲気を感じましたが、内容はしっかりしていて十分楽しめるものだと思います。といいつつサトシアニポケとの比較が多くなってしまいますよね。サトシが脳筋熱血即行動派みたいなザ・キッズアニメ主人公だったのに対してリコは最初は割とネガティブ思考でモノローグ多めで対局に位置づけていると思いました。5話あたりから出てくるもう一人の主人公のロイは活発行動派なんですけどトレーナーとしてはまだまだビギナーでサトシより劣るところがあり、まだ幼い印象を受けますが、それは僕が直近に観ていたのがXYというのも起因しています。今回はチャンピオンという一貫した目標のもと旅をするわけではなく、ペンダントや黒レックウザの謎を追う形で自然と冒険が発生するスタイル。コルサ戦はありましたが、ちゃんとジム戦してバッジ集めて〜みたいなのはなさそう。

本作のロケット団枠としてエクスプローラーズというのがいますが、ムサシ・コジロウ・ニャースのズッコケトリオみたいなコメディノリから一転してだいぶシリアスな悪役になりましたね。

ピカチュウは別個体でキャップとして続投、で、元のピカチュウ枠はニャオハで展開されています。ロイのホゲータの方は進化した方が良い気しますが、ニャオハは進化させるのでしょうか。ピカチュウはレベル進化でなく石進化なので石を与えなければ済むのですが、ニャオハの場合経験を積めば進化しない方がおかしくなりますが。その先の期待も込みで2クール目以降も見ていこうと思います。

 

19.『異世界召喚は二度目です』

実はこのアニメ春アニメ終わって夏クール始まってから観始めたため春の感想リストに載せても良いものか迷ったのですが、視聴開始時点で他に観終わっていない春アニメがあったためまぁいいかと思い入れました。そもそも、この作品はleminoとかいう訳のわからない媒体独占配信のためdアに来るまで存在すら知らなかった作品です。

話自体はRPGとか少年漫画的なノリでそこそこ味があってそこそこおもしろいです。異世界召喚に学校の教室にいる生徒全員がまるっと召喚されるくだりはデスゲームものみたいなノリに見えます、これのメインは主人公雪とヒロインの夕陽だけなので他の生徒召喚する必要性はほぼないんですよね。雪が元の世界に記憶を持った別人の赤ん坊として戻って16年くらい成長してっていう説明特になく最初困惑した人いるかも知れませんね。雪がソロで旅に出て仲間集めをするのがメインストーリーなわけで、ここがRPGっぽいと思ったところです。海神や魔王などは見た目ごと変わった雪にも魔力の様子で直ちに気づくのはいいですね。指紋みたいな感じで各々固有の魔力の波形というかオーラをしているのでしょうね。この世界は人間にも魔法が使える世界ですが魔力探知的なものは劣るのでしょうか。そういえば雪は異世界アニメお得意の激強設定ですが、わかりやすく強い描写は少なく単にパワーで勝つ感じが多かったように思えます。わかりやすい描写というのは要するに「え、詠唱も無しで上位魔法を?!」とか「フン、それが火球?火球とは、こう放つのだ(山を吹き飛ばす)」みたいなアレです。まぁ大体の敵を軽くいなすように倒しているので強さ描写は十分とも言えますが。

このアニメそこそこおもしろいけど何か味が足りないな〜と考えていたところ、これだけ女キャラが出ているのに顔パンパン要素が少なすぎるというのが足りないポイントだと気づきました。最初のエルカが土下座で椅子になることを懇願するあのシーン時点ではこれ顔パンパンアニメなのかなと思いましたが存外無いんですよね。別に、顔パンパンというか、萌えがないアニメはクソだ!と言いたいわけでなく、出てくる敵以外の女キャラのほとんどが雪に矢印向いているのにみんな奥ゆかしくて意外だなと思っただけです、最終回のエピローグでもかなりあっさりだし。僕は獣人のロアちゃん好きですね。ちゃんと好意伝えていて、しかも明るくて活発でかわいいです。あと女キャラのみならずラスボスからも矢印向いてましたね。しかもラスボスはデカい野望持っていそうですただの逆恨みメンヘラホモで凄かった。あとどうでもいいけどサブタイの出方がウルトラマンティガなんよ。

 

20.『マッシュル-MASHLE-』

ジャンプの中堅ポジションなのは知っていましたけどちゃんと触れるのは初めてでした。ハリポタのパチモンみたいな世界観で魔法が使えなくて差別対象の主人公がフィジカルだけで無双する作品でノリはかなりギャグテイスト強めで意外だった(なんとなく勝手に硬派な感じを予想していました)。ギャグのテンポ感がアニメにすると独特で抵抗あるけど3話くらい観ると慣れました。作画も独特の線の粗さがあります。主人公のマッシュくんはクール系天然主人公のツラしていますが友だちを助けようと前に出る姿勢はさすがジャンプ主人公。狂ったようにシュークリームを食べるキャラ付けは別に要らないような気もしましたけど。来年2期放送ということで地味に楽しみです。

 

21.『デッドマウント・デスプレイ』

まず原作未読の僕が1話観た結果完全に騙されました、衝撃があって1話として満点レベルだと思います。内容は中二色バリバリって感じで、色々とくすぐってきます。黒字で英語がいっぱい書かれたTシャツみたいな作品。一般に中二は異世界無双ものみたいに憧れるイメージがありますが、僕の中ではこういう死霊がどうとか警察の内部でどうとかそういうのの方が好きなイメージです。この作品意外と少年漫画みたいな雰囲気が所々で散見されますし。途中から怪人ソリティアとか火吹蟲とかレミングスの登場で、これ主人公だけが能力あるわけじゃなくて他もそういうの持ってる能力バトルものにシフトする感じ?と思いましたが12話時点ではなんともいえない。

まだ何一つ解決することなく1クール終わって続きは秋で!と投げられたのでやや悶々としていますが、そこそこにおもしろかったので引き続き視聴していくと思います。

 

22.『漣蒼士に純潔を捧ぐ』

今季の僧侶アニメです。ここのところハーレムきゃんぷやしょうたいむみたいな男性向けばかりでしたが今季は久しぶりに僧侶の原典であるところの女性向け漫画原作の僧侶でした。僕は基本的に完全版(エロシーンアリ)の方を視聴していますが、ちょったした差分を確認したいために通常版の方もチラチラ見ています。多分歴代最速の1話開幕5秒でエロシーン入って、TV版の方タイトル明け即カットで大爆笑しました。女性向け原作のため行為シーンでイケメンの男キャラが結構イケメンなセリフを言いまくるのですが僕が男だからなのか「さぁ、次はどのように愛でましょうか?(イケボ)(ネットリ)」みたいなの笑ってしまう。と言いつつここ最近の女性向け僧侶に比べるとエロシーンに力入っている感じして結構好きです。女性向け僧侶特有の「エロシーンは毎回入れるけどそう安安と本番はしませんよ🎶」という主張が見え本番はトータルで2回だけで、基本的に男が完全リードスタイル。素股は別に女性喜ばなさそうだけどどうなんでしょうか。あとまたこれも女性向け僧侶特有ですが後半ストーリーがほぼ月九ドラマみたいになっていましたね、これ月九ナメてる?

主題歌が今季トップレベルで強過ぎると僕一人の中で話題になりましたが、TV版声優のキャラソンがゆえ完全版だとInstが流れる深すぎアニメになっていて転げました。

 

tier B-

23.『異世界ワンターンキル姉さん ~姉同伴の異世界生活はじめました~』

まぁ要するに大好真々子の姉版異世界版です。個人的には、男主人公たるもの守られるより大切な人を守ってナンボでしょ!と思う派なので序盤かなりキツかったです。でもこの感覚の人は不向きだから最初から視聴しない方がいいんですよね。主人公が弱いところからスタートするのは良いんですけど、この「隣にチート方式」の場合最後までそれに甘んじてあんまり強くならないのでイマイチ。

この姉、姉弟愛とかいうレベルを余裕で飛び越えて性的なレベルで弟を愛しているわけでもはや狂気までありましたが、慣れれば気にならなくなります。10話ラスト珍しく萌えポありましたし。他のキャラについてですが、キルマリアとかいうほぼ江戸前エルフの魔族は最初は朝陽をからかうというか煽る形でいたのに後半になってから結構意識しだしていてポイント高かったです。それと、後半から出てきたグローリアの存在はこの作品から味を感じる最大要素となりました。この子が激チョロ顔パンパン要因となったことで最後まで視聴できたと思います。受付嬢のターニャもかなり朝陽を意識していて良かったですよね。

この作品1クール内にop2種起用しているんだけどどういう気合の入り方?

 

24.『神無き世界のカミサマ活動』

農民関連・冰剣枠です。つまるところCV:榎木淳弥の主人公が頭のトチ狂った設定の世界で大暴れするタイプのアニメということです。内容的には大○○法の息子が異世界新興宗教を開く話で、後に異世界でなくISLAND方式ということが判明します。ISLAND方式というのは、ISLAND観ていれば意味わかると思います。この展開は個人的に好みです。

この作品、最初から最後まで正気の沙汰とは思えない異常ギャグ(ギャグだと信じたい、本気でやっていたら怖いので)が多いが内容はなぜかそこそこ味あります。これで話に味なかったらtier CかFですが。4話冒頭のトラクターのCGとか、モンスター全般のCGがありえない程チープだったり、まったく湧かないどころか意味がわからなすぎるタイミングでOP挿入されたりと本当にスゴいんですよね。それと、「そのエロはなんなんだよ」と笑ってしまうエロシーンが多数放り込まれるのも特徴的。宴みたいなシーンは100%男も女も脱いでるし、後半でダキニが登場してからはゴリゴリにエロやるし。イッパシの声優が起用されてるけど、ある意味本当に仕事選んでくださいと。とは言いつつ、ダキニとかいうCV:高橋李依の褐色女による淫語囁きASMRだったり悠木碧がオホ声で絶叫したりとかいうシーンは本当にドカ湧きさせてもらいました。悠木碧のオホ声を聴けるのはカミサマ活動だけ!とかいうヤバすぎるキャッチコピーが爆誕しました。あの瞬間勢いでA-まで評価上げていたけど冷静に考えてここに留めました。

 

25.『アリス・ギア・アイギスExpansion』

原作はスマホゲームということで僕はまったくソシャゲやらない人間なもので知らなかったのですが、見ました。知り合いのオタクが原作知らなくても見れるよ!と勧めてきたのでといった感じです。確かにギャグアニメテイストなので原作無しでもいけるにはいけますが、やはり主人公以外の人間関係とか世界観とかを早々に馴染ませるには原作知識あった方が良いです。多分原作わかっていたらBかA-なんだろうなというイメージを持ちました。

基本的にずっとワイワイノリのギャグアニメといった感じなのですが、僕はこのタイプのギャグアニメはもうそこまで刺さらないのかもしれないです。最後までずっとワイワイなのかと思っていたら10話ラストあたりからシリアス放り込んできて最後ガンダム(水星の魔女)みたいなことやりだした時は 横転しました。本来のアリス・ギア・アイギスってこんな感じなんですか?深い展開来るかと見せかけて別に浅くて拍子抜け。この作品における隊長という存在が要するにアイマスで言うプロデューサー、今の若い子的にはブルアカで言う先生なのでしょうか。

伝わる人ほぼいないと思いますけど、底辺!(てっぺんのことです)とお乳こぼれフルーツタルト足して2で割って余り1にソラとウミのアイダ添えたみたいな感覚の作品でした。

 

26.『山田くんとLv999の恋をする』

この作品の感想書くと僕がいい年して彼女もいないでアニメ観て感想ブツブツ呟いている異常独身成人男性たる理由が露呈するから嫌なんですけど、つまるところそういうことです。

出てくる女キャラが漏れなくバカ女ですごい。このメインヒロインもその友人も学生時代に見てきたしょうもない女大学生のテンプレートみたいなので全然好きになれなかったです。恋は一期一会みたいなこと言ってるくせに失恋から立ち直れてなくてそういう啓発本買って感銘受けちゃってるヤツとか元彼がプレゼントしたモノ無くして他の男に探させるヤツとか、別に異常独身男性じゃなくても普通に嫌過ぎるでしょって思うんですがどうなんでしょうか。1話も最終話もなんですけど、そもそも酒飲んで酔って人に迷惑かけるやつ僕が本当に嫌いなんですよね。僕の周り弱いの自覚してて一滴も酒飲まないやつか、僕含め海賊みたいに酒飲んでちょっとフラつく程度のやつかしかいないのが大きいですね。そういえば、このメインヒロインがルナちゃん目線では良識者枠みたいになっているのは、やっぱ小学生から見ると中学生は問答無用で大人に感じるし中学生から見ると大学生は問答無用で大人に感じるそれですよね。大学生になって学生は意外とガキのままとよくわかりますが。

それらに目瞑った上で内容がかなりスカスカで単調気味のため全然味しないです。山田は無愛想で口数少ないけど根はとても優しくてっていうのは好きですけど、最終話の椿さんの告白断ってそのままオフ会直行はいただけなくて。ただ、椿さんが投入されて一時の青春パートが錬成されてましたね。これ完全に差別なんで良くないですけど、高校生のめんどくさい女の子は「青いね〜~!」で済ませられるけど、大学以降だと もういい年した大人が…になってしまう、これ男女差別じゃなく、いい年した男も。

ちょうどいいラインで終わったのは良かったです。恋愛モノとかで付き合いだしてからのイチャイチャを期待するオタクさんが最近増えてきましたが、僕は告白で完結するラブストーリーの方が断然好きです。たまこラブストーリーとか最も理想的ですからね。

 

tier C

27.『この素晴らしい世界に爆焔を!

このすばのスピンオフということで僕はアニメしか観ていないため懐かしさを感じつつなんとなく視聴を開始したのですが、前半の思っていたのと違う感が凄かったです。全然おもしろさを感じなくて何が原因かと考えたところやっぱり我々にはカズマが必要みたいです。カズマの存在って偉大だったんだナァと理解できる作品です。ただ、途中で話は変わってきて10話から本編とリンクしだしカメオ出演的にアクセル到着直後のカズマやアクアがチラついてきてドカ湧きしてしまいます。その分持ち直して評価Cにつけました。最終話ラストシーンで完全にこのすば2話と繋がり本当にドカ湧きしてしまいました、このシーンをやるための壮大な振りとしての12話分です。とある科学の超電磁砲Ⅱの10話あたりで禁書目録の姉妹編と完全に繋がって台詞がリンクするくだりもそうなんですけど、こういう演出無条件で好きなんですよね。

このすばと言えば、2016年当時インターネットにはLINE民と呼ばれるとんでもない種族がいて、そこから加工師とかわけのわからない人たちが多くいました。当時僕は高校生だったわけですが、主に年下、現在20~21歳くらいの中学生が多かった記憶です。何の話かと言いますとそんなLINE民の皆様がやっていたLINEグループ:今でいうオープンチャット で、このすば同盟とかめぐみん萌え萌えクラブとかなんかそういう名前のグループがあったなぁといったことを思い出した。アニメオタクの集まりなんですけど、中学生高校生グループ特有の一生誰かしらが通話してるノリとか、あと無垢な女子中学生を狙った男大学生が気さくなノリでオフ会企画して仕切りだしてきたりとかまぁスゴかったわけで、それに入っていた今20~21くらいの子たちもこの作品見ているのかなぁとなんだか物思いに耽る作品でした。なんでこんなに詳しいか?僕はこのすば同盟には入っていませんでしたよ、リゼロ団には入れられていましたが──。

 

28.『くまクマ熊ベアーぱーんち!』

1期自体全然好きじゃなかったため2期観ることはないと思っていたんですけど知り合いのアニメたくさん観てるオタクが観ていたため、じゃあ僕も…という流れで視聴しました。1期の内容うろ覚えだったけど、これ別に何一つ覚えていなくても2期から入ることもできるしそこは初見に優しいと言えます。萌えアニメかと見せかけて主人公は何一つ萌えキャじゃないのが注意ポイントです。多数出てくる幼女は萌えキャなのでそちらを楽しむ作品です。通勤通学中に脳死で見る程度がちょうど良いです。

最後の方の悪徳貴族をパーティに呼んでギャフンと言わせるくだり、これ転生貴族とか金貨8万枚とかで同一のパターン見ていてこれって異世界ワイワイノリアニメのテンプレートとして教科書か何かに載っているのかなとか考えていた。

 

tier F

29.『カワイスギクライシス』

僕は全然刺さりませんでした。というのも、まずこの内容が24分枠な事実があり得なくてですね。基本的に宇宙人が地球の生物に触れ合って絶叫するだけのフォーマットを繰り返すので単調で早い段階で飽きが来てしまいました。これが11分アニメ(op/ed除いて8.5分とか)だったら全然問題ない部類だったと思います。

とは言いつつ、別に慣れれば視聴できる作品で、イメージ的には食事中天才志村どうぶつ園見てるノリです。僕は食事中に雑に見ていました。見れるとは言いましたがこれ別におもしろいと感じるわけではないので注意が必要です。何を目的としてアニメ視聴するかが問われる難しい作品でした。カワイキスギクライシス。

 

30.『私の百合はお仕事です!』

ヘラヘラ生きたらヤ○ザに恫喝されてキャバ嬢にさせられた女の苦悩を描いた作品(ジョークです)。これ言ってしまうと元も子もないんですけど、僕こういう女女アニメ、というかガチガチの百合モノめちゃくちゃ苦手で。3年くらい前から薄々気づいていたのですが確信になりました。女女はエッセンス程度でいいです。

というのも、観ていてイライラすることが多々ありました。少なくとも仕事している最中に私情で感情的になるのは社会人失格じゃないですか?とかそういうの考えてしまいました。高校生といえど、もう自立して思考する年齢ですよね?前半あまりにもドギヅくてめんどくさすぎる女のくだりを頑張って視聴してようやく終わったと思ったらそこからワイワイ系になることもなく(最終話でようやくワイワイしだしたけど時既に遅し)今度は同級生が大メンヘラガチレズ拗らせてきて大変なことに、泣けば何でも赦されると思うなよ。まぁ元来ガチガチの百合モノは同性相手というある種の壁からキャラの感情が難しくなるものですので、仕方ないのかもしれません。友人の百合評論家様曰くこの作品は素晴らしいとのことなので、感性が完全に自分と合わなかったのだと思います。

僕コンカフェとかメイド喫茶とか一度も行ったことないんですけど本当にこういうスタンスなんですか?食事の場とか飲みの場とかだと飯飲み優先で考えてしまうので多分こういうオプション付飲食店は一生行かないのだろうな。

 

───────────────────

ということで以上、2023年春アニメの感想(講評)でした。冬と違って観終わってすぐに書いているため作品によっては大長文になってしまいました。

本当はアイマスU149とかおとなりに銀河とかも観たかったなーと思っていたのですが、観よう観ようと寝かせているうちにモチベ無くなってしまい今になってしまいました。そのうち観て、別で感想書こうかと思います。

クールアニメ以外に以外にも色々とアニメ観ているので、その辺の感想もまとめて雑に書きたいです。新作ジブリ映画の感想も書きたいのですが、あそこまで情報統制させているとネタバレ感想書くのはナンセンスな気もします。

 

夏アニメがもうすっかり始まってしまっていますがそちらの方はまぁ〜〜25本くらい観られたらいいかな。これ出す時点でまだ5作くらいしか観ていませんが、英雄教室がどこか懐かしい雰囲気していて良いですね。ではまた。

2023年春アニメ感想(tierA帯)

春アニメの感想続き。ここではtierA帯、すなわち、tierA+, A, A-に位置づけたアニメの感想を書いていこうと思います。tierSのところで書いた通り、忙しくて観始めたアニメ全ての視聴を完了させるまでにだいぶ時間がかかりました。

春に自分が視聴した作品数は30本で、そのうちここで載せるA帯は次の通りです。

A帯は青春モノの他に顔パンパンモノも姿を現しています、表の順番で進めます。

 

※更新(2023.7.18.)

・tierAに東京ミュウミュウにゅ〜♡を追加

・それに伴い上の表を更新

 

以下、感想(ネタバレ大):

──────────────────

tier A+

4.『地獄楽』

これはおもしろい、毎話体感一瞬で終わります。舞台は江戸時代で死罪人とそれの処刑を生業とする役人たちが不老不死の仙薬を探す目的で未知の島に行く話(これだけだと冒険活劇みたいな雰囲気ですね)で雰囲気でいうとHUNTER×HUNTERとか群青のマグメルとかと近いものを感じました。序盤メイン風の人物を多く出していて群像劇なのかと勘違いしたのですが気づいたらほぼほぼ死んでスゴいことに。6,7話あたりである程度人が固まってきてこの人たちはさすがに死なないんだろうな〜と思ったキャラも消えていくし、回想シーンを入れた人物のフラグ回収がバカ早いので諸行無常感が強い作品です。簡単に推しを作る人、特に主人公じゃなくて4番目くらいのキャラを推しがちな人は早々に退場の可能性があるので注意が必要です。島に上陸したあとはモチロン、1話時点で非常に刺さりました。主人公画眉丸は一貫して戦闘マシーンみたいな感情が無い素振りをしていますがその実妻の存在から人間くささがとても出てきて良いキャラしています。そりゃ目に傷があるにしてもあんなに可憐で清純で真っ直ぐとした女性を妻に貰ったら誰でも丸くなりますよね。なんかその辺の前日譚ほしいくらいです、前日譚なんて始めから存在しないのかもみたいな終わり方されて悶々としましたが。江戸時代と言いましたが、その世界観に反して言葉遣いとかはかなり現代的で多分その時代に入っていないカタカナ語とか全然使っているスタンスですが、これは原作者の意図するところらしく、簡単に言うと気軽に読んでほしいというものとのことで、実際ゴリゴリの歴史ものよりも会話自体はわかりやすく入ってきやすい側面もあります。

最初の方からにたまにヌルっとエロあるよなーと感じていたのですが後半エロの割合が加速というか、話が一変します。島に上がった後杠がハニトラをしかけてきたり杠が忍術と称して全身から粘液を出してきたりとか、他にも佐切の描写もですがなんかヌルリとしたエロが中盤まではありました。てか杠の格好からそうですが。後半になって島の神的な存在である天仙様が登場してからというもの天仙様どうしの直接的な行為シーンがもうガッツリ描写されていました。後半になってから登場するジョジョで言うところの波紋・HUNTER×HUNTERで言うところの念能力であるところの力、タオを錬成する修行には陰と陽を混ぜる必要があり房中術が最適!とか言い出して要するにエッチングのことで横転。魔神みたいなヤツらが「天仙様は千年間タオの修行を〜」とか言ってたけどこいつら千年間島でエッチングしてただけじゃないですか、エロ漫画かよとひっくり返った。

このタオの存在が明かされたのが9話10話あたりからで、主人公画眉丸が使えるようになったのが11話の後半ということでおそらく原作の中でもまだまだ前半パートだと思いますので2期の放送が待たれる。原作漫画買っても良いレベルにおもしろかったのでそちらも検討。

 

5.『天国大魔境』

これ本当におもしろかった。天国サイドと魔境サイドの2軸で展開されるわけですが、どちらもずっと異常な展開が続いていてかなり頭を使い考察する作品です。

1話開幕は天国サイドの方から始まり、最初見た瞬間約束のネバーランドの農園をちょっと未来的にした感じのところでここで育てられている子どもたちはバケモノの食糧か(それだとパクりなのでアレですが)何かなのかなと思っていたのですが、実際は"そうではないけど案の定歪"というか異常な雰囲気でした。魔境サイドは崩壊した世界を生き抜く2人の冒険のような始まりで、こちらは最初はサバイバルものなのかと思ったのですが魔境サイドも予想を上回る内容。このアニメは一体どういうスタンスの作品なのだろうと1,2話でなんとなく考えながら見ていたのですが、これは人間の尊厳とか性的な意味込みで自己とかそういうのを意識して謳った作品なのかなと思いました。2話ラストでキルコが見た目は女だけど頭は男なんだって言い出した時これポリコレアニメなん?と思ったのですが(ポリコレ嫌いではなく、ポリコレを異常に押し付ける風潮が苦手なだけです)本当にその文字通りというか、倫理どうなってんのっていう展開でこれが語られる3話で一気に引き込まれました。姉は弟を発見するまで五体満足に感じましたが姉の脳はどうしたのでしょうか、自分を犠牲に弟を救って…っていうのか、もっとこの作品特有の黒く蠢いたものがあるのか。昔、YouTube Shortsで現役心臓外科医の方の動画を見たのですが、人間の本体は脳なのでこの場合脳移植ではなく体移植と表現されるっぽいですね。

このアニメで度々性の描写が入るのですが、これもまた歪で怖いんですよね。12話でキルコ(カズキ)がロビンにレイプされるとか6話でホテル経営の推定13歳の女がマルに性サービスと引き換えに物を貰おうとする件とかもそうなんですけど、一番すごいのは天国サイドですよね。コチラ側では男・女の区別も与えることなく(そのため女/男キャラも男/女みたいな名前だったり、一人称が僕に統一されていたりする、これ英語とか一人称固定言語だとどうやって表現するんだろ)そういうことに触れる機会が一切なく育つにも関わらずトキオとコナは性行為に至りトキオは妊娠するしシロはミミヒメにそういう意味での好意を向けるしとういう描写があるわけです。これって何の情報が無くても動物の本能的なもので生殖欲求というか発情しだすわけなんでしょうね。行為が描写される前に嘔吐するシーンがあり、悪阻だとすれば実は何度も行為に及んでたわけですね。最初トキオが動物の本能的に排卵日ドンピシャ一撃なんかなと思っていましたが、コナの「アスラは好きだけど、トキオを好きなのとは違う好きだよ、"知ってるでしょ"?」みたいな台詞あったので数度に及んでるとわかりました。ところで、女同士のペアがいましたが、これは動物でもキリンはオス同士で〜とかあるのでわかるんですけど、キスって文化じゃなくて本能なんでしょうか、気になる。

8話ED後のシーンでこの世界観がどういう構造なのか大体察して、それが確信に変わるのは13話の後半なんですけど、これもちゃんと観ている人かつ全話一気に観ている人じゃないと気づけないところある。最初天国サイドって本当に天国というか死後の世界なのか?とか予想したのですがだいぶ違っているみたいですね。一応12,13話である程度意味がわかった気がするけど、まだ本編中での解明はなされておらずぜひとも2期があるなら観たいです。伏線のばら撒き方がどことなくケムリクサみたいな雰囲気を感じたのでラスト2話くらいで全回収されるかとも思ったのですがまだまだ「気づいたかも」程度でしたね。原作は今9巻くらいまで出ていて、アニメ範囲は6巻までとのことで2期放送にしても2年は先な気もしますしこの作品も原作購入を検討です。

この作品唯一の悪口というか、作品自体が悪いわけじゃないのですが、これディズニープラス独占配信なのが本当に困りました。サマータイムレンダの時もそうだったのですが、普段TV録画してアニメ観ないでもっぱらdアニメかアマプラの僕がイソイソとTVをつけることになりましたね。Netflix独占配信とD+独占配信は苦手です、これのせいでこんなにおもしろいのにそもそも観ている人が少なくて話全然できないし。

 

6.『スキップとローファー』

眩しくて仕方ない大青春アニメで、恋愛要素はほんのり程度で薄め。大人になった今考えればそんなん大したことないだろうと思うような些細な事でも高校生は真剣に悩んでしまったり他人に嫉妬したりと、それはもう複雑な感情でいっぱいな時期ですが、それでもみんな真っ直ぐに前を向いている、それが眩しさを生んでいると感じました。田舎出身のみつみちゃんは志摩くんに半ば憧れに憧れに近い感情を抱いているけど(後々恋に発展しますが)志摩くんの方も彼女の純粋で何事にもまっすぐに打ち込むそんな人間性に惹かれてるわけでもう青いぜ。普通の人間なんてこの世にはいない、みんなそれぞれドラマがあるんですよね、なんかこれポリコレ思想みたいな物言いで嫌だな。

文化祭って今思い返すと本当に準備から片付けまで何から何まで楽しかったなぁと昔の思い出に浸ってしまいました。高校が舞台のアニメなんて文化祭回定番なんですけど、このクラスみんなで劇作ったりとかみつみちゃんが生徒会の仕事で奔走しまくっていたりとか本当に来てほしくないのに昔の知り合いが乱入してきたりとかのあるあるが他のどのアニメよりも自分の高校時代を思い出させてくれましたね。あの時は楽しかったなぁと言うと今生きてて楽しくないみたいな感じするけど、今もモチロン楽しく生きてるわけですが高校時代ってそれこそ毎日一生懸命にとにかく前見て進む!!って感じで毎日ずっと楽しかったんですよね。

序盤ではミカ、最後の方では梨々華がヒール役というか性格悪く見えてしまいます。ミカは過去の自分がコンプレックスで必死に美容に気をつかって体型維持して今のかわいい姿を得ているけど、やっぱりどうしても昔の名残で人に嫉妬してしまったり嫌な人の名前を覚えたりしてしまう、でもそれって彼女が自分と向き合ってきたからこそ人の目が気になるし、恋に恋しているわけだし(志摩くんを狙ってるみたいな雰囲気が序盤ありましたが、結局"カッコいい彼氏を作る"ということ自体に憧れているだけなんですよね)彼女こそがリアルなJKの心情代表なのかもしれないですよね。いや僕JKやったことないんで知りませんけど。梨々華は本当にギリギリまでなんだよコイツ💢って感じで見ていましたが最終話のタクシーでのシーンで話が変わりましたね。この子も素直になれないだけというか、見た目はスタイリッシュで大人びているけどやっぱり年相応なんですよね。志摩くんはその辺もわかってあげてそうなところが怖いけど。

あと僕は個人的に兼近先輩大好きです。空気読めなくてデリカシーないけどとにかく舞台のことに真っ直ぐな感じが昔出会った先輩に似ていて。

とにかくどの登場人物も凄く魅力的で優しい作品です。あらゆる人にオススメです。

 

7.『ひろがるスカイ!プリキュア

主に2クール目(~23話)の感想。

今年のプリキュア、ガチでおもしろいです。演出は凝ってるし話も良く練られていて、まだ前半なのに気合入ってる回が多くて盛り上がっています。特に本筋回である14,15話と22,23話(ほぼこの4話でA+つけたみたいなところある)、ここ最近のプリキュアにないレベルのシリアスを早々に持ってくるのは強い試みです、この4話は作画でも分かる通り制作側の気合いも凄いです。ヒーローとは何たるかとか、ヒーローになるという夢だけを原動力に生きていた少女が夢を砕かれ絶望に打ちひしがれるとか、これ本当に朝の女児向けアニメ?と訊きたくなる良い内容です。要するにヒロアカです。初期からソラは真っ直ぐすぎる性格で、この子が心折れた時スゴい展開になるぞとオタクの間では常々言われていましたがまさにといった感じ。どれだけ信念通っていてもやはりまだ中学生の女の子であり、その子が背負うには重すぎる業です。そこからの立ち直り、巻き返しはもはや劇場版観てる感覚でした。

あと、なんと言ってもキュアバタフライが18話で登場しましたね。初期から公式サイトに載っていたのでみんな完全に一桁話数の時点で登場すると思い込んでいましたがだいぶ引っ張ってきましたね、それだけストーリーに重点置いてるとも言えます。普通に追加戦士枠じゃないですかとも思いましたが、一般に追加戦士ってストーリーの全体の大筋に関わる重要な回で初期プリキュアが大ピンチの時に現れるものですがキュアバタフライはあげはさんが主役ではありますが通常回でヌルっと登場した感がありやはり公式的には追加戦士ではないんでしょうね。となるともう一人、それこそまほプリのはぁちゃんみたいにエルちゃんが30話くらいで急成長してプリキュアになりそうです。あげはさんがキュアバタフライになったことで、つばさくんとのおねショタがより濃厚に展開され始めましたね。コレにはさすがにニッコリです。

 

8.『久保さんは僕を許さない』

前クールに放送されたものの途中で放送延期になり今季1話から再スタートした作品で、前期見てないなかったため今季アニメという枠組みで視聴しました。内容としては思春期症候群で人から認識されなくなってしまった男とやや発情気味で独占欲激高の高木さんみたいな女による青春ラブコメ。最初男主人公にそんなヤバい設定つけて大丈夫なのか?と思ったが全然良かったです。主人公が周りから認識されないのが逆に二人だけの空間というものを構築できていて素晴らしいです。この作品の良い点として他のキャラのラブコメを展開させないというのも挙げられます。大抵のラブコメはマンネリ化を防ぐため主人公カップル以外の恋愛模様も同時展開しようとしがちですが、これは蛇足的で話を冗長にさせる危険性があるわけです。ずっと久保さんに焦点をあてているのは本当にポイント高かったです。

普段イジる側の久保さんですがふいにカッコいいこと言われたり手を差し伸べられたりするのにはめっぽう弱いのもかわいいし、自分の感情が恋だと完全に自覚していないにも関わらず独占欲バリバリなのもかわいいです。声優が花澤香菜さんなのがとても嬉しかったです、他に若手の女性声優が多く台頭してきたこの2023年にラブコメのメインヒロインで花澤さんが聴けるのは(ぼくは別に声優オタクなわけではないなですが)ドカ湧きしてしまいました。花澤さんの声は自分の好きな女の子キャラの原点みたいなところがあるからだと思います。

他の作品と比較するのはお門違いな気もしますが、高木さん好きな人はこの作品も大好きなはずですので、趣味が近い方はぜひ観てみてください。

 

tier A

9.『事情を知らない転校生がグイグイくる。』

小学校の教室というコミュニティにおけるイジメとは、基本的にその様相をしておらず単なる流行や魔女狩り的な偽正義の形をしているわけで、これによりイジメている側は加害者の自覚を有していない場合が多いわけです(これ何の評論?)

まぁそれはそれとしてとても好きな作品でした。エロ女が誘惑してくるラブコメは終わり、時代は無自覚系純粋素直少年です。それこそ、事情を知らないからこそガッツリ突っ込んでいける高田くんの感じ好きだ。あんなにバカっぽいのに夏休みの西村さんのお母様の墓参りの件では自分が西村さんに悪いことをしてしまっていたのではないかと自らを責め涙を流して謝罪できる優しさも兼ねてるの、普通に高田くんを好きにならない女子はいないだろうし嫌う男子もいないと思うからこそ最後まで高田くんはクラスのみんなからからかわれこそしても無視されたりイジメの対象になったりと本格的に疎外されることは無かったわけですね。西村さんって正直言うとビジュアルはそんなに可愛くなくて、本当に墓場鬼太郎みたいな見た目していてラブコメで最も必要とされる要素の顔の良さみたいなのが薄めなのにも関わらずあそこまでかわいく描写できるのはうまいと思いました。

この話ちょっと僻み入ってますけど、高田くんが西村さんを恋愛的な意味で意識しだすポイントの1つであるところのクリスマスに公園でのシーン(姉の友だちがキスしているところを2人で見かけちゃったところ)、高田くんのお姉さん中1だよな?ってことはその友だちも中1なわけで、あの、あの、クリスマスにデートして公園で休憩してたら良い感じの雰囲気になってキスするって、あのそんな中1いたら発狂しちゃいますけど、僕。中1でそんな進んでる子クラスに1,2人しかいないと信じたいわ。

この作品を通してちょっと気になったのが笠原さんの存在です。彼女は初期は西村さんをイジメる側に立っていたわけですが、体育祭をきっかけに距離を縮め友だち関係を築きます。その後笠原さんは度々自分が過去に西村さんにしてきたことを思い出しては「本当にダサいのはアタシの方じゃん」と省みるシーンはあるのですが、西村さん自身に謝罪をしていないんですよね。別に現実世界でも喧嘩していたい子たちが特に和解の成立とか無しに友だちになることはあるし、何より西村さんはもう気にしてないというか、友だちが1人増えた喜びの方が大きいんだと思うけど、それじゃあケジメが付かないじゃあねぇかと観てる側は悶々としていました。逆に何かがきっかけで笠原さんが皆から責められる側になってしまったところ西村さんが助けてくれてその後笠原さんが感謝を述べるとともに謝る、みたいな流れがあったら美しいですよね、道徳の教科書より出来すぎた展開ですけども。原作読んでないからアレですけど、今後の展開にあったら嬉しいな。

あとまた話が変わりますがEDの「ココロネ」本当に素晴らしい楽曲です。今季のアニアニソンの一番レベルに好きです。フル版よりもTVサイズの方が強いという珍しいタイプの曲なのでぜひともTVサイズも各種音楽サイトで配信してほしいです。

 

10.『東京ミュウミュウ にゅ〜♡』

2期の感想。1期が綺麗に終わったが故、序盤は完全に1期の蛇足じゃないか?と侮っておりましたが後半伸びて掌を返す形になりました。それとOPがめちゃくちゃ好みで楽曲面でも評価高い。話的には対象年齢高め女児アって感じ。2000年になかよしで連載されていた漫画が原作だからなのか(少々古めという意味で)、所々何なんだよその演出はっていうシーンがあります。まぁ全体的に作画微妙なのでコスト的な問題かもしれませんが。

19話で加速を始めて22話で特大加速爆大伸びして一気に評価をぶち上げた感じあります。青山くんの正体が判明していちごが動転してしまい、気の迷いとは言え他のミュウミュウに手を出したシーンではこの子仲間より男をとるんだって一瞬思いましたけど、本人も混乱してしまっているため何とも言えないところはあります。この辺でとんでもない鬱展開突入するんですけどこれも現代のプリキュア的な感じではなく、セーラームーンのようなやり方してきていてとても楽しめた。女の子が戦うアニメの鬱展開大好きなの性格歪んでいるような気もしますが皆好きですよね。最後パワー技過ぎましたがこの手の作品ならちょうどよいというか、映画ドラえもんのラストでタイムパトロールが来て解決するみたいな感じでそれはそれで良いと思いました。というかこれ本当にアニマル惑星みたいな話だったな……。ディープブルーと青山くんの関係性がよくわからないまま終わったのですが原作や旧アニメでは説明あるのでしょうか。イマドキアニメいうとディープブルーが転生を繰り返した結果青山くんに転生したというのが正解かも。

1期のラストでいちごに彼氏(青山くん)ができるわけですが、そのせいで2期はいちごがかなり発情気味でしたね。発情すると猫になっちゃうの〜!みたいな設定本当に色んな意味で凄すぎる。チョーカーと称してずっと鈴付きの首輪しているのもあってドマゾなんだろうなとか余計なこと考えてしまう。

他のキャラでは地味にぷりんちゃんとタルトくんの関係性が良かったですね。どの作品でもそうなのですが僕は結局裏表なく真っ直ぐで純粋素直な女の子に弱いところあります。

全体通して、人間が環境を破壊して動物たちの生きる場所が失われて〜みたいな、悪く言うと説教くさいテーマしていますが、原作的に90年代後半とか2000年って今よりも大人たちが子どもに環境問題意識しようみたいな動きしていたイメージあるのでそこまで違和感なかったです。アニマル惑星もそうだし、ゲゲゲの鬼太郎の4期とか平成狸合戦ぽんぽことかで見られましたが、あの時代山を切り開いて宅地開発なりゴルフ場建設なりを進めようとする金持ちvs周辺住民みたいな構図はかなりあったような気がして、それで子ども向けのアニメでは無闇な開発は滅びを招くみたいな教訓の回が取り上げられていましたね。思っていた以上に深くて良い作品だったので、そのうち2002年の旧アニメも観ようと思います。

 

tier A-

11.『女神のカフェテラス』

毎回毎回エロあるよ(笑)発動してキモ顔にさせられるの本当に悔しいです。この作品、初手でヒロイン全員苦手で険しいか…と苦しかったんですけど、アタリがキツすぎる女ほど高速でオチて激チョロバカ女と化して特大笑顔になってしまい即・掌を返させてもらいました。恋愛アニメとかラブコメアニメとかではさっきから他の作品で書いているように高校生とかの青春要素が強い作品の方が好きなので(ここまで青春青春言ってると中高でロクな青春してないんだろと思われそう、実際恋愛面に関してはその通りなんですけど)ヒロインが19,20,21とかはちょっと好きじゃないかな〜って気もしていましたが別にこの作品年齢とか関係ないワイワイノリが多いので特に気になりませんでした。

1〜2話ヒロインたちの隼くんへのアタリがドギツくてかなり苦行だったのですが、まぁ隼くんも悪い所あるんですよね。コーヒーナメてるのは別にまだ許せる範疇ですけど、3話での得意先に挨拶回りする時の態度とかはさすがに社会人としてよろしくなさすぎて流星の言い分が正しい。頭がいいと"自分は他の有象無象とは違うからな"みたいな変なプライドが出ちゃうんですよね。でも彼も言われると反省して行動で示してくるので、そういうしっかりしたところにみんな惹かれている側面もある。

アニメ範囲だけでのヒロインレースですが、この時点ではやはり紅葉が2手先を行き流星が1手先、であの松浦果南のパチモンみたいなのが5000手くらい出遅れているって感じました。紅葉は本当に序盤キツかったのにオチた瞬間から暇さえあれば誘惑してくるダウナー系彼女みたいな立ち位置になってて掌返す要因となりました。誘惑と言っても淫乱女みたいな感じじゃなくてアプローチの仕方でいうとかなり乙女でそこがある種ギャップを生んでて顔パンパン。流星は割と早々に隼を意識しだしていましたが海の家での一件で完全に隼にメロメロというか、こうなるとまた例によって乙女なんですよね。この子21とかなのに何一つ大人じゃないのがまた良い。桜花・白菊の2人はまだまだこれからなんだろうなという印象。白菊は最終話で伸びた感じがしますがまだまだ他2人の方が先にいる。秋水だけ出遅れてるなんてもんじゃなくて、ヒロインですらなくずっとペットの犬枠みたいなところにいるの今後どうにかなるんでしょうか?

 

12.『転生貴族の異世界冒険録〜自重を知らない神々の使徒〜』

1,2話でま〜たこのタイプのテンプレなろうアニメかよ😭…となりキツく感じたのも束の間、3話でテレス・シルクの登場により唐突に顔パンパン御用達アニメに変貌して評価爆上げ。ただ評価爆上げターンは5話までで、個人的にはあの緑髪のエルフ騎士団長は要らないかなと思いました。

とにかく展開が異常なスピード感というかトントン拍子で進んでテンポの良さを生んでいる点がこの作品の長所です。だけどその一方で既出キャラを完全放置しがちという短所もありました。テレス・シルクがメインヒロインで顔パンパンアニメみたいな雰囲気漂わせていたのに後半はほぼ空気になってしまいましたし、レイネ姉さまに至っては存在忘れられたか疑うレベルで出てこなくて哀しかったです。実はこのアニメのメインヒロインはテレスでもシルクでも無く国王様では?という説も噂されている、EDでもメインヒロインみたいなノリで出てるし。僕がこのアニメで好きなキャラクターは地味に国王様で次点で魔王とその部下の執事みたいなやつなんですよね。ラスト2話でぽっと出で魔王出てきましたがかなり好きです。

とは言いつつやはり3~5話の顔パンパン度合いはとんでもなくてそこだけ3回観ました、キモくてすみません。僕はこの作品の女性キャラでいうとシルクが好きでしたね。というか、みんなバリバリカインくんを誘惑してくるのに性的な感じがあまりしないというか、それは10歳12歳だからというのが強いですがどことなく慎ましい感じがしてそこも魅力的でしたね。性的というか、下品なエロを入れてくる作品僕は苦手で、顔パンパンにも絶妙なラインが求められているわけです。ただ後半登場する度ヒロイン優位すぎというかカインくんがちょっと他の女の子と話しているだけで廊下のど真ん中で正座させるとかいただけない点もあります、カインくんの称号が神の使徒だったり亜神だったりするのを知ったらどんな反応するんだろうか。

あと、OPのサビの絵が異常すぎて話題になっていましたけど僕はどちらかというとEDサビの宰相が満面の笑みで両腕挙げて走ってるあっちの方が好きです。

 

13.『魔法使いの嫁 SEASON2』

舞台がまるっと変わった新章なので基本的な設定と1期の最後の方どうなったかだけ覚えていれば観られます。ただ、1期のラストもうこれで完全に最終だろみたいな終わり方していたので最初はあまり乗り気ではなかったですが、やはりちゃんとおもしろいので魅入ってしまいました。

落ち着いた雰囲気の中かなり静かにドラマが展開されているため毎週1話ずつよりも長い映画だと思って6話くらい一気に観るのがオススメです。本当にずっとしっとりした空気感で1,2話だと大きな展開が無い場合もありますので。

ほぼ何も解決していないまま1クール目が終わって続きは秋ということでかなり焦らされます。EDにあるような3人が仲睦まじい感じの絵は2クール目でお目にかかれるのでしょうか。とにもかくにも今後が楽しみです。

───────────────────

こんな感じで以上tierA+, A, A-のアニメの感想でした。気づけば長文。tierB以下の作品が17本ありますが、それらは次の記事で一気に載せる予定です。また、30本全体のまとめ表も次の記事冒頭あたりに載せます。

2023年春アニメ感想(tierS)

春アニメも終わり夏アニメが始まっていますが、春アニメの感想を載せようと思います。

視聴している作品をすべて観終わらせてからまとめて感想書こうと思っていたのですが、忙しく全て観終わるのが7月中旬〜後半になりそうだったので先にtierS、最もおもしろい・素晴らしいと思った作品群だけ感想を投稿しようと思います。残っている作品は多分どれだけ伸びてもtierSとまではいかないだろうなと思いましたので先に(そうなったらしれっと追記します)。

春に自分が視聴した作品数はだいたい30本で、そのうちtierSアニメは3本、上位3作品は次の通りです:

この順に感想を3つ載せます。

 

ところで余談なのですが、今季話題をかっさらっていってオタクメディアの最上位に位置づけた【推しの子】ですけど、自分はこれ観ませんでした。大体どんなアニメでも観るんですけど、自分が唯一苦手としているジャンルが「芸能界・メディア」あたりなんですよね。芸能界とかメディアとかって現実世界でも見てわかるように人間のヘドロみたいな汚いところを詰め込んだ感じがあって、話もギスギスしがちで。アニメ観ていて感情移入してしまうタイプからするとこういうのは視聴していてストレスが溜まるのでそれを自衛すべく見送りました。

あと、鬼滅も観ていません。噓だろ?と言われるのですが鬼滅は1期の2話くらいで視聴が止まっています。

今季自分が視聴した作品でいうとやたら青春恋愛モノと顔パンパンモノが多かったなという印象です。顔パンパンモノというのは、主人公がめっちゃ強くてちょっとしたことで主人公にオチる激チョロ女複数によるハーレムみたいなのが展開される恋愛モノとはまた違う萌えに振り切ったような作品のことです。今回載せるtierSには顔パンパンモノはありませんが。

余計な話はこの辺にして感想を載せます。

 

以下、感想(ネタバレ大):

──────────────────

 

tier S

1.『君は放課後インソムニア

本当に素晴らしいスーパー青春恋愛アニメ。僕の中での今季1位はこの作品です。美術面のみならず演出や心情の変化の映し方とかすべてが美しい作品です。

学がないものでinsomniaという英単語をこの作品で初めて知りました。その名の通り不眠症に悩まされる丸太くんと同じく不眠症の伊咲ちゃんが秘密を共有しながら天文部として色々活動していくもので、まずこのお互いの秘密を共有しているという時点で意識し合う関係になるのは自然ですよね。臨海学校の夜抜け出したり花火大会だったり、この手の恋愛アニメにはよくあるものではありますがその一つ一つが丁寧で突き抜けて良い回です。4話以降ずっと満点。これ言うと怒られるかもしれませんが、この作品の良いところは丸太くんは別にカッコいいわけじゃないし伊咲ちゃんも特別可愛いわけではないだろうという点なんですよ。アニメだから伊咲ちゃん結構可愛くなっているけど、多分現実にいたら少し田舎くささがあるような可愛さなんですよね。アニメでも髪型とか眉毛とかでちょっと田舎っぽさ出ておりますよね。これが寧ろ良くて、学年一のイケメンでも美少女でもない二人が一緒にいる中で惹かれ合っていくという美しさがあります。こういうのが一番青春なんですよ。観測会が失敗に終わるのはなんとなく展開的に読めていましたが、ここまで観ていると丸太くんにそこそこ感情移入してしまいやはり辛いものがありますね。中見は悪くないよと慰められるわけですが、僕が高校生で主催側だったら全部僕が悪いと自暴自棄になってしまうのもわかります。そこから伊咲ちゃんが探して、迎えに来てくれるところが僕との違いですが。あのエロ漫画でエッチをするために存在するとされる田舎のバス停であんな距離感出されるとそりゃ白丸先輩も勘違いしますよね。

そういえば、数年前YouTubeでSPO○Nというラジオアプリの広告がアホほど流れてきて「眠れるまで、私と、お話しませんか?」みたいなCMに当時イライラしておりましたが、これをそういう使い方されるともう脱帽、全部許した、これそういうマーケティングなん?

10話で伊咲ちゃんの小学生時代がお姉さまにより語られたのがとても印象に残りました。病気を抱えている子をどうしても周りの大人は「かわいそう」と認識して特別扱いするしその空気感は他の子どもにも伝播してなんとなく気を遣われるわけです。運動会で手を繋いでみんな一等賞、みたいなのは当時の伊咲ちゃんにとって本当に悔しかったんですよね。離されてビリになるよりも「かわいそう」で気を遣われる方が何倍も傷つくし、余計なお世話です。そういった過去も踏まえて伊咲ちゃんは誰にも自身の病気について話さなかったのに、丸太くんには完全に心を許して話したわけで、実はもうその時点で告白に等しいところあるよなって話です。あと、関係ないんですけどあのお姉さまのキャラ地味にリアルで良かったです。外ヅラだけ整えて男の前ではキメてるけど家では妹の服勝手に着たりだらしなかったりみたいな、知り合いに心当たりがある。

ここからの夏合宿編はもうずっと最高到達点にいて、11話で丸太くんが眠れなくなった理由を伊咲ちゃんに吐露するシーンからのキスで、これより良い青春恋愛アニメ存在しないと断言してしまいました。この合宿と称した2人の旅行はもうなんか付き合っとるやんとかのレベル飛び越えて夫婦ですやんって話でしたが。親の介入により伊咲が連れ戻されそうになった際、旅の終わりを2人で過ごしたかった丸太くんが「俺に攫われてくれないか」と言ったとき、それでこそ男や!と独り絶叫していました。カッコ良すぎです。伊咲ちゃん的には過保護すぎる親って感じでしょうけどまぁ親御さんの気持ちも全然わかるんだけどね、と思ってしまうのは僕自身が大人になってしまったのがあります。10代で見ていたらなんだよこの親!と文句垂れていた気もする。

てか、このアニメ僕が高校入学直前〜高校入学くらいに放送されていなくてよかった。血迷って天文部に入部していた世界線に突入するところだったので。

 

2.『機動戦士ガンダム 水星の魔女』

2クール目の評価です。本当におもしろい。僕はガンダムシリーズを一切通らずに育ったので今さらガンダム観て楽しめるのかと危惧していましたが今作はとても楽しめました。

後半は本格的に話が展開しだして、完全に母親の洗脳状態にあるスレッタのことを思ってスレッタからエアリアルを引き離したり自らがグループ総帥に立候補したりと奮闘するミオリネですが、彼女のありとあらゆる行動は全部マイナスの結果を生み出し絶望的な鬱展開が加速して素晴らしかったです。人を救うためのガンダム製造を目標に掲げてきたのに自分の行動の結果目の前で多くの人が殺されていく様を目にしどんどん目に光がなくなっていくミオリネが性癖ド真ん中すぎましたね。一方スレッタもスレッタでホルダーをとられエアリアルを失いミオリネからも見捨てられたと思い焦燥していたわけですが、そこからの立ち直りというか前を向く決断に踏み切った件はやや弱く感じました。まぁ立ち直ってはいないのか、別に、吹っ切れる必要なんてないですからね。そういう意味で、今までお母さんからの教義みたいな感じで唱え続けていた「逃げたら1つ、進めば2つ手に入る」ではなく「何も手に入らなくても、今できることを」と発した21話はスレッタの成長を感じ印象に残った回の一つになりました。

そういえば2クール目ではグエルという"漢"の株が上がり続けていましたね。15話で地球での惨状というかそこにいた人たちと関わることで自らの過ちに囚われるばかりでなく前を向くことになったというか、漢なんだわな。1クール目序盤ではザ・カマセみたいな立ち位置にいたのにここまで成長すると思いませんでした。

2クール目1話目に学園にやってきたテロ組織のメスガキみたいなアーシアン2人ですが、開幕早々メスガキムーブが過ぎていて早くどうにかなってくれってイラが溜まっていたので正直14話のラストは笑顔になってしまった。もう一人の方も感動的なノリしだすと見せかけて一発狙撃されて終わりましたね。人が死ぬ時は特段ドラマなんてないですと言わんばかりの感動(?)キャンセルでした。よくTwitterで絵師の方々がエロ画像作成していたあの決闘委員会の黒人女は最後までメスガキみたいなムーブしていて凄かったです。

最終話の決着の付け方が映画ウルトラマンとかグリッドマンユニバース並のパワー技で終わらせていましたが、バッドエンドにならず綺麗に完結したので満足しました。2期最終話サブタイが1期OPの歌詞に加え、2期最終話ラストで1期のOP流れるとドカ湧きしてしまう体質故、漏れなくドカ湧きさせてもらいました。本当におもしろかったです、他のガンダムも観てみようかな。

 

3.『僕の心のヤバイやつ』

王道青春モノとは違うリアルな質感(男子中学生のキモい下ネタノリとか女子中学生のグループでの結束感とか。何かと心当たりがありすぎる)を含んだ恋愛モノ。序盤、1~3話くらいは正直微妙に感じていました。とういうのも、基本的に中高生の青春恋愛モノってガッツリ性を盛り込むことが少なくて淡い感じを演出させてきがちなんですが、本作は市川くんが山田が載ってる雑誌でシコってたりとかクラスの男子がデカい声でキツめの下ネタを発してたりと、それこそリアルな質感を出していたのに最初首を傾げていました。市川があまりにもリアルな陰キャ男子中学生しているんですよね、オタクの皆さんは小中学生のころドラゴンの裁縫セット使ってたり黒地によくわらん英語がビッシリ入ったロンTを本気でカッコいいと思って着てたりとか、ありましたよね。「あ、(LINEの)アイコンリゼロのレムだ🎶」の時本当に謝るから赦してくださいとなってしまった、リゼロ放送時は高校生とかでしたが全然キッズだったので。

3話くらいまでは微妙に感じていました、と言いましたが裏を返せば4話から良くてtier Sに着いたということです。4話で市川が山田を好きだと自覚するシーンや6話で山田から市川への矢印が完全にできあがるシーンあたりから大加速を魅せるわけです。4話と6話以降の全ての話で特大加速して最高でしたね。人が人を好きになるのに決定的な理由が必要という派閥もいますが、この手の青春恋愛モノに関しては、自分だけにちょっとだけ優しいところを見せてくれるとかそういう些細なことの積み重ねで良いと思っています、なんかこの言い方だと山田がチョロい女みたいな感じしてアレだけど。山田の、好きを自覚したらもう止まらないと言わんばかりの猛攻はさすがに観ているコチラの顔がパンパンです。恋する女の子は強いですね。10話のクリスマスデートの回とか市川から「かわいい」って言ってほしくてアタックする山田とか、観ているこっちが爆発しそうでした。このアニメ美術的な演出にかなり凝っていて毎話毎話ラスト5分位の破壊力がとてつもないわけです。

ここから全然どうでもいい話になるのですが、このアニメ観ていて気になったキャラクターにナンパイがいました。彼、中3の年末に女連れてファミレス来てたけど高校受験とかは大丈夫なのだろうか。てか、中学生であんなナンパなヤツいるのだろうか。中学時代に言うならば不良というかヤンキーみたいな友だちはいたけど彼らはそういうのに関しては少年というかウブだった憶えがあります。まぁナンパイは非行少年というわけではなさそうだけど。

 

───────────────────

こんな感じで以上tier Sのアニメの感想でした。tierA帯以下は観ている作品全て観終わってからまとめて載せます。

2023年冬アニメ感想(tierB,C,F帯)

引き続き自分が視聴した冬アニメの感想を載せます。ここではtierB,C,F帯なのでなんか悪いところをネチネチ書くこともありますが、個人の意見ということでお手柔らかに。

─────────────

以下感想(ネタバレ大):

tier B

15.『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』

周りのオタク友だちがあまりにも大絶賛していてそんなに良いのかと思って視聴をはじめましたが、彼らには悪いけどぼくはそこまでは刺さらなかった。けどノリで見てたら"いつの間にか"女の方がオチてて変形してしまいました。何話から加速するとか、何か決定的なきっかけで好きになるとかではなくもう本当に通い妻状態で半同棲した結果単純接触効果により好きになった感じがある(別に、ラブコメにおいて好きになるきっかけは必ずしも必要ではないのでここは別に構いませんが)。てか、周りのオタクさんが「セ○クスしだしてドカ湧き」とか皆言うから警戒していたけど全然セクシングしとらんしめっちゃちょうどエエとこで終わって一安心☺これは良かったです。これは完全に僻みというか僕の性格が悪いだけなのですが、高校生とかの恋愛モノに求めているのは性では無くて淡い青春なんですよね。完全にヤリモクの恋愛って大人になったらまあほぼ9割みたいなところあるので、この手を繋ぐのにすら緊張するみたいな青い感じが味わえるのは10代の特権なわけです。それを存分に活かせている作品の方が好きな傾向あります。

 

16.『神達に拾われた男2』

これdアニメストアレンタルなせいで観ている人いなくてなかなか話できなかった作品。僕はabemaTVで無料公開されているときにまとめて視聴しました。1期のラストで仮面ライダーファイズよろしく洗濯屋をはじめたわけで2期はその洗濯屋でのアレコレです。いや別にオススメはしない程度の薄味の作品なんですけど、逆に言うとそれがこの作品の良さでもあるわけで、視聴中のストレスが全く無く、優しい人間しか出てこなくてあたたかい気持ちになるんですよね。道徳の教科書に載ってる浅い良い話みたいな感じで。

"やさしさに包まれる、異世界スローライフ"というキャッチコピーのの通りのステキな作品でした。

 

17.『うる星やつら

毎回新キャラが出てくる感じにも慣れ、ラブコメ色からギャグアニメ色がより一層強まった2クール目。連続4クールだと思ってたら分割とのことで。時代背景的に今じゃ言えないようなセリフがバンバン出てくるのは見てて楽しいし、稀に不意に本気出されて(ラムちゃんがめっちゃかわいい回)顔壊れる。ラムちゃんあんなにあたるくんに一途なんだからもうラムちゃんでエエやろがいと言いたくなってしまう。女の子みんなかわいくてこれが70年代80年代の作品だという事実に驚いてしまうほど今のデザインセンスにも合っていますよね。

 

18.『しょうたいむ!2~歌のお姉さんだってしたい』

僧侶アニメの2期は要らんて──と思いきや別に全然良かったです、なぜならエロいから(ガキ)。今季の僧侶も男性枠だけど前季のハレきゃんと比べ多少ストーリーはありました。モチロン全話プレミアム版を視聴してエロシーンもしっっっかり視聴させていただきました。なんなハレきゃんよりも局部モザイクがかなり粗めだった印象ありました、気のせいかもしれませんが。

 

19.『虚構推理Season2』

1期と違って1エピソード1~4話構成でかなり観やすくなったしライトに観れるようになりました。OPとても好き。基本会話onlyなので一定の集中力が求められますが、頭使うと見せかけて実は全然頭使わない(頭使って話聞いていたのにま、全部噓なんですけどね♪で終わることも多いので)。ストーリー的におもしろいのは23話、萌えポ高いのは雪女の回。どうにも琴子ちゃんが下品すぎて下ネタ好きのオッサンみたいな印象を抱いてしまう、もう少し品性があったらA-くらいあるかもしれない。

 

tier B-

20.『異世界のんびり農家』

良い感じの雰囲気で好きだな〜などと序盤油断していたら指数関数的速度で毎話エロ女が大量投入されてきてもうさすがにお腹いっぱいで要らんですとなった。女の子がたくさんのハーレムは好きですが、こうも増えすぎると胃もたれ起こすものなのだなと実感しました。実のとこピークは犬と蜘蛛とだけと戯れてた1話だと思っているレベルです。

暗黒兵士の方はエッチングが示唆されていましたが、コチラは終盤なんの描写もなく吸血鬼の女とガキ作ってて大横転しました。のらりくらりとかわしているように見えてヤることヤってるってこと?(にしても恋愛描写も最初を除いてほぼなかったけど)。これで横転して気になって原作を調べてみた所原作はバンバン子作りしまくるハーレムガチエロ作だと知りもっと転げた、あの吸血鬼との子どもの時点で6,7人目で結局10人以上子作り(しかも別々の女と)しているみたいで本当にエロ本じゃないですかと。逆にアニメの方もガチエロ路線で売ってみるというパターンもあったよなぁ。

 

21.『スパイ教室』

巷ではオッパイ教室と称されているこの作品ですが、別に本当にスパイアニメというわけでもなく(スパイアニメとして見ると粗が多すぎてダメだけど)女ワイワイ萌えオッパイアニメとすれば耐えます。ここ最近出てきている若い女性声優を全然知らないというか覚えられないのですが、そんな僕でも全員わかるぞっていうレベルの声優がメインキャラに起用されていてこれ2017~18年のアニメ?ってなりました。てか原作は割とずっとシリアスらしく、ワイワイはアニオリらしいですね。じゃあなんなんこのアニメ?

 

22.『トモちゃんは女の子!』

男勝りな女の子と自分のことを男友だち的扱いしてくる男とのラブコメで、そこそこ良い感じなんだけど設定が刺さらなくてドカ湧きは無し。高木さんとか月がきれいとかでもそうだったんですけど、サブキャラ同士の恋愛模様やられると萎える。僕はどちらかというとメインの二人の恋愛模様だけを見てニチャつきたい派です(要するにあの金髪のフワフワ女みたいなのの恋愛は不要だと感じてしまいました)。

 

23.『かげじつ』

こっちは日常風ショート。ヘラヘラ観れるけど内容は概ね3パターンなので飽きがくるため注意が必要です。

 

tier C

24.『最強陰陽師異世界転生記』

異世界転生ものの中で差別化を計ろうとしてその結果浅くなった作品。最初の方は悪くないかもと思ったのですが途中から主人公が鈍感とか通り越して人間不振ぶったりヒロインにめちゃくちゃ冷たくあたってDV彼氏ぶったりしだして全然好きになれなかったです。女キャラかわいいし前半は別に悪くないなと思ってたのに上の理由もあり後半で一気に失墜。最後セイカくんテロみたいなこと起こしてどうなるんだろうと思ったら本当に学校退学してアニメ以後の話からギルド編みたいなことやりだすらしくこの人たち本質的には何一つ解決できてないけど良いのか?と。

 

25.『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。2』

1期復習しなかったため最初2話程慣らしが必要だったけど"見方"を理解してからノリで見れました。どこまでいってもソシャゲ上位勢がチームで ワイワイ🎶だから味がほぼ無い作品ですけど、ストレスはあまりかからないのでC。冒険🎶みたいな時の英歌詞挿入歌流れる度な~んこれ?って笑ってました。

 

26.『犬になったら好きな人に拾われた。』

完全に出オチ型の頭おかしすぎる設定の微エロアニメで、無修正版はちょっと嬉しい程度。いくらエロあり10分とはいえ、ものには限界というものがあります。原作を知っている友人曰くこの先の展開の方がスゴいらしく、逆に2期来てくれないと困る。特筆事項としてEDがハーレムきゃんぷと繋がる。アニソンDJはチェンソーマン→犬(ポチタ繋ぎ)→ハレきゃん(エロ繋ぎ)でどうでしょうか。

 

27.『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』

このガチガチテンプレに異常設定付けて作品ぶるの、先行研究に特殊な条件1,2個足して研究と称する卒論みたいだしもうやめてくれ。ゲーム内パートはこの手の作品のテンプレ突き詰めたスタイル。ただでさえヤバい設定なのに最後の方畳み掛けるように頭おかしくなって病気になる。

 

28.『冰剣の魔術師が世界を統べる』

これ1~7話友だちのオタク達とワイワイ🎶しながら見たけどそれが正解だと思います。一人で延々見ていたら気が狂う。みんなと観ていればOPの入り方が異常すぎるのも低すぎる作画コストもネタになる。5話で過去編(実質ヴァイオレット・エヴァーガーデンみたいな内容:でもここで死ぬのは別に主人公が思いを寄せる人物でも恩人でもなく同じ軍に所属している仲間その3みたいな人、戦場にいたらそりゃ1人や2人死ぬてとなる)やってシリアスになるのかと思ったらその後急に主人公が情緒不安定の怪物になって意味がわからなくなるから凄い。最終話まで頭のおかしな展開を貫いていた。主役が榎木淳弥さんなんですけどありえないくらい棒読みでどうしちまったんだよとなった。ダイナゼノンのよもぎくんの演技はあんなに良かったのに。

 

tier F

29.『齢5000年の草食ドラゴン、いわれなき邪竜認定』

原作は日本だけど製作がチャイナ故(放送も向こうのが全然先、日本のアニメ会社どうしちゃったんだよ)所々の演出や台詞回しがチャイナアニメ特有のセンスが出ていて見る人を選びます。勘違いコメディみたいなノリで雑に見ることはできますが。1話10分で見やすいけど、別に全然おもしろくはないから見なくていいと思いました。EDはやや良かったです。

 

30.『老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます』

別世界とコチラの世界を行き来できるのは新しい設定だなと思いましたが、それでやってる内容が某○○○王子みたいなその辺で買ったものを需要あるところに高値で売りつける、要するにただの転売屋さんで本当に険しかったです。トントン拍子で成り上がって勧善懲悪ぶったり傭兵ぶったりするんですけど、それで周りから称賛されていてもコイツ王族貴族ボって信用得てるんだもんナァと頭をよぎってしまいます。

─────────────

以上2023年冬アニメ感想でした。自己満足でアニメの感想をツラツラ書くのは良いです。

2023年冬アニメ感想(tierS,A帯)

これを書いている時期は春アニメが終わろうとしている頃ですが、キリが良いので冬の分も載せようかと思います。

全部の評価を1つの記事の中に載せても良いと考えましたが、前半に悪いことが書かれていても後半に書かれていても不快なもんは不快なのでS,A帯とB,C,F帯で分けて載せることにします。

ちなみに僕が冬クールで視聴したアニメとランキングはこんな感じです:

───────────────

以下感想(ネタバレ大):

tier S

1.『ジョジョの奇妙な冒険ストーンオーシャン

(冬は3クール目なので主にそこだけの感想です)僕が昔からジョジョ大好きということもあり必然的にこの位置に。とはいえ実は6部は原作の中でいうといつも下の方に位置づけていた(6部が1番好きという方すみません)のですが、アニメで大化けした印象があります。

原作だと復活早々サクッと倒されたような気がした承太郎も3部処刑bgmとともに舞い戻ってきた感じがアツすぎたし、加速していく世界の表現も良い。あと、パッとしない印象だったDIOの息子シリーズもスカイハイとアンダーワールドの回は本当にドキドキした。

初めて原作の6部の終わり方を読んだ時は小学6年生か中学1年生くらいだったというのもあり全然納得できなかったのですが、大人になってある程度読解力がついた今観ると鳥肌。最終話アニオリを混ぜ込むことでわかりやすくなっていた。

何より、「僕の名前はエンポリオです」でEDが流れた後に流れたRoundaboutのイントロ。今では(というより2,3年前?)ネタ動画みたいな扱いで使われるRoundaboutですが、この6部ラストのタイミングでイントロが流れた瞬間真に心が動かされて泣いた。

アニメそのものと関係ないのですが、これ書いている時点ではdアニメストアに1クールだけ配信され出しましたが、この時点ではNetflix独占配信で頭を抱えました。家にテレビがなくすっかり配信オンリーでアニメを観るようになったため「独占配信」という四字熟語が苦手になってしまいましたね。どうしても観たくて泣く泣く1ヶ月だけNetflixに課金しました、他にも岸辺露伴とか、ヴァイオレット・エヴァーガーデンとかも観て790円の元はとった感じあるからまあ良いです。

 

2.『僕のヒーローアカデミア』(11クール目)

さすがにヒロアカはおもしろすぎる。6期1クール目がずっと戦闘で悪くいうと絵に変化がなく少し飽き気味になってしまったのですがここからどんどん絶望的な展開に入る最終章が開幕して一転。デクはまだ16歳の少年だというのに彼に重くのしかかかる責任感やどんどん摩耗していく精神がヒーロースーツなボロボロさに表現されているのがクール。かっちゃんの「お前、今笑えてんのか?」最高すぎる。さすがジャンプの先頭走ってるだけあると思いました。ラスト4話ずっと絶叫。アニメの世界でもメディアというか世論というかは頑張っている人に厳しいですからね、子どもたちがそれを感じなくてはいけないのだからヒーローは大変なものです。

これ毎週1話観るより6期全部まとめて観てハリー・ポッターと死の秘宝Part1ぶった方が良いです。1話再生すると帰納的に次の話を再生してしまいます。

 

3.『Buddy Daddies』

これ観てる人周りに全然いなくて僕も観始めたの冬クールの終わり頃だったんだけどスーパーダークホース枠というか、とにかく超ステキなハートフル家族アニメです。●し屋二人組の元にひょんなことから転がり込んできた4歳の女児との奇妙な同居生活を描いた作品なんですけど、殺伐とした世界に生きている二人がどんどんパパになっていくのが良い。女児(4)がキテレツな言動しまくるけど、これ異常と見せかけて4~5歳児の解像度それなりに高いです。今日提出しないといけないプリントをその日の朝渡した記憶。元々●し屋設定なため良くない終わり方を危惧しましたがハッピーエンドで終わってれて最高。女児もかわいいのなんのって本当に素晴しいアニメ。SPY×FA____のパチモンと思っている方、全然違うのでぜひ観てほしい。家族アニメ好きな人は特に。

 

4.『グリッドマンユニバース』

これ映画なのでクールアニメに含めるか微妙なラインですが含めました。映画についての詳しい感想は別記事で書くかもしれないので軽く。ウルトラマン全員集合みたいなお祭り映画に大青春ぶつけたみたいな感じ、超ウルトラ8兄弟とかコスモスvsジャスティスに雰囲気近い。普段映画行かない自分が2回映画館行って視聴した。

 

tier A+

5.『不滅のあなたへ Season2』

主に10~20話の内容について。前半で特大の時間経過を見せましたが後半では最終決戦に向けて3ヶ月程度。褒め言葉なんですけど、この作品ってある意味呪い的作用を持ち合わせていると思っていまして、この作品1話1話の内容が濃いというか重いというか、"視聴カロリーが高い"と呼んでるんですけど、とにかくカロリーが高いので再生ボタンを押すまでの精神力がかなりかかるわけですが、ひとたび視聴してしまうとしばらくこの作品のことしか考えられなってしまうんです。ずっと不滅のあなたへのことを考えているみたいな日がありました。

人間讃歌、諸行無常、命の意味、これまでの全てを籠めた終幕で満足です、現代編のアニメ化もあるとのことで、僕は原作未読なためどう展開されていくのか気になって仕方ありません。

 

6.『ひろがるスカイ!プリキュア

感覚的には1~12話の話。

7話までは放送前話題になったプリは出さないで基本的にソラとましろの二人に焦点をガン当てしていて、二人の対比や心情変化が丁寧に表現できてて良かったです。てか17話辺りまで二人で良いだろと思ったけど、翼くんの登場は壊れたね、大好きだわ。1クール時点で初期メン揃わず。

 

tier A

7.『転生王女と天才令嬢の魔法革命』

ここ4クールくらいの女女アニメの中で最上位。最初それなりおもしろいけど単調としてるな~とか思ってたら9話あたりから加速する。敵対勢力がどうとかよりも、王位継承権を捨てたはずの主人公が王女になることが確定してしまいそこからの苦悩とか今まで大切にしてきたものを捨てなければならないと自分に枷を付けてどんどんやつれていく様子とそれを救おうとするユフィリアがもうすごい。ここまで女女の雰囲気漂うくらいだったのに11,12話で大加速し挙げ句濃厚なレズセまでしだして絶叫。どうやら原作は3巻でキス、4巻でエッチングまでやってるそう。このアニメが原作何巻までが把握していませんが。ホワホワ雰囲気のビジュアルに対して内容はバチバチにシリアスなのでちゃんとおもしろいしオススメ。

ただ、転生設定は必要無い。ほとんど転生設定が活かされることなく(ありがちな転生作品だと、コチラの世界の常識を異世界人にぶつけて仰天されるものですがそういうのもなく)、最終話で意味ありぶったけどそれもお誂え向きで別に要らなかったなと思いました。話の構想練る時に「ま、とりあえずまず転生でしょ〜」感。

 

8.『お兄ちゃんはおしまい!』

これが大好きすぎるの本当にガキっぽくて悔しいんですが気がつけばかなり好きになってしまっていた作品。正直出オチかな〜と思っていたけど、性癖キッズ御用達+偽百合で最後まで乗り切っててスゴかったです。てか、お兄ちゃん含め度々漏らしてるけど女の子の膀胱って男より弱かったりするんですか?(セクハラ垢)気持ち飽きてきたくらいでお兄ちゃんが中学校に通いだしてそこで数人の友だちを作ったあたりから萌え百合アニメ(中身男なので百合と書くの正しくない気しますが)のレベルがあがって顔パンパンになっていた。友人におにまいの話したら「いや、おにまいのテーマは"家族の再生"で実は深い家族アニメで〜」とか言われたけど別にそんな深くないからね。

OPもEDもアニクラ御用達みたいなノリ(少し昔のアニメのワイワイ系楽曲)なのに最近イベントにめっきり顔出さなくなったため全然聞かないな。

 

9.『もののがたり』

最初まぁまぁだと思ってたけどゆっくりと加速していって6話あたりから安定して高い点数出し続けていました。バトルは少なめで人間ドラマメインなのは意外(まだ序章だから?)。大学生とは思えないほどウブめなラブコメ展開されてついニヤついてしまいました。夏から2期ということで、かなり楽しみな作品です。

OP曲めっちゃ強くて(主にイントロ)好みで、他にも戦闘BGMでpsytranceとかdubstepが流れていて音楽面での評価も高かったです。

 

10.『クールドジ男子』

クールでイケメンだけどドジな男の子たちの日常という、普段のオタクの発動異常行動も顔が良ければアニメになるんだなぁという作品。キャラクターが深堀りされてきてか2クール目になってからかなり好きになった(新キャラも出てきたけど)。短くて観やすいし、全然みんなにオススメする作品です。

OPのタイトル「笑うな!」なのがガチでおもろい、発動しがちなオタクさんの心の叫びすぎて。

 

11.『陰の実力者になりたくて!』

転生モノ(ていう枠でいいのかな)でも上位帯のおもしろさです。この作品、追い込まれ過ぎて必死な顔になる女が非常に良いです、やっぱそうでなくちゃ。最終話が特にそうなんですけどシャドウ様逆フェミニストなのか真に平等主義者なのか相手が女だろうと容赦なくボコボコにするから見てておもしろい。

シャドウ様が活躍すればするほど表側の女が精神破壊して闇堕ちするのこれ2期でとんでもないことになりそう。

 

tier A-

12.『文豪ストレイドッグス

最初3話は恒例過去編で好きな文ストが戻ってきた感じで良かったです。今期の長編相手がジョジョでいうところの天国DIOみたいな大チート発動してきていてもうなんでもアリのバトルにシフトして少しイマイチに感じましたがそれとこれとは別に48話爆伸び。結局織田作・安吾・太宰の三人が一番好きなんだワ。樋口さんの過去編は良かった。てか今期くらいから判明しだしたけどこの世界線は10年とか少し前まで日本は戦争していたんですね、戦時中に生まれたメンツも特にそれを感じさせなかったから驚きました。まぁ後付設定ではあると思いますが、日本が首都空襲とか原爆とかあったから生活が直ちに脅かされる印象があるだけで実際戦争に参加していない市民たちは街で普通に日常を過ごしてニュースで戦場の様子を知る程度なんでしょうね。

その話はさておき最後超駆け足だったのに別に完結することはなくなんとなく中途半端になってしまったため夏の5期を待つことに。これで原作ほぼ消化するっぽいので6期があるとしてもまた3年は後でしょうか。

 

13.『解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ

今季の顔パンパン御用達アニメ枠。スローなセカンドライフというタイトルですが後半は全然スローライフじゃなくなって村長になった主人公がわりと奔走するけど、安定してそれなりにおもしろい展開が作れていて良かったです。 

ヘラヘラ観てたらなんかヒロインは妊娠してガキこさえてるし鍛冶屋の親方は描写なく死んでるし急展開に横転が止まらん。サウナ入ってたらヒロイン入室してきてそのまま──みたいな流れはギリエロサイコ〜で済んでいたけど「二人でこれから頑張ります!」→「二人じゃなくて、三人ですよ♡」みたいなシーン親の前で突然妊娠の報告して主人公を完全に逃げられなくしたのとんでもない女だと(別にこの主人公は逃げるような人間ではありませんが)。

 

14.『シュガーアップル・フェアリーテイル

昔の少女漫画由来(ラノベ原作だけど)のメルヒェンファンタジーでおとぎ話的世界観がとても好みでした。ラドクリフ派の男というかかなりの男キャラがクズなのに目瞑れば良作。人間と妖精の恋みたいなのもステキで良いです。妖精は人間に使役されるみたいな世界観はかつてのヨーロッパ等における黒人/アジア人奴隷の扱いそのものでそういったもののメタファーを感じました。

ただ、最後の終わり方が本当に最悪でそこはいただけない。一応1クールで綺麗に〆てほしかったです。1クール目が終わってから2クール目決定!夏から!みたいなの公開するスタイルはよくありますが、こうも1クール目のラストが最悪だと悶々として良くないです。

───────────────

以上、冬アニメtier S, A帯。B, C, F帯は次の記事で(下のランクなのでネチネチ度が上がるから読まなくてよい)