2023年春アニメ感想(tierA帯)

春アニメの感想続き。ここではtierA帯、すなわち、tierA+, A, A-に位置づけたアニメの感想を書いていこうと思います。tierSのところで書いた通り、忙しくて観始めたアニメ全ての視聴を完了させるまでにだいぶ時間がかかりました。

春に自分が視聴した作品数は30本で、そのうちここで載せるA帯は次の通りです。

A帯は青春モノの他に顔パンパンモノも姿を現しています、表の順番で進めます。

 

※更新(2023.7.18.)

・tierAに東京ミュウミュウにゅ〜♡を追加

・それに伴い上の表を更新

 

以下、感想(ネタバレ大):

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tier A+

4.『地獄楽』

これはおもしろい、毎話体感一瞬で終わります。舞台は江戸時代で死罪人とそれの処刑を生業とする役人たちが不老不死の仙薬を探す目的で未知の島に行く話(これだけだと冒険活劇みたいな雰囲気ですね)で雰囲気でいうとHUNTER×HUNTERとか群青のマグメルとかと近いものを感じました。序盤メイン風の人物を多く出していて群像劇なのかと勘違いしたのですが気づいたらほぼほぼ死んでスゴいことに。6,7話あたりである程度人が固まってきてこの人たちはさすがに死なないんだろうな〜と思ったキャラも消えていくし、回想シーンを入れた人物のフラグ回収がバカ早いので諸行無常感が強い作品です。簡単に推しを作る人、特に主人公じゃなくて4番目くらいのキャラを推しがちな人は早々に退場の可能性があるので注意が必要です。島に上陸したあとはモチロン、1話時点で非常に刺さりました。主人公画眉丸は一貫して戦闘マシーンみたいな感情が無い素振りをしていますがその実妻の存在から人間くささがとても出てきて良いキャラしています。そりゃ目に傷があるにしてもあんなに可憐で清純で真っ直ぐとした女性を妻に貰ったら誰でも丸くなりますよね。なんかその辺の前日譚ほしいくらいです、前日譚なんて始めから存在しないのかもみたいな終わり方されて悶々としましたが。江戸時代と言いましたが、その世界観に反して言葉遣いとかはかなり現代的で多分その時代に入っていないカタカナ語とか全然使っているスタンスですが、これは原作者の意図するところらしく、簡単に言うと気軽に読んでほしいというものとのことで、実際ゴリゴリの歴史ものよりも会話自体はわかりやすく入ってきやすい側面もあります。

最初の方からにたまにヌルっとエロあるよなーと感じていたのですが後半エロの割合が加速というか、話が一変します。島に上がった後杠がハニトラをしかけてきたり杠が忍術と称して全身から粘液を出してきたりとか、他にも佐切の描写もですがなんかヌルリとしたエロが中盤まではありました。てか杠の格好からそうですが。後半になって島の神的な存在である天仙様が登場してからというもの天仙様どうしの直接的な行為シーンがもうガッツリ描写されていました。後半になってから登場するジョジョで言うところの波紋・HUNTER×HUNTERで言うところの念能力であるところの力、タオを錬成する修行には陰と陽を混ぜる必要があり房中術が最適!とか言い出して要するにエッチングのことで横転。魔神みたいなヤツらが「天仙様は千年間タオの修行を〜」とか言ってたけどこいつら千年間島でエッチングしてただけじゃないですか、エロ漫画かよとひっくり返った。

このタオの存在が明かされたのが9話10話あたりからで、主人公画眉丸が使えるようになったのが11話の後半ということでおそらく原作の中でもまだまだ前半パートだと思いますので2期の放送が待たれる。原作漫画買っても良いレベルにおもしろかったのでそちらも検討。

 

5.『天国大魔境』

これ本当におもしろかった。天国サイドと魔境サイドの2軸で展開されるわけですが、どちらもずっと異常な展開が続いていてかなり頭を使い考察する作品です。

1話開幕は天国サイドの方から始まり、最初見た瞬間約束のネバーランドの農園をちょっと未来的にした感じのところでここで育てられている子どもたちはバケモノの食糧か(それだとパクりなのでアレですが)何かなのかなと思っていたのですが、実際は"そうではないけど案の定歪"というか異常な雰囲気でした。魔境サイドは崩壊した世界を生き抜く2人の冒険のような始まりで、こちらは最初はサバイバルものなのかと思ったのですが魔境サイドも予想を上回る内容。このアニメは一体どういうスタンスの作品なのだろうと1,2話でなんとなく考えながら見ていたのですが、これは人間の尊厳とか性的な意味込みで自己とかそういうのを意識して謳った作品なのかなと思いました。2話ラストでキルコが見た目は女だけど頭は男なんだって言い出した時これポリコレアニメなん?と思ったのですが(ポリコレ嫌いではなく、ポリコレを異常に押し付ける風潮が苦手なだけです)本当にその文字通りというか、倫理どうなってんのっていう展開でこれが語られる3話で一気に引き込まれました。姉は弟を発見するまで五体満足に感じましたが姉の脳はどうしたのでしょうか、自分を犠牲に弟を救って…っていうのか、もっとこの作品特有の黒く蠢いたものがあるのか。昔、YouTube Shortsで現役心臓外科医の方の動画を見たのですが、人間の本体は脳なのでこの場合脳移植ではなく体移植と表現されるっぽいですね。

このアニメで度々性の描写が入るのですが、これもまた歪で怖いんですよね。12話でキルコ(カズキ)がロビンにレイプされるとか6話でホテル経営の推定13歳の女がマルに性サービスと引き換えに物を貰おうとする件とかもそうなんですけど、一番すごいのは天国サイドですよね。コチラ側では男・女の区別も与えることなく(そのため女/男キャラも男/女みたいな名前だったり、一人称が僕に統一されていたりする、これ英語とか一人称固定言語だとどうやって表現するんだろ)そういうことに触れる機会が一切なく育つにも関わらずトキオとコナは性行為に至りトキオは妊娠するしシロはミミヒメにそういう意味での好意を向けるしとういう描写があるわけです。これって何の情報が無くても動物の本能的なもので生殖欲求というか発情しだすわけなんでしょうね。行為が描写される前に嘔吐するシーンがあり、悪阻だとすれば実は何度も行為に及んでたわけですね。最初トキオが動物の本能的に排卵日ドンピシャ一撃なんかなと思っていましたが、コナの「アスラは好きだけど、トキオを好きなのとは違う好きだよ、"知ってるでしょ"?」みたいな台詞あったので数度に及んでるとわかりました。ところで、女同士のペアがいましたが、これは動物でもキリンはオス同士で〜とかあるのでわかるんですけど、キスって文化じゃなくて本能なんでしょうか、気になる。

8話ED後のシーンでこの世界観がどういう構造なのか大体察して、それが確信に変わるのは13話の後半なんですけど、これもちゃんと観ている人かつ全話一気に観ている人じゃないと気づけないところある。最初天国サイドって本当に天国というか死後の世界なのか?とか予想したのですがだいぶ違っているみたいですね。一応12,13話である程度意味がわかった気がするけど、まだ本編中での解明はなされておらずぜひとも2期があるなら観たいです。伏線のばら撒き方がどことなくケムリクサみたいな雰囲気を感じたのでラスト2話くらいで全回収されるかとも思ったのですがまだまだ「気づいたかも」程度でしたね。原作は今9巻くらいまで出ていて、アニメ範囲は6巻までとのことで2期放送にしても2年は先な気もしますしこの作品も原作購入を検討です。

この作品唯一の悪口というか、作品自体が悪いわけじゃないのですが、これディズニープラス独占配信なのが本当に困りました。サマータイムレンダの時もそうだったのですが、普段TV録画してアニメ観ないでもっぱらdアニメかアマプラの僕がイソイソとTVをつけることになりましたね。Netflix独占配信とD+独占配信は苦手です、これのせいでこんなにおもしろいのにそもそも観ている人が少なくて話全然できないし。

 

6.『スキップとローファー』

眩しくて仕方ない大青春アニメで、恋愛要素はほんのり程度で薄め。大人になった今考えればそんなん大したことないだろうと思うような些細な事でも高校生は真剣に悩んでしまったり他人に嫉妬したりと、それはもう複雑な感情でいっぱいな時期ですが、それでもみんな真っ直ぐに前を向いている、それが眩しさを生んでいると感じました。田舎出身のみつみちゃんは志摩くんに半ば憧れに憧れに近い感情を抱いているけど(後々恋に発展しますが)志摩くんの方も彼女の純粋で何事にもまっすぐに打ち込むそんな人間性に惹かれてるわけでもう青いぜ。普通の人間なんてこの世にはいない、みんなそれぞれドラマがあるんですよね、なんかこれポリコレ思想みたいな物言いで嫌だな。

文化祭って今思い返すと本当に準備から片付けまで何から何まで楽しかったなぁと昔の思い出に浸ってしまいました。高校が舞台のアニメなんて文化祭回定番なんですけど、このクラスみんなで劇作ったりとかみつみちゃんが生徒会の仕事で奔走しまくっていたりとか本当に来てほしくないのに昔の知り合いが乱入してきたりとかのあるあるが他のどのアニメよりも自分の高校時代を思い出させてくれましたね。あの時は楽しかったなぁと言うと今生きてて楽しくないみたいな感じするけど、今もモチロン楽しく生きてるわけですが高校時代ってそれこそ毎日一生懸命にとにかく前見て進む!!って感じで毎日ずっと楽しかったんですよね。

序盤ではミカ、最後の方では梨々華がヒール役というか性格悪く見えてしまいます。ミカは過去の自分がコンプレックスで必死に美容に気をつかって体型維持して今のかわいい姿を得ているけど、やっぱりどうしても昔の名残で人に嫉妬してしまったり嫌な人の名前を覚えたりしてしまう、でもそれって彼女が自分と向き合ってきたからこそ人の目が気になるし、恋に恋しているわけだし(志摩くんを狙ってるみたいな雰囲気が序盤ありましたが、結局"カッコいい彼氏を作る"ということ自体に憧れているだけなんですよね)彼女こそがリアルなJKの心情代表なのかもしれないですよね。いや僕JKやったことないんで知りませんけど。梨々華は本当にギリギリまでなんだよコイツ💢って感じで見ていましたが最終話のタクシーでのシーンで話が変わりましたね。この子も素直になれないだけというか、見た目はスタイリッシュで大人びているけどやっぱり年相応なんですよね。志摩くんはその辺もわかってあげてそうなところが怖いけど。

あと僕は個人的に兼近先輩大好きです。空気読めなくてデリカシーないけどとにかく舞台のことに真っ直ぐな感じが昔出会った先輩に似ていて。

とにかくどの登場人物も凄く魅力的で優しい作品です。あらゆる人にオススメです。

 

7.『ひろがるスカイ!プリキュア

主に2クール目(~23話)の感想。

今年のプリキュア、ガチでおもしろいです。演出は凝ってるし話も良く練られていて、まだ前半なのに気合入ってる回が多くて盛り上がっています。特に本筋回である14,15話と22,23話(ほぼこの4話でA+つけたみたいなところある)、ここ最近のプリキュアにないレベルのシリアスを早々に持ってくるのは強い試みです、この4話は作画でも分かる通り制作側の気合いも凄いです。ヒーローとは何たるかとか、ヒーローになるという夢だけを原動力に生きていた少女が夢を砕かれ絶望に打ちひしがれるとか、これ本当に朝の女児向けアニメ?と訊きたくなる良い内容です。要するにヒロアカです。初期からソラは真っ直ぐすぎる性格で、この子が心折れた時スゴい展開になるぞとオタクの間では常々言われていましたがまさにといった感じ。どれだけ信念通っていてもやはりまだ中学生の女の子であり、その子が背負うには重すぎる業です。そこからの立ち直り、巻き返しはもはや劇場版観てる感覚でした。

あと、なんと言ってもキュアバタフライが18話で登場しましたね。初期から公式サイトに載っていたのでみんな完全に一桁話数の時点で登場すると思い込んでいましたがだいぶ引っ張ってきましたね、それだけストーリーに重点置いてるとも言えます。普通に追加戦士枠じゃないですかとも思いましたが、一般に追加戦士ってストーリーの全体の大筋に関わる重要な回で初期プリキュアが大ピンチの時に現れるものですがキュアバタフライはあげはさんが主役ではありますが通常回でヌルっと登場した感がありやはり公式的には追加戦士ではないんでしょうね。となるともう一人、それこそまほプリのはぁちゃんみたいにエルちゃんが30話くらいで急成長してプリキュアになりそうです。あげはさんがキュアバタフライになったことで、つばさくんとのおねショタがより濃厚に展開され始めましたね。コレにはさすがにニッコリです。

 

8.『久保さんは僕を許さない』

前クールに放送されたものの途中で放送延期になり今季1話から再スタートした作品で、前期見てないなかったため今季アニメという枠組みで視聴しました。内容としては思春期症候群で人から認識されなくなってしまった男とやや発情気味で独占欲激高の高木さんみたいな女による青春ラブコメ。最初男主人公にそんなヤバい設定つけて大丈夫なのか?と思ったが全然良かったです。主人公が周りから認識されないのが逆に二人だけの空間というものを構築できていて素晴らしいです。この作品の良い点として他のキャラのラブコメを展開させないというのも挙げられます。大抵のラブコメはマンネリ化を防ぐため主人公カップル以外の恋愛模様も同時展開しようとしがちですが、これは蛇足的で話を冗長にさせる危険性があるわけです。ずっと久保さんに焦点をあてているのは本当にポイント高かったです。

普段イジる側の久保さんですがふいにカッコいいこと言われたり手を差し伸べられたりするのにはめっぽう弱いのもかわいいし、自分の感情が恋だと完全に自覚していないにも関わらず独占欲バリバリなのもかわいいです。声優が花澤香菜さんなのがとても嬉しかったです、他に若手の女性声優が多く台頭してきたこの2023年にラブコメのメインヒロインで花澤さんが聴けるのは(ぼくは別に声優オタクなわけではないなですが)ドカ湧きしてしまいました。花澤さんの声は自分の好きな女の子キャラの原点みたいなところがあるからだと思います。

他の作品と比較するのはお門違いな気もしますが、高木さん好きな人はこの作品も大好きなはずですので、趣味が近い方はぜひ観てみてください。

 

tier A

9.『事情を知らない転校生がグイグイくる。』

小学校の教室というコミュニティにおけるイジメとは、基本的にその様相をしておらず単なる流行や魔女狩り的な偽正義の形をしているわけで、これによりイジメている側は加害者の自覚を有していない場合が多いわけです(これ何の評論?)

まぁそれはそれとしてとても好きな作品でした。エロ女が誘惑してくるラブコメは終わり、時代は無自覚系純粋素直少年です。それこそ、事情を知らないからこそガッツリ突っ込んでいける高田くんの感じ好きだ。あんなにバカっぽいのに夏休みの西村さんのお母様の墓参りの件では自分が西村さんに悪いことをしてしまっていたのではないかと自らを責め涙を流して謝罪できる優しさも兼ねてるの、普通に高田くんを好きにならない女子はいないだろうし嫌う男子もいないと思うからこそ最後まで高田くんはクラスのみんなからからかわれこそしても無視されたりイジメの対象になったりと本格的に疎外されることは無かったわけですね。西村さんって正直言うとビジュアルはそんなに可愛くなくて、本当に墓場鬼太郎みたいな見た目していてラブコメで最も必要とされる要素の顔の良さみたいなのが薄めなのにも関わらずあそこまでかわいく描写できるのはうまいと思いました。

この話ちょっと僻み入ってますけど、高田くんが西村さんを恋愛的な意味で意識しだすポイントの1つであるところのクリスマスに公園でのシーン(姉の友だちがキスしているところを2人で見かけちゃったところ)、高田くんのお姉さん中1だよな?ってことはその友だちも中1なわけで、あの、あの、クリスマスにデートして公園で休憩してたら良い感じの雰囲気になってキスするって、あのそんな中1いたら発狂しちゃいますけど、僕。中1でそんな進んでる子クラスに1,2人しかいないと信じたいわ。

この作品を通してちょっと気になったのが笠原さんの存在です。彼女は初期は西村さんをイジメる側に立っていたわけですが、体育祭をきっかけに距離を縮め友だち関係を築きます。その後笠原さんは度々自分が過去に西村さんにしてきたことを思い出しては「本当にダサいのはアタシの方じゃん」と省みるシーンはあるのですが、西村さん自身に謝罪をしていないんですよね。別に現実世界でも喧嘩していたい子たちが特に和解の成立とか無しに友だちになることはあるし、何より西村さんはもう気にしてないというか、友だちが1人増えた喜びの方が大きいんだと思うけど、それじゃあケジメが付かないじゃあねぇかと観てる側は悶々としていました。逆に何かがきっかけで笠原さんが皆から責められる側になってしまったところ西村さんが助けてくれてその後笠原さんが感謝を述べるとともに謝る、みたいな流れがあったら美しいですよね、道徳の教科書より出来すぎた展開ですけども。原作読んでないからアレですけど、今後の展開にあったら嬉しいな。

あとまた話が変わりますがEDの「ココロネ」本当に素晴らしい楽曲です。今季のアニアニソンの一番レベルに好きです。フル版よりもTVサイズの方が強いという珍しいタイプの曲なのでぜひともTVサイズも各種音楽サイトで配信してほしいです。

 

10.『東京ミュウミュウ にゅ〜♡』

2期の感想。1期が綺麗に終わったが故、序盤は完全に1期の蛇足じゃないか?と侮っておりましたが後半伸びて掌を返す形になりました。それとOPがめちゃくちゃ好みで楽曲面でも評価高い。話的には対象年齢高め女児アって感じ。2000年になかよしで連載されていた漫画が原作だからなのか(少々古めという意味で)、所々何なんだよその演出はっていうシーンがあります。まぁ全体的に作画微妙なのでコスト的な問題かもしれませんが。

19話で加速を始めて22話で特大加速爆大伸びして一気に評価をぶち上げた感じあります。青山くんの正体が判明していちごが動転してしまい、気の迷いとは言え他のミュウミュウに手を出したシーンではこの子仲間より男をとるんだって一瞬思いましたけど、本人も混乱してしまっているため何とも言えないところはあります。この辺でとんでもない鬱展開突入するんですけどこれも現代のプリキュア的な感じではなく、セーラームーンのようなやり方してきていてとても楽しめた。女の子が戦うアニメの鬱展開大好きなの性格歪んでいるような気もしますが皆好きですよね。最後パワー技過ぎましたがこの手の作品ならちょうどよいというか、映画ドラえもんのラストでタイムパトロールが来て解決するみたいな感じでそれはそれで良いと思いました。というかこれ本当にアニマル惑星みたいな話だったな……。ディープブルーと青山くんの関係性がよくわからないまま終わったのですが原作や旧アニメでは説明あるのでしょうか。イマドキアニメいうとディープブルーが転生を繰り返した結果青山くんに転生したというのが正解かも。

1期のラストでいちごに彼氏(青山くん)ができるわけですが、そのせいで2期はいちごがかなり発情気味でしたね。発情すると猫になっちゃうの〜!みたいな設定本当に色んな意味で凄すぎる。チョーカーと称してずっと鈴付きの首輪しているのもあってドマゾなんだろうなとか余計なこと考えてしまう。

他のキャラでは地味にぷりんちゃんとタルトくんの関係性が良かったですね。どの作品でもそうなのですが僕は結局裏表なく真っ直ぐで純粋素直な女の子に弱いところあります。

全体通して、人間が環境を破壊して動物たちの生きる場所が失われて〜みたいな、悪く言うと説教くさいテーマしていますが、原作的に90年代後半とか2000年って今よりも大人たちが子どもに環境問題意識しようみたいな動きしていたイメージあるのでそこまで違和感なかったです。アニマル惑星もそうだし、ゲゲゲの鬼太郎の4期とか平成狸合戦ぽんぽことかで見られましたが、あの時代山を切り開いて宅地開発なりゴルフ場建設なりを進めようとする金持ちvs周辺住民みたいな構図はかなりあったような気がして、それで子ども向けのアニメでは無闇な開発は滅びを招くみたいな教訓の回が取り上げられていましたね。思っていた以上に深くて良い作品だったので、そのうち2002年の旧アニメも観ようと思います。

 

tier A-

11.『女神のカフェテラス』

毎回毎回エロあるよ(笑)発動してキモ顔にさせられるの本当に悔しいです。この作品、初手でヒロイン全員苦手で険しいか…と苦しかったんですけど、アタリがキツすぎる女ほど高速でオチて激チョロバカ女と化して特大笑顔になってしまい即・掌を返させてもらいました。恋愛アニメとかラブコメアニメとかではさっきから他の作品で書いているように高校生とかの青春要素が強い作品の方が好きなので(ここまで青春青春言ってると中高でロクな青春してないんだろと思われそう、実際恋愛面に関してはその通りなんですけど)ヒロインが19,20,21とかはちょっと好きじゃないかな〜って気もしていましたが別にこの作品年齢とか関係ないワイワイノリが多いので特に気になりませんでした。

1〜2話ヒロインたちの隼くんへのアタリがドギツくてかなり苦行だったのですが、まぁ隼くんも悪い所あるんですよね。コーヒーナメてるのは別にまだ許せる範疇ですけど、3話での得意先に挨拶回りする時の態度とかはさすがに社会人としてよろしくなさすぎて流星の言い分が正しい。頭がいいと"自分は他の有象無象とは違うからな"みたいな変なプライドが出ちゃうんですよね。でも彼も言われると反省して行動で示してくるので、そういうしっかりしたところにみんな惹かれている側面もある。

アニメ範囲だけでのヒロインレースですが、この時点ではやはり紅葉が2手先を行き流星が1手先、であの松浦果南のパチモンみたいなのが5000手くらい出遅れているって感じました。紅葉は本当に序盤キツかったのにオチた瞬間から暇さえあれば誘惑してくるダウナー系彼女みたいな立ち位置になってて掌返す要因となりました。誘惑と言っても淫乱女みたいな感じじゃなくてアプローチの仕方でいうとかなり乙女でそこがある種ギャップを生んでて顔パンパン。流星は割と早々に隼を意識しだしていましたが海の家での一件で完全に隼にメロメロというか、こうなるとまた例によって乙女なんですよね。この子21とかなのに何一つ大人じゃないのがまた良い。桜花・白菊の2人はまだまだこれからなんだろうなという印象。白菊は最終話で伸びた感じがしますがまだまだ他2人の方が先にいる。秋水だけ出遅れてるなんてもんじゃなくて、ヒロインですらなくずっとペットの犬枠みたいなところにいるの今後どうにかなるんでしょうか?

 

12.『転生貴族の異世界冒険録〜自重を知らない神々の使徒〜』

1,2話でま〜たこのタイプのテンプレなろうアニメかよ😭…となりキツく感じたのも束の間、3話でテレス・シルクの登場により唐突に顔パンパン御用達アニメに変貌して評価爆上げ。ただ評価爆上げターンは5話までで、個人的にはあの緑髪のエルフ騎士団長は要らないかなと思いました。

とにかく展開が異常なスピード感というかトントン拍子で進んでテンポの良さを生んでいる点がこの作品の長所です。だけどその一方で既出キャラを完全放置しがちという短所もありました。テレス・シルクがメインヒロインで顔パンパンアニメみたいな雰囲気漂わせていたのに後半はほぼ空気になってしまいましたし、レイネ姉さまに至っては存在忘れられたか疑うレベルで出てこなくて哀しかったです。実はこのアニメのメインヒロインはテレスでもシルクでも無く国王様では?という説も噂されている、EDでもメインヒロインみたいなノリで出てるし。僕がこのアニメで好きなキャラクターは地味に国王様で次点で魔王とその部下の執事みたいなやつなんですよね。ラスト2話でぽっと出で魔王出てきましたがかなり好きです。

とは言いつつやはり3~5話の顔パンパン度合いはとんでもなくてそこだけ3回観ました、キモくてすみません。僕はこの作品の女性キャラでいうとシルクが好きでしたね。というか、みんなバリバリカインくんを誘惑してくるのに性的な感じがあまりしないというか、それは10歳12歳だからというのが強いですがどことなく慎ましい感じがしてそこも魅力的でしたね。性的というか、下品なエロを入れてくる作品僕は苦手で、顔パンパンにも絶妙なラインが求められているわけです。ただ後半登場する度ヒロイン優位すぎというかカインくんがちょっと他の女の子と話しているだけで廊下のど真ん中で正座させるとかいただけない点もあります、カインくんの称号が神の使徒だったり亜神だったりするのを知ったらどんな反応するんだろうか。

あと、OPのサビの絵が異常すぎて話題になっていましたけど僕はどちらかというとEDサビの宰相が満面の笑みで両腕挙げて走ってるあっちの方が好きです。

 

13.『魔法使いの嫁 SEASON2』

舞台がまるっと変わった新章なので基本的な設定と1期の最後の方どうなったかだけ覚えていれば観られます。ただ、1期のラストもうこれで完全に最終だろみたいな終わり方していたので最初はあまり乗り気ではなかったですが、やはりちゃんとおもしろいので魅入ってしまいました。

落ち着いた雰囲気の中かなり静かにドラマが展開されているため毎週1話ずつよりも長い映画だと思って6話くらい一気に観るのがオススメです。本当にずっとしっとりした空気感で1,2話だと大きな展開が無い場合もありますので。

ほぼ何も解決していないまま1クール目が終わって続きは秋ということでかなり焦らされます。EDにあるような3人が仲睦まじい感じの絵は2クール目でお目にかかれるのでしょうか。とにもかくにも今後が楽しみです。

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こんな感じで以上tierA+, A, A-のアニメの感想でした。気づけば長文。tierB以下の作品が17本ありますが、それらは次の記事で一気に載せる予定です。また、30本全体のまとめ表も次の記事冒頭あたりに載せます。