アニメ映画感想4(ドラえもん, SPY×FAMILY)

3月の頭くらいに映画を観に行きまして、この記事はそれらの映画の感想です。

いつもどおり長文でダラダラ書いていこうと思ったのですが、最近文章を綴るモチベが低下気味なのでサラッと感想を書きます。

以下、感想(ネタバレアリ):

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1.『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』

小学生の頃は毎年ドラえもんの映画を観に行っていたのですが中学2年生あたりを境に一切観に行かなくなってしまっていて、今年ふと思い立ち約10年ぶりに観に行く運びとなりました。今年は音楽がテーマでのび太くん達がそれぞれ割り振られた楽器を演奏するシーンがありましたが、しずかちゃんバイオリンクビになってるのはともかくピアノですらなくパーカスなんだと。しずかちゃんピアノはお上手みたいな設定なかったっけ。リコーダーの授業に嫌気が差したことから始まるあらかじめ日記の「今日は音楽が無かった」とか、歌姫の話とかの序盤の小ネタのような内容が全部伏線になっていてうまく回収されていて、正直ナメてかかっていたこっち側を唸らせてきました。

久しぶりに視聴した映画ドラえもんは十分におもしろかったです。でもやっぱのび太の恐竜2006、新魔界大冒険、新鉄人兵団の方がおもしろかったなぁ。

 

2.『劇場版 SPY×FAMILY CODE:White』

ドラえもんを観た30分後に2技しました。まだ上映されていたことに驚き。内容としては学校の課題でお菓子作りをするアーニャのために家族みんなで地方に旅行するわけですが、その旅行先で軍部とのトラブルに巻き込まれドタバタにみたいな感じで、SPY×FAMILYの感想書くときに度々言ってるけど本作も映画クレヨンしんちゃん感が凄かったです。しかし前半はそうでもなく、シンプルにロイド×ヨルさんのラブコメというかカップリングが素晴らしいソレでした。偽装家族なのに浮気疑惑にめちゃくちゃモヤモヤさせるヨルさんが好きすぎる。後半の飛行船での決戦(?)も良かったです。アーニャ、一応女の子なのにバリバリうんこがどうとかやるんだとなったな。いや女の子も別にうんこくらいしますけどこのノリで展開させちゃっていいんだと。

なんでクレヨンしんちゃんだと思ってしまうのかって多分「"ちょうど良い"家族アニメ」だからなんでしょうね。もともとそういう作品じゃないですけど、ひっくり返すと大ドカ湧きするような内容ではないのでわざわざ映画館で観なくても大丈夫です。ファンの方だけ観ましょう。

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以上、今回のアニメ感想でした。そろそろ2024冬アニメの感想も書き始めます。それでは。

最近観たアニメの感想その6(恋する小惑星, ブギーポップは笑わない,転スラ他)

冬アニメとかのクールアニメとは別に僕が視聴したアニメの感想をまとめるやつその6です。今回は以下の9作品分の感想を載せます:

いずれも今年に入ってから視聴を開始した作品です。

以下、感想(ネタバレ大いにアリ):

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1.『恋する小惑星

リアタイ以来2回目の視聴です。2024年に年が明けて最初に観るアニメは何にしようかと考えた結果今年はまったり視聴できてあたたかい気持ちになるものを観ようと思いアニメ初めにこの作品を選びました。完全に自分語りですが、幼少期は将来の夢に宇宙飛行士を語っていたため、本気で小惑星を発見しようとしているその直向きで真摯な姿勢にはなんか打たれるものがりあります。そんなわけで宇宙には昔から興味がありましたが地質は全くのノー関心だったためそこは新鮮な気持ちで視聴できます。こういう、正直言って地味〜なテーマでもしっかり青春があるのは世の中の運動部出身の皆さんにも伝わって欲しいです。文化部の青春ってこれはこれで楽しいんですよね。

 

2.『ブギーポップは笑わない

2018年版の視聴です。放送当時、とんでもない衝撃に襲われた作品でした。おもしろいアニメは数あれど、ここまで頭をぶん回しながら観なければならない作品はそうそうありません。めっちゃ雑に言ってしまうと、世界の敵となる異能持ちの存在をブギーポップがぶっ倒すだけなわけですが、複雑に絡んでくる勢力や全ては語りませんよ?という作品スタンスが不気味な演出と相まって物語の難解さが増し、これがおもしろいのです。特に最初の3話の衝撃は2回観てもなお建材で、1話で何も知らないところで事件が完結していて、そこからバラバラに組み立てられた時系列(A(0)→A(1)→...→A(n-1)→A(n)という流れをA(0)→A(n); A(n-2)→A(n-1) ; A(n-3)→A(n-2)...; bring back to A(n-1)→A(n)と組み立てる雰囲気です)に完全に引き込まれました。

この難解さもあって中二病くさいとも思えますが、男の子は誰しも心に中二を抱えているものです。一編一気に視聴できる人にオススメです。映像化不可能と言われた小説の映像化、異常ですよ。

 

3.『転生したらスライムだった件』(2期)

1期は試聴済みだったのですけど長らく2期視聴のモチベが湧かなくて寝かせに寝かせて先日視聴が完了しました。3クール目はそれなりにおもしろいのですが、個人的には4クール目あんまり刺さりませんでした。敵があまりにも小者なのもそうですし、複数の陣営で話展開していてゴチャついているし、何よりもお話してるだけで丸々5話くらい消費していたためイマイチ盛り上がりに欠けました。3クール目のリムルがバーサーカーぶるところはアガりましたけど。それとベリュドラが復活したくだりはかなり好きでした。

 

4.『転生したらスライムだった件 転スラ日記』

コチラは絵柄もほんわかしているまったり日常回のみ集めてきたもの。フルメタル・パニックふもっふもそうですけど、殺伐としたアニメの番外編大好きくんなのでとても気に入りました。優しい雰囲気の中ジュラの森での1年間をほどよく描けています。でもぶっちゃけ1話24分は少々長いので12分アニメでも良かったかもと思いましたが。

てかなんで転スラ2期とまったく同じクールでこれ放送されてたんだよ。本編との温度差が凄いだろ。

 

5.『お酒は夫婦になってから

いやこんなもん湧いてきちゃいますよ、結婚のモチベがね。相手いませんけど。ショートアニメ兼酒アニメなんですけど、『たくのみ。』とかとはまた違った良さのある作品です。酒好きだけど弱くてすぐ酔ってデれてくるお嫁さん、欲しすぎるだろうがよということで。普段、安いウイスキーでコークハイを作ったりそこそこ高いウイスキーをロックやハイボールにしたりするしか能のない私に飲み方の知識を提供してくれる良教材でもあります。

自分、性格が昭和気質なところがあって「え、男が無職で主夫は…」って一瞬思いましたがどうやら職あるらしく安心しました(何様?)。

 

6.『3D彼女 リアルガール

再履です。よくあるオタク×ギャルの恋愛モノで「1話から付き合う型」です。よく考えたら「最初から付き合う型」ってこの辺が最初な気もする。僕は常々ラブコメは「1話から付き合い出す」か「最終話で付き合い出す」かの2種だけでいいと主張していて(以下クチャクチャなので略)。ギャルヒロインがここ最近で観た1:1ラブコメの中でもトップクラスに良い女すぎて本当に素晴らしいのですが、オタク彼氏の方が不正解ムーブをやりすぎてお前さすがにいい加減にしろよと言いたくなってしまいます。ギャルゲーやってきてるならここまで選択肢間違うなよってくらいバッドコミュニケーション引いて不穏すぎる。脳腫瘍どうこうのくだりで最後の方『神様になった日』ぶってきてガチでマズいと警戒しましたがちゃんと思い出してハピエンになってくれて嬉しかったです。やっぱ恋愛モノはハッピーエンドじゃないと。

てかこのアニメ中盤ら辺の作画が悪い意味でヤバすぎてどうなってるん?と目玉飛び出ました。当時ネタになっていたのをすっかり忘れて視聴したものですから本当に戦慄した。『お嬢と番犬くん』もそうだしなんで少女漫画ラブコメの作画って駄目なの多いん?内容は良いのに、これ原作への冒涜だろ。

 

7.『世話やきキツネの仙狐さん』

1話がピークで、その後の内容は大体同じなのでちょっと飽きてきました。のじゃロリ狐っ娘とかいう初期のVTuber見てた人には懐かしい響きのロリがお世話をしてくれるというもので、これは仕事等で社会に辟易し人生疲れてしまっている人ほど身に染みるものだと思います。実際そういう話ですし。だからこのアニメの視聴タイミングは自分が精神的にアホほど追い込まれた時なんでしょうね。ちょうど今だ!と思い視聴し始め、最初の2話はガチで素晴らしい作品だとなりましたが2話くらいで十分かなとも思いました。

 

8.『文豪ストレイドッグス わん!』

文ストのSD番外編で文スト本編はシリアスばっかりでたまにはギャグオンリーだったり日常だったりをみたいな人にオススメです。本編がシリアス過ぎてヒロインズが良い意味で全然ヒロインしてくれないですがコチラは普通にかわいいところがモリモリ見られて嬉しい。

 

9.『ZIP!~朝だよ!貝社員~(2周目)』

dアニメストアで見つけて懐かしい〜〜!つって視聴。高校生の時学校に行く前リビングのTVではZIP!がついていていつもこれを観てから学校に行っていました。どうやら2019年までやっていたらしくその頃には大学にも進学しTVを観なくなってしまってので知りませんでした。高校生の時はギャグ100%で観てましたけど今見返すと「うわ、マジでいるわこういうやつ〜」と共感できるところもあり歳を重ねたのがわかります。アサリと尾崎アナの回だけラブコメぶりだすの好きです。

dアだと150話分しかありませんがwiki見る限り700貝以上やってるらしくそのうち残りも見たいな。作業中とかに見るでも十分楽しめてオススメです。

 

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以上、僕が最近観たアニメの感想でした。クールアニメのようにtierをつけるとするなら上から順に、A, A+, B, B,  A-, B, B-, B-, B-です。

今冬アニメ絶賛放送中ですがこちらはまだ10本くらいしか観ていません。今のところ僕ヤバ一強です。年始~2月頭死ぬほど忙しくてアニメロクに観れてなかったのでここから増えていきますが、最終的にまた25本くらいになるんだろうな。ではまた次のアニメ感想で。ありがとうございました。

今さらながら『ひろがるスカイ!プリキュア』総括

 ひろがるスカイ!プリキュアが無事終了しました。ていうか、最終話観てすぐ投稿すべきなのにダラダラしてたら新作プリキュア3話まで来てました。しかし新作の方はいったん置いといて、本記事では僕が2023秋アニメとした34話〜50話の感想と1年間通してのまとめを書こうと思います。勿論ネタバレだらけなので注意してください。

以下、感想:

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34〜50話感想

 前半と後半でハッキリと内容が分かれていました。43話までは順当に前クールまでの続きという感じで、3クール目後半から出てきた新たな敵スキアヘッドを相手にしつつプリキュア達のドラマに重点を置き、キャラクターどうしの関係性や成長をメインで見せていました。ここにきてバッタモンダーが人間に擬態した姿で戻ってきてましろと絡みだすとは思いませんでした。状態的には仮面ライダーで悪役ライダーとして出ていたキャラがこっちサイドに来た途端お調子者にキャラ崩壊しちゃうみたいな構図ですが、バッタモンダーは別にコチラサイドというよりかは彼本人がましろと関わることで改心というか人間的な成長をする流れでした。彼みたいな精神が子どものまま大人になってしまい周りについていけなくて劣等感を持って周りを卑下することでしか自分を保てない人はそれなりにいると思います。そういった大きなお兄さんたちもましろさんは救済(すく)ってくれるわけですね。ただ41,43話とほぼ連続してバッタモンダー・ましろ回が展開されていてソラ×ましろの熱狂的なオタクさんたちはヒヤヒヤしていたかもしれません(笑)

 44話から話が一気に展開してきて最終章に突入します。アンダーグ帝国の女王カイゼリンが登場し、圧倒的な力を見せつけ、トドメという瞬間にクルニクルンの力が発動、ソラましろエルちゃんが過去に飛ばされ、過去編が開幕するわけです。大体どのプリキュアも43話44話あたりから最終章に入りラスボスがどういう考えをしているのかとかを過去編展開させてくるので本作も例に漏れずではあるのですが、ここ数年のプリキュアよりも桁違いに唐突というか、急に感じました。というのも、ここまでひろプリってソラを始めとしたプリキュアサイドに焦点を全振りしていて敵サイドの幹部会議みたいなシーンやラスボスを仄めかすシーン(トロプリでいうところの後回しの魔女が喋るシーンとか)がまったく無いため唐突だったように感じたのだと思います。そうはいっても他作品も概ねそうなのにどうしてこんな違和感を感じたのだろうか。伝説のプリキュアとカイゼリンの過去編からの記憶を改竄されていたまでのくだりはその辺のオタク向けアニメでも通用するレベルの展開で凄まじかったです。最終話一歩前にしてキュアスカイがアンダーグエナジーに飲まれウルトラマンティガでいうところのダークティガみたいになったのも凄かった。オタクの好きなものを全部詰め込んだ感じでしたね。

 本当にラストに全ての展開を詰め込んだ結果最終話でもバリバリバトル展開でした。ここ最近のプリキュアは最終話1個前の回でラスボス戦は終わって最終話はエピローグ全振りなことが多いのですが本作は前半ガッツリバトル。「みんなの応援が光となって集まってくる!」みたいな展開全部ウルトラマンティガのグリッターティガのくだりに見えちゃう病気が発症していました。

 で、恒例とか言っちゃいけないんですけど恒例のお別れシーンです。いや〜これ、ましろさん本人が何度もくり返し言ってますけど「トンネルを通れば会いに行ける」わけなんですよ。ヨヨさんがスカイランドとコチラの世界を結ぶゲートを作ってからというものの簡単に行き来できるようになり、別にゲートの効力が無くなるという訳でもないから一生の別れでもなんでもないんですわな。「同棲」から「半遠距離」になっただけで、なんなら会いに行く楽さでいうと遠距離ですらないです。………ていうのがずっと頭にあるせいで「別にコレ明日にでも会いに行けちゃうでしょ…」と思い全然号泣!とかにはなりませんでした。このシーンでドカ泣きしていた人がこの記事読んだら顔真っ赤にして脳沸騰してしまうかもしれんな、や、申し訳ないです。案の定翌日に来てHappy Endと相成りました。この文だけだと僕か人間の心を持たない哀しきバケモノか何かだと思われかねないので言っておきますが、まほプリスタプリトロプリはガチの大号泣してましたからね。この「別れ→再会」のフェーズは基本的にドカ泣きしてしまいます。ただそれって「もう会えない度」みたいなのに比例していて、スタプリは宇宙という物理的に距離がありすぎて会えないからあの最終話のラスト1セリフで大泣きしたわけですし、トロプリは皆が記憶を失ってしまい思い出も何もなくした状態という意味だったのに全てを思い出すところに大泣きするわけで、まほプリはもうわざわざ言うまでもないです。いやだから「すぐに会える状況」での別れは大して感情にはならなかったですということでした。

 クチャクチャ言いましたけど、しっかりハッピーエンドで終わってくれて良かったです。ラストシーンがOPのイントロとリンクした時はドカ湧きでした。こういうリンク大好き人間なので。

 

1年間の総括

 というわけでプリキュア20周年記念作品が完結したわけです。20周年という節目でありながら青キュア主人公や少年プリキュアなり成人女性プリキュアととにかく挑戦的な試みが目立ちました。とは言いつつあげはさんは18歳でギリ成人といえるか微妙くらいです。女児目線では高校生の時点で大人な気もしますがいい年こいてプリキュア視聴してクチャクチャ感想垂れてる異常成人男性の僕には全然子どもに感じます。これが22歳で仕事終わり飲酒しまくり!とかだったら成人プリキュアだと思えますが、子ども向け番組なのでモチロンそういった描写ができるわけもないですけど。男の子プリキュアとして翼くんが登場しましたが何一つとて違和感ありませんでした。というか、戦隊ヒーローの女性だったり、女性仮面ライダーだったりとが成立しているわけだから男の子プリキュアも全然アリなんだよな。次の新作では初期メンにいなさそうだけど追加戦士の一人とかで男の子出てきてもいいですよ。或いは2年に1回ペースくらいで男の子プリキュア出して最終的に毎年に持ち込んでもらっても。この成人女性×男の子(12,3歳)によりプリキュア内で濃厚なおねショタが発生して凄いことになっていましたね。初期メン4人が濃厚な百合と濃厚なおねショタからなる同人誌大盛りあがりだったが故、追加戦士というか最初からいた枠でもありましたがエルちゃん/キュアマジェスティがやや弱く感じました。設定的にはストーリーを大きく動かすマクガフィンなわけですが。でもちょいちょいおねショタのショタだった翼くんがエルちゃんにはナイトぶるのでそっち方面の展開もありました。少年が1人いるだけでこうも話が作りやすいのかと感嘆しました。

 そういえば本作は全50話とここ最近のプリキュアの中では長かったですね。最近はコロナ諸々の影響もあってか45話くらいの感覚でしたがやりきった感じありました。内容的には終盤の4クール目よりも2クール目が最もおもしろいという不思議な作品でした。オタク向けアニメばかり観てる人的には2クール目の果てしない絶望感とひたすらに前を向いていたソラちゃんの心が完全に折れる姿とそこからの立ち直りというか逆転が素晴らしいんだわ。「これ今ヒロアカ観てる?」ッテ錯覚するほど重厚な展開していました。各クールのおもしろさ順で言うと2>1>4>3という感じでした。

 この作品にドハマリしたプリキュア新規のアニメオタクさんやプリキュア1年目の女児先輩方は次のプリキュアで「なんか違う」感を憶えてしまうのだろうなと思った程度にプリキュアのフォーマットというか女児アニメ的フォーマットから外れある種オタク向けアニメっぽさが全開でした。まぁ正直女児先輩は数話でひろプリのことは記憶の片隅に追いやられ新作の虜になると思います。僕も幼少期仮面ライダー剣の後の響鬼とか、響鬼の後のカブトとか、カブトの後の電王とかの慣れない感ありましたけどものの1話で新作にドハマリしたものです。

 総括して、プリキュアという女の子向けアニメ作品において「ヒーロー」という姿をしっかり見せることができた良い作品ではあったと思います。道徳の授業というか説教じみたしょうもなさではなく「行動で道を示す」感じがとても良かったです。この作品を観て、困っている人を助けるとまではいかずとも進んで行動できるお子さんが育つことを願います。

 

おわりの言葉

 以上、『ひろがるスカイ!プリキュア』の感想でした。今現在新作のわんだふるぷりきゅあが放送されているわけですが僕はまだ1話も視聴できていません…。そろそろ観始めようかと思います。それではまた次の記事で。ありがとうございました。

2023秋アニメ感想(tierB,C,F帯)

2024冬アニメも開幕して数話過ぎてる中での2023秋アニメ感想ラストです。もう一度全体の視聴リストを置いておきます。

 

本記事ではTier B, C, F帯に設定した作品達の感想を書いていきます。毎回書いてますが、下のTier故作品のここがおもしろくないんだよな〜みたいなのをクチャクチャ書き出すと思いますがご愛嬌でお願いします。もしB以下のところに好きな作品がある場合は直ちに読むのを辞めていただければ幸いです。目次はこんな感じです:

 

以下、感想(ネタバレ大):

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tier B

17.『ひきこまり吸血姫の悶々』

最初の1,2話の雰囲気でこれ『ライアー・ライアー』の二番煎じじゃね?と思ってましたが少し違いました。実際は「3ライアー・ライアー+1転生王女」ってとこです。あのメイドが濃厚な百合通り越してレズセを持ち込もうとしてきていて自分ドカ湧きですよ。最終話なりどこかのタイミングで濃厚なレズセやると期待していたのですがそんなことはなく……。ガッツリギャグみたいなイメージで観始めましたが割とシリアスなノリが多めでした。

この作品の実態はサウナアニメです。サウナアニメというのは僕が勝手に呼んでるのですが、散々視聴者の脳を沸騰させるようなイライラ展開をした後にそのストレスの元凶をボコボコにして気分良くなる作品(このターンが水風呂ないし外気浴です)のことです。3,4話が見事にそうで、あのアマテンの女マルフォイみたいなやつにコチラが視聴を断念する一歩手前くらいまでイラつかさせられた後4話Bパートでのこまり様が覚醒して無双するのは気持ちよかったです。元来サウナアニメは『回復術士』とかに言ってたんですけど、意味を広げました。ということで「4話1エピソードで4話目が必ずドカ湧き満点になる」といったアニメでした。

あと終盤で目を閉じて聴いたら完全にアクセラレータの岡本信彦と目を閉じて聴いたら完全にターニャ・フォン・デグレチャフ悠木碧がいて爆笑してました。

 

18.『ゴブリンスレイヤーⅡ』

わざわざ1期をまるっと視聴しなおしてからのⅡ視聴です。制作会社が変わったことでキャラデザがまるっと変わり最初違和感が凄かったのですが、元の素材が同じなので2,3話視聴していたら慣れて特に気にならなくなりました。制作会社変えるなら別に2期やらなくてもいいのですが…。

2期もちゃんとそれなりにおもしろかったのですが、最終話で本人が言ってる通り話の本質が「何も変わらない」ため正直1クールで十分だったなと思いました。2期蛇足論の発動です。1話でゴブリンスレイヤーさんが殺した女戦士(語弊アリ。彼女はゴブリンから毒矢を受けていてもうどうやっても助からなかったため苦しむよりか楽に死なせようとゴブリンスレイヤーさんが首に刃を入れた)みたいなのの弟が出てきた時まさかのゴブリンスレイヤーさんメンブレしていて驚きました。何事にも関心ない装いですけど、彼は根は優しい人間なんですわ。1期がのっけからパーティ全滅、女キャラはゴブリンにレイプされる、小倉唯(がCVやって神官)は恐怖のあまり漏らす、等大火力でお届けしていたため2期も期待があったのですが火力ある回は4話、7話くらい。性癖キッズ御用達的な意味でもバトルのアツさの意味でも。7話エルフの女達が百舌鳥のアレみたいになってるのを目撃して神官が吐くとことかは良かった。

てか(平成のギャル)、Abema独占配信ってなんなんだよ。TVerと同様毎週1話忘れずに視聴しないといけなくて忘れっぽい自分には大変なミッションでした。僕の別の趣味で観たかったGBB開催期間にキレて2週間プレミアム無料体験入った時だけは精神の安寧を手に入れましたが、そこ以外は本当にしんどいしやってられん。同じこと書いても仕方ないので書きませんがこの下の『イケナイ教』『聖剣学院』でも同じ苦しみを味わっておりました。

 

19.『SPY×FAMILY』

2期(3クール目)の感想です。相変わらず「オタク向けクレヨンしんちゃん」って感じでちょうどよく安心感があります。あと例えるなら綺麗にした銀魂みたいな。このスタイルはクールを重ねれば重ねるほど評価は落ち着いてきて恐らくよっぽどのことがない限りBに収束します。豪華客船編とかいう映画クレヨンしんちゃんは置いておいて、個人的には「知恵の甘味」と「バーリント・ラブ」が好きでした。やっぱガキが恋するところ見るとニヤニヤしちゃいますよ。

全然感想じゃないんですけど、自分先日海外の方数名と英語でやり取りしなきゃいけない機会があって、その際飲み会とかでのフリートークSPY×FAMILYの話でかなり会話繋げたから感謝しています。ただWhat's your favorite anime?って訊かれて本当は100カノとかカノジョも彼女とか言いたかったけど周りの大人にチキってSPY×FAMILYって答えたのは悔しいです。

 

20.『しーくれっとみっしょん~潜入捜査官は絶対に負けない!~』

今季の僧侶枠は潜入捜査官モノということで設定からドカ湧きの自分。当然エロシーン全ツッパの完全版を視聴しました。潜入捜査官モノのAVやエロ漫画を嗜んだことがある人はわかると思いますけどこの手の作品の見所は女捜査官が組織に捕まって凌辱の限りを尽くされるというところなわけですが、本作はあんまり酷い目に合うことはなく、半分くらいは純愛ノリです。それでも今回のエロシーンは個人的にかなり良くてエロ最高!と勢いでA-まで付けそうになりましたが男側が知人と同じ苗字で名前呼ばれる度にバカ険しい顔してしまいB。

完全版観ていて感じていることなんですけど、最近、というか年々モザイクが粗くなっていってませんか?こっち金払ってるわけですからもう少しモザイクも良い感じにしてくれると嬉しいのですが(アニメの感想でもなんでもない)。

 

tier B-

21.『聖女の魔力は万能ですⅡ』

1期視聴済みにつき2期を視聴。なんなら別記事で感想投稿しましたがこれを観るためにもう一度1期視聴し直しました。以前、魔王学院Ⅱの感想を書いたときにも同じことを言ったのですが、"1期で綺麗に終わった作品の2期蛇足論"が出てしまっています。ラノベ原作にその傾向が強いのですが本作も蛇足に感じました。それなりに良い内容ではあるんだけどダレているなと感じました。なんなら前半6話分くらいの中国っぽい国との交易の話は丸々要らなくて、後半の魔物を完全に浄化してセイが幸せになるくだりだけを劇場版とかにしてくれたら良かったです。2期は蛇足だけど劇場版は蛇足ではありませんからね。

そういえば、魔王学院Ⅱの例を挙げて思い出しましたが、達央は干されたけど櫻井は干されずイケメン役を続投できていました。そこは本当にありがたいです。

 

22.『鴨乃橋ロンの禁断推理』

家庭教師ヒットマンREBORN!エルドライブ等の名作を生み出した天野明先生の最新作ということで期待して視聴しましたが、結論から申し上げるとまぁまぁかなという感じでした。少年ジャンプ版名探偵コナンみたいなもので、ただ、本作はメインヒロインは存在せず(っぽい人はちょこちょこ出たけどいずれも単発)割と硬派なバディモノを展開しておりました。おもしろくないわけじゃないけどあまり味がない作品です。トリックとかを聞いてもあまり盛り上がらなかったですが、これは単に僕が探偵モノとかミステリーモノに疎いからこのような反応なのかもしれません。ただ、前後編とかで続きが全く気にならないという不思議な現象に襲われ、こればかりは構成の仕方なのではないかと思ってしまいます。2期も一応観る予定です。

 

23.『婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む』

男サイドが杉田だから色々と大暴れするのかと思っていたのですが、然程暴れることもなく割と堅実でスタンダードなラブコメでした。まぁ良くも悪くも普通でほぼ味がしない(ダークエルフの回だけかなり苦しかった)からCと思ったけど最終話がかなり綺麗にまとまっていて、まだ課題はあるものの一応大団円的な形をとれたのに満足したためこの評価とさせていただきます。この感想1つ前のクールの「白聖女と黒牧師」とほぼ同じです。ノリも似たようなものですし。キャラで言うと、シャーロットの妹が非常に良いキャラしていまして、彼女の存在が終盤のおもしろさを支えたと言っても過言ではありません。

 

24.『かげじつ!せかんど』

一応陰実本編とは別枠とします。本編のオマケ的扱いのショートアニメですが、視聴していて全くストレスを感じることがなく、おもしろいとは言えませんが悪いとも言えません。ちょうどいいショート枠です。

 

tier C

25.『お嬢と番犬くん』

ヤクザの若頭と組長の孫のラブコメで、そこそこ王道なノリです。義理の父親と娘とか、教師と生徒とかそういうのと同類とも言えます。若頭が26歳なのにヒロインの一咲さんを護衛するという名目で同じ高校に裏口で入ってくるのはマイ☆ボスマイ☆ヒーローを思い出す(ゴリゴリの世代ネタ、20前半〜30くらいの人には伝わる、今の10代とかマイ☆ボス マイ☆ヒーローとかいう神ドラマ知らないんだろうな)。下世話な話なんですけど、少女漫画原作なのにヒロインが結構良い体してるというか胸大きめですね。女性作家の場合深い意図があるわけではないんでしょうけど控えめに描かれることが多いですが。

で、こういう少女漫画原作の雰囲気の良いラブコメ好きなのに全く刺さらなかったのはなぜかと考えたのですけど、割と理由は明白で作画・構成・演出・セリフ回しが絶妙に悪かったです。マジでラブコメアニメ・恋愛アニメは美術面や演出面が命なところあるんだからそこ酷いのは勘弁してくださいという話です。多分原作読んだらかなり好きになるんだろうなと思いました。その昔『orange』が放送されていた時も同じようなことを思ってて、作画が酷すぎるにも程があったけどアレ原作は神ですからね。ということで1巻くらいは読んでみます。

 

tier F

26.『聖剣学院の魔剣使い』

正直自分には全くもって刺さりませんでした。内容的には、デドマンと最強陰陽師の設定におねショタ足しておもしろさ引いたみたいな作品で基本的にはあまりおもしろくないです。主人公が蘇った魔王という王道設定で、例に漏れず超最強なはずなのに全然無双してくれないし、もっと魔王ぶった方が見ていてスカッとして気分良いのにも関わらず意地でもおねショタ展開に繋げたいらしく、それがかなりしつこかったです。

そもそもこの作品はおねショタ最高!みたいなノリだからいいのかもしれないけど。単に自分があまりおねショタモノ好きじゃないのも相まって全然好きになれませんでした。たまに主人公がバカ強い描写をやっても主人公より弱い女キャラが「レオくんはアタシが守る!」とか抜かしてくるの困りますよ〜。多少エロあるのでそれ目当てで視聴するのは良いかもしれません。

 

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と、いうわけで、以上tier B, C, F帯でした。ちょこちょこ下書きにしたためて放っているのですが、B以下くらいのアニメだともう既に内容の記憶が曖昧です(2024年1月末時点)。本当はウマ娘3期とかSHYとかも観ようと思っていたのですが例によって時間がとれず今回は見送りで。またそのうち視聴して「最近観たアニメの感想」の記事で取り上げようかと思います。

 

24年冬アニメは何本視聴できるのでしょうか。タイトルだけ見て視聴しようという意欲が湧いてくる作品が全然無いのが現状です。とりあえず秋からの続き物とか1期観た作品の2期とかは観る予定です。僕ヤバ2期開幕からヤバすぎてさすがにこれが1位か…?とはなってます。ではまた。

2023秋アニメ感想(tierS,A帯)

進撃の巨人の感想も投稿しまして、ようやくここから2023秋アニメ(10月〜12月)の感想メインです。僕はこのクールは26本のアニメを視聴(今回も映画等を含んで数えています)し、それらのtier分けは以下の通りになりました:

普段は30本程度、前クールは35本くらい視聴して感想を投稿していたのですが、他の記事でも言及したように11月12月辺り異様に忙しくてアニメ観る暇がほぼなくこの程度の本数になりました。本数少なかったにも関わらず忙しさとめんどくささから書くのをぶん投げていました。プリキュア最終回行く前に投稿しようと思案していたのに気づけばプリキュア終わっててワロタということで。

この記事はこの表のtier S, tier A+, A, A-、すなわちおもしろかったと感じたアニメ作品の感想を載せていきます。一応目次も置いておきましょう:

 

以下、感想(ネタバレ大):

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tier S

1.『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』

一作品目から映画で申し訳ないのです。僕が鬼太郎シリーズのオタクなのもありますが、これが一番に決まってるだろという話です。詳しい感想は↓でダラダラ書いてます。

https://bigstar-cathy.hatenablog.com/entry/2023/11/27/035714

あっちで書いてないことですけど、正直「これ鬼太郎ファンしか観に来ないだろw」と思っていたのですがかなり話題になったみたいで知り合いのオタクさんたちもかなりの数観に行っていました。別に僕は制作に1ミリも携わっていないのですが、1人のファンとしてなんだか嬉しかったです。 

 

2.『進撃の巨人 The Final Season 完結編』

長い感想は前の記事↓に

https://bigstar-cathy.hatenablog.com/entry/2024/01/21/063823

というわけで秋アニメ2位、TVアニメ部門では1位とさせていただきます。アチラの記事で書き損ねましたがあのアルミンとアニのしょうもないラブコメの洋画ぶりが果てしなかったです。あの状況でラブコメ展開を見せるのは話が逸れてるような気もしてしまいますが、アレがあることでアニが戻ってくる動機づけになっているのでしょうね。

 

3.『呪術廻戦 渋谷事変』

34話、五条悟が封印された次の話からの14話分の感想です。いや、おもしろすぎるって。さっき余裕で霞むとか言いましたがこれも全然おもしろいです。というか、よく考えたらほぼ全部戦闘シーンで1話あたりの内容なんてものはそんなに無いんですけど、圧倒的な作画と演出で魅せられたといっても過言ではありません。毎週毎週映画のようなレベルで、MAPPAの本気を感じました。宿儺vs摩虎羅はもはや何やってるかわからんけど終始湧いてました、素人がサッカーワールドカップのスーパープレイ観て湧くのと同じ現象がこのアニメで発生していました。

印象的なシーンの1つに降霊術により顕現する伏黒パパが挙げられます。あの降霊術の男とババアとでんぢゃらすじーさんみたいなヤツってただのカマセかと思っていたらとんでもない爆弾置いていきました。恵との戦いを通してパパが何かを察して名前を訊くシーンが情緒深さ溢れていて実は呪術廻戦の中でも屈指の名シーンなのではないかと思いました。よくある感動的な親子の再会なんてものは要らない、「良かったな」の一言に全てが詰まっていて非常に美しいです。それでパパが自ら命を断つのも良い。

宿儺が顕現した後というか、ダゴンを倒した後漏瑚が呪術師を瞬殺して回ったところから先はずっと絶望的な展開というか、ラスト9話くらい(長すぎ長すぎ)まったく救われることなく御死舞みたいな展開が続きます。1期で顕現した時の比じゃないくらい今回の宿儺顕現は凄くて、「頭が高いな」の一言の王ぶりがとてつもない、声優さんの演技が光っております。過去編で夏油が因習村から救ったミミナナの2人が夏油を救ってほしいと土下座して願いを請うところとか、ここまでこの2人散々引っ張ったのに問答無用で首跳ね飛ばすところとか、挙げ句もう一人も跡形も無く切り刻む(サイコロステーキ先輩とか言われてるけど…)ところとかもう性癖キッズ御用達過ぎて僕は大歓喜でした。宿儺vs漏瑚は個人的渋谷事変ベストバウトで、まぁというかvsって書くほど対決になっていないしなんなら一方的に宿儺がボコボコにしてるんですけど、観ていてめちゃくちゃ楽しかったです。これも躍動感溢れる作画と演出あってのものです。

この後の七海の死も衝撃的でした。というかこの作品は「メインキャラだろうと死ぬ時は呆気ないものである」みたいなスタンスかと思ったら死ぬ直前に回想シーンモリモリ入れてきてそこはジャンプ漫画なんだなと感じました。七海の死も釘崎の死もそれ自体は呆気ないですが演出がもの凄かったですからね。個人的な見解ですが、「後は頼みます」もそうですけど、この現実世界においても「言葉」はかなり強い呪いだと考えています。一言が鎖となって手足を縛っていることもあります。

で、この虎杖が完全に絶望したところで駆けつけるのが、東堂なワケなンだよナァ〜ブラザ〜~。この後のバトルは非常に激アツで観ていて楽しかったです。ようやく逆転か?!とワクワクしました。全体として、結局のところ真人は偽夏油に取り込まれたため人間サイドの戦果はほとんどなく、失ったモノに対して得たものがあまりにも少ない様子はseason3までの進撃の巨人を想起させます。現代日本進撃の巨人のようなものか、これ。乙骨くんを久しぶりに声付きで観ることができて嬉しかったです。続きもアニメ化するとのことで楽しみ。

 

4.『葬送のフリーレン』

美しいアニメがすぎるって。こんなの好きになるに決まってるだろうというくらい自分にはド刺さりしました。開幕からジブリの様な柔らかくてそれでいて繊細な描写に心酔。基本的に落ち着いた雰囲気で話が展開されるから、特に話に慣れていないタイミングでの初回1-4話一挙放送はそんな要らないかも。1回で2〜5話ペースくらいで視聴しました。あ、公式では16話までを1クール目としていましたが、区切りがよかったので17話までの感想です。

いきなり本編ではありませんが、フリーレンのような超長命種をアニメで観る度に思うことで、逆に人間視点で人間と同程度の知能を持っているけど超短命(平均寿命10ヶ月:80年の約1/100換算とか)種ってなかなか話に出ませんよね。イメージ的にはイナズマイレブンGOギャラクシーに出てきた惑星ラトニークの住人みたいな。まぁそういうのは普通に余命幾許もない病気の人間を起用すればいいのか。この作品のエルフの 寿命って人間の100倍越えるくらいで1万年そこらなんでしょうか。こういう長命種が「たった10年」とか「50年なんてあっという間だよ」とか言う度に、「いや、時間の流れる速度はほぼ不変なんだからそうはならんやろ」と思っていましたが、僕も最近3ヶ月前の感覚で5年前くらいのこと話したり大学卒業したの2ヶ月くらい前だと思ってたらもう数年経っていたりしていたのでやっぱ歳をとると時間感覚短くなるんでしょうね。おじさんおばさん達が30過ぎると1年が一瞬で過ぎていく的なことを言ってきますが、最近わかる気がしてきました。この時点で1年が体感3ヵ月くらいで過ぎていくので。エルフにとって10年なんてあってないような期間(我々人間感覚で1~2ヵ月とか?)ってフリーレン本人も言っているのにそのたった10年の間一緒にいたヒンメルにめちゃくちゃ影響を受けていてというか、亡きヒンメルにある意味でめちゃくちゃ依存していてそこから70年以上経っても忘れずにいるの本当に得も言われぬ感情が自分の心を支配して胸いっぱいになりました。でも確かに僕たち人間も幼い頃のたった1ヶ月の夏休みで大冒険を体験して人生観変わるというか人格形成のファクターになりえますよね。この作品この「得も言われぬ感情に支配される」ことだらけで、ヒンメルが自身の銅像を各地に置く理由ももう美しくて…。こういう時「エモい」という陳腐な言葉を使うと僕の感情が薄っぺらく見えてしまいますが、まさしくエモいを体現したような作品でした。

本編の細かい感想何一つとて書いていませんがこんな感じでフワッとまとめておきます。それとOPの「勇者」ですが、賛否両論で一部からは作品に合わないと言われているらしいですけど僕個人としてはこれ程作品に合っているというかここまでアニメソングしているアニメソングもなかなか無く、めちゃくちゃ大好きです。「アニメソング」だから作れる文脈だったり歌詞だったりが全部入っていてアニメ視聴者はフル聴いてるだけで泣いてしまう凄く良い曲だと思いました。曲調も全然好きです。

 

tier A+

5.『星屑テレパス

とっても心地の良い青春きららアニメです。主人公がコミュニケーションに難があるタイプ(これ最近流行ってるんですか?コミュ力のないオタクさんに需要があるのでしょうか)なんだけど、この作品は主人公に対し好感が持てて楽しく視聴できます。ぼくがぼざろに全然ハマらなかった理由で、コミュニケーションに難があるタイプの主人公は観ていてイライラすることが多いわけで、もっとハキハキ喋らんかいと体育会系が発揮されるのもそうだし、コミュニケーション苦手なことを改善しようともせず周りのキャラに介護される状態なのが不快なところがあるというのがあるわけです。しかしコチラの作品は最初こそ喋り出すのが大変だったものの主人公が人と関わろうと自分なりに努力して前に進もうとする能動的な姿勢がみられて好印象です。応援したくなるような主人公って基本ハズレないですからね。

とはいえ6話くらいまではまぁまぁ良いくらいのきららアニメだなという印象で、なんなら8話あたりで雷門瞬とかいう世界は自分中心でできていると勘違いしている高校生に本当にいがちな破滅女にイラつきすぎてBくらいまで評価落としていたんですけど、9話以降ずっと満点でした。一撃ぶん殴ってやろうかとすら思った瞬ですが、気づけば大好きです。9話から満点とは言いましたが手の平を返すターニングポイントとなったのは11話です。11話、最終話の1個前というギリギリのタイミングで特大の大伸びをして大絶賛、A+です。この最終話直前で爆伸びするのは僕は慎重勇者タイプとかケムリクサタイプと呼んでるんですけどこの作品も慎重勇者タイプなわけでした。この未成年の主張みたいなやつ、高校生とか大学1,2年くらいの時に観てもサムいなwつって一蹴していたかもしれませんけどかなり人格が成熟した今の年で観ることでクるものがあるわけです。ウンウン頷きながら観ていました。僕個人の自分語りなんですけど、高校生のとき瞬みたいな「アンタらじゃ力不足だからアタシが全部やる、アンタたちは簡単な雑用でもしてな」的なタイプの女子と一緒に作品を作ることがあって、それに辟易してしまった僕は彼女を傷つけるような発言をしてしまったんです。彼女とは数ヶ月の冷戦の後高校生の段階で和解しましたが、11話の海果ちゃんを見るとあの時もっとできることがあったよなと後悔というか胸が締め付けられる感覚になります。

この作品、とっても素晴らしいのにFOD独占配信とかいうボケウンチのせいで周りで観ている人少なかったんですよ。僕はTVerで毎週見逃し配信を観ていたので問題なかったのですが、やはり独占配信というものは良くないですよ。原作者さんが危機を感じて熱心にTwitterで告知しているアニメってなんなんですか?本当は一気に3話ずつくらい視聴したいのに毎週1話ずつ観る他なかったの最悪だし。数ヶ月の後契約が切れたらどうかdアニメストアで無料配信していただきたいです。もう一度視聴しますので(ところでアニメのサブスクって視聴したら多少なりとも印税みたいにアニメ会社に収益入るのでしょうか、それとも今でも円盤オンリー?)。

 

6.『Helck』

夏に引き続き2クール目。結論から言うと非常におもしろかったです。2クール目は過去編からスタートで前半は完全に過去編。今の創作物ではもはや悪い魔王なんてデタラメで実は人間サイドがの暗躍していて〜って展開が王道と化しており、本作の過去編というか、人間の国の真相もそんな感じでした。よく考えるとかなりシンプルな構成をしているのにゴリゴリに重たい展開と少々のエッセンス(コメディパート)が癖になって観ていてまったく飽きません、なんなら一気に視聴したくて12話分を3回くらいでまとめて観ました。

アニメの終わり方としては、要するに「俺達の戦いはこれからだ!」エンドだったけど最終話の作りかなり綺麗でそれなりに満足しました。24話これリゼロ18話「ゼロから」過ぎて絶叫しました。1話で「人間滅ぼそう!」みたいなこと言っていたヘルクが人間たちを救う方向へシフトする流れというかアンチャーーーンの呼びかけが美しすぎる。僕普通にアンチャーーー−ン大好きなんだよな。そもそも気の強い小松未可子なんて嫌いな人いないでしょうけど。自分が好きな女性像を考えたとき、僕は性格面でいうと気強いというとやや違くて「芯が通っていて気高い女性」が好きなんだと最近気づきました。この"気高い"を"ただプライド高い高飛車女"と捉えられると困るのですが、や、何の感想?とにかくアンチャーーーン大好きです、自分。

…………で、3クール目というか2期はいつなんですかね?原作は全12巻で2クールで8巻の途中までやったとのことで大体あと1クール分あるしどうにか2期やってほしいです。BD買って貢献しようかな。

 

7.『THE IDOLM@STER MILLIONLIVE!』

夏クールにて、先行上映で全話観て、夏クールの感想のところでTier A+とつけ絶賛し、本放送は観ない予定だったのですが……なんかdアニメストアで全話視聴していました。せっかく視聴したのでまたリストに載せました♨。映画館の大画面と大音響というのは観る人を圧倒させ、悪く言うと惑わせてしまい大したことない作品でも過大評価してしまいがちです。つまるところ、映画館の大画面ではなくスマホの小さな画面から視聴することで冷静な精神で以て視聴ができるわけですが────それでも王道アイドルアニメとして完成度が高く非常に満足しました。文句なくA+です。純粋に観直すことができて良かったし、先行では次回予告とエンドカードなかったのでそこは新鮮でした。やっぱ9話11話の伊吹翼、なんだよナァ〜とかつてのアイマスオタクの自分が復活していました。前の記事でも書きましたが僕は徳川まつりさんが大好きなので12話も素晴らしかったです。SじゃないのはシンプルにCG作画が肌に合わないというだけの理由です。

長い感想(先行上映での初見感想)はコチラから↓

https://bigstar-cathy.hatenablog.com/entry/2023/10/14/233959

 

8.『陰の実力者になりたくて!2nd season』

「月が赤い──もう時間がない────暴走が 始まる───」ということで陰実2期、バカおもろかったです。なんなら個人的には1期よりも好きでした。何がそんなに1期よりハマったのか考えたのですけど、モブムーブが露骨に減ったのが大きいです。主人公最強なのに表ではクソ雑魚演じさせてもらってますwみたいな、普段休み時間机に突っ伏して寝てるフリしてるタイプのオタクさん達の願望みたいなのがシンプルに嫌で、最強ならもっと魔王ぶれと思っていたところに2期の魔王ぶりの止まらなさ非常に良かったです。リカバリーアトミックに関してはもうアトミックでもなんでも無いだろとは思いましたが。本人的にはただ陰の実力者ぶるためのカッコつけイベントのノリなのに周りが勝手に推測して勘違いして大きな駒を進めるアンジャッシュ的なすれ違いコントが発生しているんだよな。もはやシャドウ様自体は何がしたいのか全くわからんのですけど。

このアニメ、フェミニストなんて知るかよと言わんばかりに女キャラだろうとシャドウ様がボコボコにしまくるところが本当に凄いです。上条当麻さんですら散々ボコられた上でグーパン一発とかで済ませてるのにシャドウ様一方的にボコしまくってるからね。真の意味で男女平等でそれはそれで観ていて気持ち良いですけど。

2期、そこそこエロ多くてニッコリしていました。やっぱ僕デルタ好きだわ。4話で、あのほぼ裸みたいな格好でシドくんに肩車してるの、お恥ずかしながら不覚にも陰茎が反応してしまいました。それと11話で王家の闇を見たローズ・オリアナが嘔吐するシーンもとても良かったです。これは別にですけど、ベッドシーンでドエム・ケツハットのことを王妃が「ドエムゥ〜」って呼ぶのさすがにギャグすぎるだろと笑ってしまいました。

最終話ラストでブラックホールみたいなのに吸い込まれてコチラの世界に戻ってきたところで1話にだけ登場したメインヒロインぶってた女の子が再登場したのとシャドウ様が登場してHIGHESTが流れてエンドロール入ったときガチのドカ湧きをしてしまいました。1期1話観たとき、てっきりダークなノリのよう実みたいなものか〜とすっかり騙されましたからね。あの子1話だけで終わって異世界転生するとは思わなんだよ。ということで映画も行くと思います。

 

tier A

9.『魔法使いの嫁SEASON2』

後半クールの感想です。1クール目の時にも書いたような気がしますが、世界観・情景描写にかなり重きを置いているため話の進みが遅く、映画を観るような感覚で6話ずつ2回とか一気に12話観るとかした方が良いです。と、いうのも今回のクールはカレッジが外部と遮断された後からの話で本当に最初の5話くらいストーリーがほぼ動かないんです。いやぁさすがに微妙か?と思ったタイミング6話目で一気にこれまでカレッジで起きていた事件の謎が解明されるてドカ湧きします。そこから先はフィロメラ周りの話が展開されてずっと満点です。端的に言うと頭のトチ狂った祖母に(精神的に)捕らわれた状態のフィロメラを救う話なのですがここで前半の練り込んだ描写が活きてきて話の深みが段違いになります。最後神を召喚してどうにかするの映画ドラえもんのタイムパトロールみたいだなと思いましたが結局のところどうにかしたのはチセ達なのでまぁまぁ。大団円みたいな終わり方していて嬉しかったです。結局ハッピーエンドが最高ですから。笑っているときのフィロメラはとってもかわいいんですよ。なんかラストジョジョリオンの終わり方みたいだったけど。

この作品めっちゃ良いのにアマプラ独占配信だからか観ている人少なくて悲しかった。いや、そもそも2期の2クール目の時点でだいぶ篩にかけられまくっているのか。

 

10.『ひろがるスカイ!プリキュア

34話〜50話までの感想です…としたいですが、1年間の総括も合わせて別の記事で個別に書こうと思います。わんだふるが始まるまでには投稿します。

 

11.『カノジョも彼女 Season2』

今季の頭おかしすぎラブコメです。1期の感想を先日載せた(参照:  https://bigstar-cathy.hatenablog.com/entry/2023/11/22/102214)のですが、この時は 頭おかしすぎてついていけないとしてB-だったのですが、なぜ2期はAなのか?じゃあ2クール目は緩和されたのか?という話ですが、2クール目も終始常軌を逸していまして正気の沙汰とは思えないシーンの連発でした、、が、1クール見ていることで脳が慣れたのと1期では大して活躍のなかった紫乃とミリカが大伸びしだしてこれにより評価がドカ上がりしたわけです。個人的はもうもはや紫乃:ミリカ=7:3くらいで好きになっていて他のメインヒロイン2人は要らんわとなってしまっている現状です。ギリサキサキが0.5くらい(7:2.5:0.5みたいな)僕の需要ありますがあの青髪のbitchに関してはもう本当に大丈夫です。自分がミリカ好きなの、結局自分にベタ惚れで積極的にアタックしてくる爆乳女が好きなんかとなってしまい嫌なのですが、抗えん。でも2期は紫乃のための1クールだったわけでOPもそんな感じでしたしやっぱ紫乃の伸びがエグかったです。じゃあやっぱ胸のデカさは関係ないんだな。

 

12.『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』

頭おかしすぎラブコメその2です。毎週毎週これとカノジョも彼女を連続視聴して「宿儺vs五条悟」とか言っていました。コチラも常軌を逸していないシーンを探す方が難しいくらいトチ狂った作品ですが、シンプルにヒロインの数で攻めているのもあり萌レベルの高さで言うとコチラの方が上です。内容的にはA-くらいですが視聴中の僕の顔があまりにもキモいためAとしました。

この作品、この世の全てのラブコメを大鍋に放り込んで100時間煮込んだ結果生成された呪物みたいなラブコメで、展開の異常さもさることながらテンポ良すぎてスピード感エグくて1話につき平均5回ほど絶叫してしまいました。でもよく考えたら2話とかキスするだけで1話使ってるし内容的なスピード感はそんなでもないのかも。

・・・で、お前は100カノのヒロインで誰が好きなん?(修学旅行の夜)ということで、ヒロインレースですが個人的には唐音が頭2つ、羽香里が頭1つ抜けていました。結局原点が一番なわけですな。結局主人公のことが好きすぎるツンデレが一番良いんだわと原点回帰してしまいました。というか3人目以降は設定もブットンでるイロモノみたいな感じになってるのでどうしても1位にはならなかったです。どうやら2期もあるらしいので楽しみに待ちます。

 

13.『るろうに剣心明治剣客浪漫譚-』

2クール目の感想です。や、2クール目もとてもおもしろかったです。1クール目でも同じこと書きましたけど、本当やっぱり20年愛される名作だけあります。個人的に好きな回は斎藤一編と、あと地味に14話「弥彦の戦い」です。レギュラーキャラだけど子ども故イマイチ活躍のなかった弥彦が漢見せていて素晴らしい。

ラスト薫殿たちと離別する流れになったけどさすがに後で合流するよな?本当に原作1話も読んでいないからこの先の展開何も知らなくて…。ただ、原作未読・実写映画の予告しか知らなかった程度の僕でもわかるレベルの敵、志々雄真実がいよいよ2期から参入とのことで楽しみです。

 

14.『薬屋のひとりごと

オタクの中で話題になっていた作品で、僕もなんとなく視聴してみました。安定感のある"ちょうどいいおもしろさ"のアニメで連続視聴に向いている作品。ちょうどいい、というのはめちゃくちゃおもしろいというわけではないけど全話80点みたいな意味合いです。毎話一定のトーンだけど飽きることはない。てっきりミステリーメインだと思っていたけどほんのりラブコメ風の何かも入っていて、さらには例によって昔の中国っぽい場所が舞台ですけど言葉遣いも現代的、なんならカタカナ言葉バリバリ使ってるし、文化周りの知識が疎くてもノリでいけるのもオススメポイントです。もっと硬派な中華モノが観たい方はキングダムとか観ていただいて…。CVが悠木碧さんということもあり猫猫1話から個人的にかなり好きでした(CV.悠木碧とCV.花澤香菜には昔からめっぽう弱いのです)がかなりの美人さんでしたね。お化粧すると化けるみたいな感じで描写されていますが別に元の素材が整っていらっしゃる。ところで、最近女子中学生のオタクさんとかが猫猫に親近感を憶えていらっしゃるというか自分が猫猫だと錯覚しだしているとTwitterで見かけたのですが、これって僕の世代でいうところの「キリトかな〜やっぱwww」のアレですか?「普段は地味キャラやってますけど中学校が化粧禁止で仕方なくなだけでメイクしたらめっちゃ美人ですからw,で、壬氏様 似の大学生の彼氏いますからww」みたいなソレなんですか?いつの時代もキッズのオタクはイキりたいんですな。

そうそう、個人的にOPが全然作風と合っていない(し然程強くない)気がしてしまい楽曲点は低い。この作品ってもっとしっとりした曲か、或いはやや軽快で音数の少ない曲が合っていると思うんだけどな。

 

tier A-

15.『ポケットモンスター リコとロイの旅立ち/テラパゴスのかがやき』

見誤りました。2クール目のラストをガラルファイヤーゲットのところまでとして感想を書きましたがその後エクスプローラーズとの決戦が控えているとは。この古城決戦も見応え抜群で最近のポケモン作画にしろストーリーにしろキッズアニメとは思えないほど力入れてるなと感心します。てか敵に明らかにメスガキみたいなのいたんだけど、最近のキッズアニメってこんな感じなんですか?子どもたちの性癖がネジ曲がってしまいますよ、これ。異常成人男性たる僕は普通に喜んでましたけど、男子小学生は得も言えぬ感情に飲み込まれているのでしょうか。いや、キッズじゃなくて我々オタクの需要に合わせてますよね、間違いなく。このメスガキみたいな敵キャラと、鳴き声がオホ声すぎるポットデス(cv.佐倉綾音)観た瞬間提供のスポンサー欄にdlsite無いか確認しちゃいました(照)

冗談はさておき、アニポケXYと並行視聴してるためバトルの粗が目立ちます。このは・ひのこひたすら連打はもうエエてというか、それこそキッズの戦い方で、「あ〜〜ここはサトシならこうしてるよな〜」みたいなのがめっちゃあります。XYの感想は追々長文で投稿します。これ前のクールでも同じこと書いた気がするな。

 

16.『デッドマウント・デスプレイ』

2クール目の感想です。正統派で順当におもしろかったです…が、登場人物と勢力みたいなのが増えすぎて各々が独自の思惑で動き複雑になるからテキトーに視聴できないです。油断すると知らんキャラがどんどん湧いてきます。火吹き蟲とは一体何者なのかと考えていましたが、彼らはある意味でシステムのようなものなんですね。各人の潜在意識に埋め込まれていて必要な時にその人格が発動するシステム、何か他のアニメにも似たようなのあったけどなんだっただろうか。

この話何で以てゴールなんだろうなどと思っていたら急にラスボス戦みたいなの開幕して転げました、原作はまだまだ続く感じっぽい。それと2クール目はOPが個人的に激刺さりして毎回OPスキップせずに聴いていました。

 

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以上、tier S, A帯の感想でした。残りの感想はまた次の記事に載せます。では。

2023秋アニメ感想(進撃の巨人The Final Season 完結編)

0.イントロ(挨拶と前置き)

はい。2024年、余裕で明けてしまっていました。この記事を投稿している頃には正月気分もすっかりどころか完全に抜け切ってしまい社会でセコセコやってる時期だと思います。読んでいる人的には記憶から消えかかっているかもしれませんが、2023秋アニメ(10月〜12月)の感想です…………と、いうか、『進撃の巨人 The Final Season 完結編』の感想です。

最初はいつも通りtier S, Aの中で感想を書いていたのですが、100行を越えるマジクソ大長文になってしまったため急遽別で記事を立てました。普段感想は20行程度、おもしろくとも60行程度なのですが書きたいことがたくさんあるんですな。当社比大長文です。相変わらずダラダラダラダラ少ない語彙でオタク語りしていますがご容赦ください。一応話の流れはこんな感じです:

 

1.Tier

「2023秋感想」という記事ですが、前編からの感想です。前編は2023冬の作品ですが、わざと寝かせて「まとめて観たほうがおもしろいに決まっとるだろ、まとめて観るぞ〜!」と息巻いていたため前編後編合わせて、つまり88話〜の感想です。先に書いておきますと余裕でTier Sです。いや、どう考えてもコイツが一番おもしろいに決まってるじゃないですか。これ観る直前までTVAでは呪術が1位かなと思っていましたが進撃の巨人を観てしまうと余裕で霞みました。それでは本編に入ります。

以下、ネタバレだらけ(視聴してから読んでください):

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2.前編

僕は原作既読なので、正直ストーリーは全部知っているのにどうしてここまでおもしろいんだと。最初から最後までドカ湧きで鳥肌立ちまくりでした。オスカーが必要ですよ。さて、前編は地ならしが発動してからの最終決戦でまさしく「完結編」といったところ。原作第一話の「いってらっしゃい」のくだりアニメ1期ではカットされていたのどうするのかなと思っていたら開幕でやってきましたね。でもやはりアニメ1話でやってたら特大伏線回収に絶叫どころじゃなかったでしょうけどWITもアレが回収されるとは思わなんだ、仕方ないです。一般に週刊とか月間連載の漫画って、原作でノリで出したけど結局回収しないまんま完結する伏線が多々あって、アニメ化に際しても当時一向に回収される気配なかったしまだあの時点では原作も大序盤だったのでまぁそのノリだろうとカットしたんだろうと推測できます。

地味にエレンが移民の子どもを助けて子どもに向かってごめんなさいと泣きながら謝るシーン大好きなんですよね。地ならしで人々が踏み潰される様は、作品の一貫したテーマであるところの"世界は残酷で美しい"を感じさせます。ハンジさんが皆を飛び立たせるために特攻して死んでいく様もその後目が覚めてエルヴィンやモブリットと再会するところも美しくて、登場人物が死んで哀しいとかとは別の何かから涙が溢れました。そうそう、ここでリヴァイが引き止めることなく初めて「心臓を捧げよ」と放ったのも美しいんですよ。リヴァイ兵長は誰よりも強い分仲間が死んでいく様を誰よりも見てきたわけで、冷徹に振る舞っていますが人一倍優しくて本当は仲間に死んでほしくなんかないわけで、それでもハンジや、3期の時のエルヴィンにだって別れを告げるんですわな。込み上げてくるものがあります。さて、地ならしを止めるべく国連軍みたいなのが最後の攻撃に出るもエレンから湧いてきた獣の巨人によって一撃されるのも感動しました。この言い方するとサイコ中二野郎みたいですけど、俗に言う"感動"ではなく言葉通りの意味というか、魂が揺らされる感じです。後から書き足してて思いましたが、「鳥肌が立つ」とは正しくこのことです。

 

3.余談(終尾の巨人って…)

エレンってあんなデカい状態で骨から頭ぶら下がっているみたいになってるけど本人はどうやって動いているんだ?と原作読んでいたときから疑問に思っていましたが普通に脚あって笑いました。原作にアレあったっけ?

 

4.最終決戦から決着まで

そんなことは置いといて最終決戦もとにかくアツかったです。復活怪獣(巨人)総攻撃とかかつて仲間だった巨人が味方についてくるのとかこれウルトラマンの最終章観てる?と錯覚します。てかリヴァイ兵長指吹き飛んでブレード握るのも怪しそうな素振りしていたのにそれでもその辺の兵士の比じゃないくらい強いのなんなんだよ、何一つとて足引っ張らないぞこの男。この戦闘シーン諸々、これまでの1期からのBGMモリモリ使われていてサントラを覚えている側からするとそこでもドカ湧きしてしまうわけです。

ひとまず全てが終わったように見えた後あのハルキゲニアみたいなやつが巨人化のガスを噴出している時パラディ島側だけ全てを察していてジャンとコニーはここで死ぬという覚悟を決めていて、それを受け入れられないで喚くピークちゃんの対比もいい。戦いの決着は巨人化そのものを消滅させるというかなりのパワースタイルでしたが、こういうのでいいよが全面に出ていました。調査兵団だけでも100年前から数えて何万もの心臓を捧げてきて、ついに結末を迎えたわけです。ネタバラシというか、決戦前に皆と"道"で話していたことが判明し、アルミンとの会話だけ視聴者には見せていましたけど他の皆との会話もBDとかで作って欲しいですね。諫山先生特に考えていないのでしょうか。

 

5.配信版と放送版の差異:ラストシーンについて

僕これdアニメストアで視聴したんですけど、dアでは普通のTVシリーズのようにOP/ED/次回予告があって24分ごとに区切られている「配信版」と実際にテレビで放送された「放送版」の2種類あってとりあえず配信版を観ました。すると最後はミカサがエレンへ「マフラーを巻いてくれてありがとう」というシーンでThe Endとなりアレ?と困惑したわけです。多分原作未読の人はこれで綺麗に完結していてなんて素晴らしいアニメなんだ!と感嘆していると思いますし、原作も雑誌掲載時はここで終わっていたのですが、「そうじゃないよな?」と。そこで放送版も眺めてみたのですが放送版のラストはエンドロールからしっかりあの「絶対に綺麗サッパリに終わらせてやらんからな?」という意思を感じさせるエピローグがありました。先ほども書きましたが、この作品は相手が誰になろうとも一貫して「世界は残酷で美しい」というテーマがあるわけです。「結局、エレンが人類の8割を踏み潰しても、巨人の力をこの世から消しても、それはただの時間稼ぎで人間は争って自滅する愚かな生き物なわけですよ、それでも、この世界は美しい」というのを見せつけてくるラストです。こっちもこっちで感動するんですよね。最近自分、お涙頂戴の感動はモチロンのこと作品のテーマが全面に来る美しさみたいなのに心揺らされると涙が出てしまうんですよね。情緒不安定とかじゃないんですけど、自然と涙が出る鳥肌モンのThe Endです。わざとラストシーンを配信版と放送版で変えたんだけど思いますし、良い試みだと思います。僕みたいに後から観る人はぜひ配信版を視聴して綺麗にまとめたな〜と思った後で放送版のラスト10分くらいだけでも観てほしいですね。原作未読でアニメだけの人なんか特に。じゃあ最初から放送版だけでいいだろという意見もありますがそうじゃないんですよね。一回綺麗な終わり方も観た上で…ってのが味がある。そういえば話全然違うけど、なんかあのマフラー巻いてくれて…の方のラストシーン、挿入歌が茅原実里さんっぽい声質していてミカサのCVが石川由依さんなのも相まってコレヴァイオレット・エヴァーガーデンのラスト?と錯覚しました。エイミーとかみちしるべぶりが凄かった。ラストシーンもそうだし放送版で聴くことがなかった完結編のOP/EDも新規映像付きで聴けて配信版オススメですよ!曲も素晴らしいんだから。配信版(各話版)のOP/EDのYouTubeリンク置いときます、本当にOPとED曲も映像も素晴らしすぎて鳥肌凄くて泣くんだから。

OP↓

https://youtu.be/d6qCbdXqsOs?si=y49tLBEgvu_Mjzos

ED↓

https://youtu.be/DU2KGyQgso4?si=_YUA15PUfy4Tn8QS

 

6.余談(海外の反応動画と海外視点での作品観)

度々ブログにも書いてますけど、僕海外の反応とかたまに観るんですけど、進撃はSemblance of Sanity、通称SOS brosのリアクション+考察動画を観ておりました。片方は原作既読だけどネタバレしないようにしていて、もう片方のアニメ勢の方の考察を手助けしていて観ていて楽しかったです。海外の反応見ていて気づきましたけど海外は人種の坩堝でありアメリカ等海外の人の方がこのエルディア人がどうとかマーレ人がどうとか過去の過ちがどうとかを真剣にみているかも。日本は基本的に日本人しかいませんし、だからこそ外国人に対して何とも思わないんだと思いますけどヨーロッパ・アメリカは差別の下で歴史が造られたようなものですから(語弊がありすぎるかもしれい、怒られるかも)この手の話は敏感ですよね。まさしく今起きてるイスラエルどうこうとかは2000年前から続くユダヤ人問題で、まぁ諫山先生はこれをモデルにしたんだろうけど、現実の我々も直視しなければいけないことなわけです。Sos brosの最終話のリアクション動画のURL載せときます↓

https://youtu.be/ViIx-jfr7Y0?si=vDsfltmnnbji_O5k

あとYouTubeの再生リストも↓

https://youtube.com/playlist?list=PLJVzCiCh8OrTKb3nSAYkvD-QSwIsCnMK_&si=7dFxdRXh0PG7qRzi

そういえばアメリカ人とかは退役軍人のPTSDが身近な問題にあるためかFinal3話のライナーに感情移入する人がとても多かったですね。日本だと銃フェライナーとかネタにされていましたが、真剣なシーンですよ。

 

7.最後に〜2000年後の君へ〜

原作既読組の僕でもこれを越えるアニメってないんじゃね?と思えるほどおもしろかった作品でした。原作はたまに読み返すこともありましたが完結してから全く読んでないし、アニメも実はそれぞれ1回しか観ていないのに鮮明に記憶に残っています。それほど衝撃的な作品で、おそらくこのアニメは一生忘れることのない作品になると思います。エレンもただの運命の奴隷に過ぎず、自由を求めた結果自由とは程遠い行動になったわけですが、これも舞台装置としてカタルシスみたいなのを感じます。さっきも書きましたが、巨人の力がなくても我々の世界で「地ならし」は起こりうるし、誰しもが考えなければならない話ではあるんですよ。そういう意味でも単におもしろかったで済まない良い作品でした。2期放送のタイミングで1期から観始めたので観始めた当時は高校生とかだったと思います。あの時予想していた結末とは全く違うものになりましたが全然悪い意味でなく、満足です。約7年に渡り僕をここまで楽しませてくれてありがとうございました。dアでは1期2期視聴していないしこれを機に2周目入るかもしれません。

 

最後に、このブログを読んでいる2000年後の君へ。心臓を捧げよ。

最近観たアニメの感想その5(昭和元禄落語心中, ほか)

2023年も暮れてきて続々とアニメが終わってきていますが、今回は最近観たアニメの感想を載せます。今回感想を書くのは次の4作品です:

クールアニメはダラダラ書きがちなのですが、ここではなるべく簡潔に感想を書こうと思います。読みたい感想へ直ちに飛べるよう目次置いときます。

 

以下、感想(ネタバレアリ):

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1.『昭和元禄落語心中』『昭和元禄落語心中-助六再び篇-

放送当時以来の2周目の視聴です。やっぱりめっちゃくちゃおもしろいわ、これ。落語に全くの無知だった本編の半分近くになる落語シーンにガッツリ魅入られてしまうほどよくできています。監修の落語家さん、落語研究会等のアマチュア経験者の声優さんの力あってのもので、一人一人それぞれの落語のスタイルがあって惚れ惚れしてしまいます。これを越える落語アニメって今後出てこないと思うし、どんな落語アニメを観ても「でも、昭和元禄落語心中の方がおもしろかったもんな…」と思わせてしまう作品です。放送当時このアニメの影響で半年間くらいYouTubeで落語動画を見たり寄席に足を運んだりしていました。本編中では菊比古さん/八雲師匠の「明烏」「品川心中」「たちきり」、二代目助六の「居残り」「芝浜」が印象に残りました。それとなんと言っても最初からずっと纏わりついてきていた「死神」ですね。僕の少ない語彙じゃ良さを伝えられないので本当にアニメ観てみてください(丸投げ)。

落語、落語家を通して語られるドロドロの人間ドラマも本作品の見所です。過去編のみよ吉さんのメンヘラぶりは凄いぞって話ですが、あの国民みんなが不安だった時代今よりも不倫だったり心中だったりというのは多かったみたいですね。

こういう作品を観ると気になるのは時系列というか時の流れで、〜〜があるからこの時から大体4年過ぎてるのか…とか考えながら視聴するのもおもしろいです。pixivにかなり精度の良い時系列考察が載っていましたのでそちらも参考にすると良いかも。

2.『けいおん!!

1期に引き続き2023年末になっての初視聴です。なんでこの歳になるまで一度も観てなかったのかようやくわかりました。中学とか高校の時観ていたら間違えてギター買っちゃってたからです。自我が完全に成熟した今観るから耐えられましたね。1期が1クールにして2年分駆け抜けたのに対して2期は2クールかけてゆっくりと高校3年生を描いていました。運動部の人には伝わらない感覚だと思いますが、ユルい雰囲気の文化部の空気感がめっちゃわかるんですよ。軽音ではないんですけど、自分も文化祭で演舞するタイプの文化部(あと他にも大会的なのもあったけど)出身で、人数少ないからこそ後輩へのノリがあんなだったりとか、文化祭の直前だけ本気になって普段は集まって1時間くらい練習しないで雑談してるだけだったりとか、わかるなァ〜って頷いてました。高校3年生となると進路どうこうがありますが皆ちゃんと大学受かってて安心しました。現実はそこまで甘くないですけどこの作品はみんなハッピーがステキです。本当に素晴らしい作品でございました。

で、なんで映画はdアニメストアで配信されていないんですか?美しく終わったしこのまま終わりでも良いんですけど、あるならぜひ観たいですよね。よろしくお願いします。

 

3.『犬になったら好きな人に拾われた。OVA

エロ、あるよ〜〜〜〜〜(笑)🤓。OVA,愛液もあるよ(笑)、、以上です。

 

4.『ライフル・イズ・ビューティフル』

マイナースポーツアニメはルールなりシステムなりから丁寧に説明してくれるから助かります。サッカー野球バスケ等のメジャーなアニメはルールご存知ですよね?と言わんばかりにサクサク進むのですが、自分は今年のWBCで初めてまともに野球を視聴してそこで初めて野球のルールをまともに理解したくらいスポーツ無知なので本当に助かるわけで。ただ女の子がかわいいだけの萌えアニメに終わらないのがこの作品で、ライフルというめちゃくちゃ静かで展開が見えにくいスポーツにも関わらず心理描写等でかなり見せてきます。新設した部活で安安と優勝しないあたりもリアルで良かったです。ヌルっと優勝するよりか一度負けて挫折から次に繋がるように皆が動き出す様子が青春感あって好きなのでこの終わり方は満足しました。

 

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以上、今回は作品数少ないですけどアニメ感想でした。評価をつけると、S, S, B, Bといったところです。現在2023秋アニメ感想を作成中です。ではまた。