2023夏アニメ感想(tierS,A帯)

夏アニメが完結して、もうバリバリ秋アニメが始まった頃合いなので、いい加減夏の感想を載せていこうと思います。この記事では僕のランク付けでS, A+, A, A-に入った作品の感想をまたダラダラと書き連ねます。全体としての評価まとめは次の通りです:

自分は今季35本(映画・OVAを含む)のアニメ作品を視聴しました。ミリオンライブは正確には来季の秋アニメなのですが、全話先行上映で観たため夏アニメという枠にさせてもらいます。ということでこの記事の目次は以下の通りです:

 

以下、感想(ネタバレ大):

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tier S

1.『呪術廻戦』

懐玉・玉折編と渋谷事変の五条悟が封印されるところまでで区切りを付けて夏アニメとしました。いや、流石に文句の付け所が無いほどおもしろすぎます。逆におもしろくない回が1話も存在しないんですよ。

懐玉・玉折から感想を書いていきます。最強男の五条悟と闇堕ち前の夏油傑の青春時代を描いていて、この手の過去編大好き人間からするとこの5話は呪術廻戦全体の中でも群を抜いて好きなエピソードになりました。実は全然原作読んでいないので、この夏油がいつ裏切って理子ちゃんを殺すんだ?とか勘ぐっていたのですが彼はこの時点では最後まで聖人君主な感じでなんなら性格の分五条悟より良い人でしたね。理子ちゃんに生きたいなら一緒に逃げようと手を差し伸べたところで唐突に殺されるのはあまりにも残酷な展開で言葉に詰まりました。夏油が闇堕ちしたのはこの理子ちゃんを守れなかったことが別に直接的な原因というわけでなく、一人の少女が亡くなっているのにそれを拍手喝采で褒め称えるような非術師(=本来守るべき対象としてきた者)たちが存在するといういわば人間の薄汚さを目の当たりにして段々と非術師を守るという自分のポリシーに疑念を抱き始めたわけですね。これを観た誰もが  あの東堂の師匠との会話が一番のトリガーでこの女大戦犯すぎないか?と思いますが、実際は数あるきっかけの1ピースに過ぎないんですよね。人間が自身のマインドというか性格よりも奥深くに在る本質が変わる時ってそんな1つや2つの言葉じゃなくて色々な要素の積み重ねですからね。あの村の人達の汚さもあいまって。てかここで助けた幼女があの0に出てきたギャルになるのか、そうかー。この過去編最終話作画がどうとかって文句を言っている人がちょこちょこいましたが、個人的には一切文句なくて、この朧げで淡い感じの演出は現在の五条悟の夢以外にも青く美しかった2人の青春が崩れ去っていく儚さみたいなものも演出できていて良かったです。

さて、話は渋谷事変に入るわけです。まず、あの閑話休題的な感じで出てきた小沢さんってもう出てこないんですか?結構良いキャラしていました。でも逆に出てこられても死ぬためだけに出演させられそうで嫌なのでいいんですけど。小沢さんしかり虎杖が元々いた学校のオカルト研究会の人しかりはこういうのに触れることなく蚊帳の外で幸せにとまではいかずとも平々凡々に暮らしてほしいものです。あの回はBパートからもう既に話が重くなりまして、メカ丸の奮戦について余計なことなんですけどアレ最初から「出し惜しみしない!チャージ17年!」つって全部ぶつけてダム吹き飛ばしていたら真人くらいは倒せたかもなとか余計なことを考えてしまいました。夏油を倒すのも加味すると1年ずつ小出しが妥当なのか。渋谷事変に突入し五条悟封印回ですが、もうなんて凄い作品なんだと圧倒されてしまいました。五条が花御を瞬殺するところから始まり、副都心線で渋谷駅に1000体の改造人間が放り出され(これ逃走中のミッション失敗して大量のハンター放出されたみたいだったな)一瞬逆転され険しい展開に見えてからの0.2秒の領域展開。そして最後に夏油(偽)との再会からの封印まで完璧すぎました。今よく聞くと櫻井孝宏さん過去編や0のときの夏油の声と偽夏油の声若干演技の仕方違う気がしますね。この後話が好転することなく地獄しかないとのことである意味で楽しみです。

ここからは完全に余談なんですけど、自分はこういう作品はよくアニメを観た後にYouTubeで海外の反応みたいなのを観がちなんですよ。切り抜きではなく、海外YouTuber自身が出している動画の方で、他にも進撃の巨人とかジョジョとかは観ていました。海外勢的にはキリスト教の人も多いし、脳を入れ替えて肉体を乗っ取るなんてこと我々よりももっととんでもないことのように感じているだろうなと思いました。それともっと関係ない話なんですけど、日本語の技名の英訳って英語の語彙が少ない影響でイマイチなこと多いんですけど、domain expansion ; Infinite Voidだけは英語でもカッコいいです。術式のことをtechniqueで済ませるのとかはイマイチですけど。

 

2.『わたしの幸せな結婚』

本当に素晴らしい作品です。舞台設定だけですけど、大正時代ら辺の恋愛モノが好きな人には激刺さりすると思います。と、言いつつこの作品は実際に時代考証がどうなのかとかは気にしない感じです。主人公である美世の独白が多く、非常に文学的な情緒に富んだ作品で、アニメを観ていながら小説を読んでいるような感覚でした。或いは、"間"のとり方が絶妙で、終始映画を観ている感覚でもありました。実際、1〜6話と7〜12話で2本分の映画が作れるわけでしょうけど。1話では全くその話が無かったので2話で驚いたのですが、人が異能を持つ世界観でそれにより派閥争いや発生するという設定で、最初はこの手の恋愛モノにしては能力バトルモノじみていて突飛だなと思ったのですがストーリー展開の起爆というか、よくある貴族の派閥争いみたいなものの火種になっていてわかりやすいです。全然どうでもいいことなんですけど、異形との戦いの様子がなんかハリー・ポッターのディメンターみたいだなと。特に最終話の美世が絶大な力を放つところとかエクスペクトパトローナムでしょ。

この主人公の美世がなかなかに難しい性格で、美世の育った環境が崩壊していたのもあって序盤の美世の自分の意思を持たないような態度やネガティブ過ぎる思考・発言は観ていてなかなか苦しいです。これはおもしろくないという意味での苦しいではなく、そう育てられた故この年齢でも自我を持とうとしないことに対して苦しいという意味です。けど、だからこそ6話で 「絶対に旦那様を渡さない」と宣言すのを見て解るように、旦那様との出会いがきっかけで変わっていく様子を見ることができ美しいです。この美世の特大ネガティブ思考はそのまま旦那様に捨てられたくない一心で変に気を回しすぎてしまう方向に流れていきます。旦那様は絶対に捨てたりしないのに、美世の置かれていた環境を鑑みればそうそう全幅の信頼を置くのも難しい、というか置いてるつもりでもどこかに捨てられるかもと思ってしまうわけです。相手が悪いのではなく、自分が悪いせいで捨てられるというマインドになってしまっています。こういうのの上田麗奈さんの演技めちゃくちゃ上手いですよね。悲壮感とか、幸薄そうな女性の演技がずば抜けていてそこも作品に入り込めた一つの要因だと思います。そういえばこの話は美世の「シンデレラストーリー」と銘打ってありましたが、11話まで絶望的な展開多すぎて全然シンデレラじゃないじゃないですかと思っていましたが、よく考えたらシンデレラも最後の最後のガラスの靴を履くところまでは険しい展開でした。

で、一方旦那様の方なんですけど、旦那様は不器用ながらも心から妻を想っている感じが素敵でカッコいいんです。美世を助けるべく単身屋敷に乗り込んだり、漢が過ぎます。しかし、美世も旦那様もお互い超不器用なのに変なところに気を遣うもんだからすぐに関係性が崩壊しかかって観ている側はヒヤヒヤしました。10話の美世の「わかりません」もそうだし、勝負に負けた後の旦那様が完全に腑抜けになってしまっているのも違うだろ!と喝を入れたくなりますね、実際旦那様の方はお姉さまがぶん殴ってくれてますけど。

それも踏まえての最終話は激伸びしまして、最終話を観てA+からSに上方修正入りました。12話の気合の入り方がとんでもなくて、美術も演出も音楽も何もかもが美しく、完璧です。エピローグを充実させていた点も嬉しかったです。色々なことが起こりすぎて'そういえば社交会なんてあったな'って感じでしたが、こういう一つ一つの丁寧さが作品の奥深さを生むんですよね。

そういえば、あまり本筋とは関係ないんですけど、11話で薄刃家は「結婚相手は親族の中でしか認められない」と出てきましたけどそれハプスブルク家よろしく子ども奇形だらけになりそうだけどその辺は大丈夫なんでしょうか。あの薄刃家の従兄弟さんは普通そうでしたが。ああいうのって何親等からセーフとかあるんでしょうけど。

2期決定のツイートを見た瞬間これほど嬉しい気持ちになるのは久しぶりです。ただ冷静に考えるとこの作風ゆえまた美世が精神的に追い詰められて苦しい思いをするのかと思うとなんとも言えないですね。もう本当にこの後は幸せな結婚生活だけ描いてくれて構いません。いや、本当にこの2人には幸せになっていただきたいです。最高の作品でした。

 

tier A+

3.『THE IDOLM@STER MILLION LIVE!

長い感想は以下のURLより↓

https://bigstar-cathy.hatenablog.com/entry/2023/10/14/233959

欲を言えばもう1クールかけて各アイドル個別のストーリー(1人1話で10人分くらいでもいい)とかメイン回張れなかったユニットの話とか欲しかったなども思いましたがそれミリシタのコミュ読めって話でした。ミリシタまた始めようかな。記事の方では「テンプレ」と悪い表現をしましたが良い言い方をすると「超王道アイドルアニメ」なのでアイマス通ってきていないオタクでも楽しく観ることができると思います。

 

4.『るろうに剣心明治剣客浪漫譚-』

あのるろうに剣心の再アニメ化ということで、やっぱり20年以上根強い人気があるだけにめちゃくちゃおもしろいです。実は僕お恥ずかしながら旧版のアニメを観たことなく、なんなら原作漫画も読んだことがなかったためこれが名実共に初めてのるろ剣でした。佐藤健主演で実写映画が大成功を収めておりましたがそれも観たことなかったですね。これは90年代の漫画全般にある良いところなのですが、登場人物の関係性や人となりを丁寧に描写しているんですよ。これによりものの数話でキャラに愛着が湧き、作品に没頭することができます。剣心の強さが最近のラノベ由来のスキル等ではなく本人の鍛錬によるものなのが本当に良いです。人斬り抜刀斎としての過去を越え、流浪人として薫殿や道場を守る闘いをするその姿は美しいです。敵キャラとして登場した御庭番衆にもそれぞれストーリーがあり、最期は無惨に散っていくわけですが、その散り様は敵でありながら儚く感じてしまいます。そういえば旧版を知っている方たちはキャストの一新に対して何やら否定的な意見を多く発している印象を受けましたが、僕はこれが初るろ剣だったため何も不満はありませんでした。過去作との比較動画みたいなのがYouTubeにあって聴き比べしてみたのですがどちらも良いと思います。というか、僕は昔からゲゲゲの鬼太郎が大好きで追っているのですが、アレは10年おきにリメイクされて声優全変更されるコンテンツなのでこういうリメイクに対して声優変更するのは違和感ないです、寧ろ違いを楽しめていいじゃないですか。HUNTER×HUNTERもね。魔王学院はリメイクでなく2期で変えてるから駄目ですけど。

この作品opもedもド刺さりしました。自分はラップみたいなの好きじゃないと思っていたんですけど、それはbpm105とかのスローでダウナー系ヒップホップみたいなのが苦手なだけでこういうバチバチの曲に挿し込まれるラップは好きでした。よく考えたらココロオドルとか好きだったしそりゃそうだなと。実写映画の予告編とかで知ってる情報に藤原竜也が演じていた包帯だらけの男、志々雄でしたっけ?彼がいたのだけ覚えているのですが、彼はラスボスみたいな枠なのでしょうか。まだ最初の1クールじゃ出てくる様子なかったですね。この作品が2クール目あるとしって心から嬉しかったです。引き続き楽しく観ていきます。

 

5.『アンデッドガール・マーダーファルス』

めちゃくちゃおもしろいです。1話から江戸明治の世界観でミステリーモノで落語調と全ての要素がド刺さりして完全に引き込まれてしまいました。イメージとしてはレイトン教授にバトルと妖怪足したみたいな感じ。事件解決シーンや戦闘に乱入するシーンでの津軽の口上は痺れる。それこそ落語的な言い回しみたいなの、カッコよくて聞き惚れてしまいます。話のメインは倫敦に入ってからのところなのでしょうけど、個人的には2~4話のヴァンパイアの屋敷での事件が特に好みでした。というのも、見る限りどう考えてもコイツが犯人だろとずっと思っていたのですが4話でそれが覆され、しかもトンデモ理論でなく辻褄が合う論理展開で感心した故です。倫敦編は探偵業よりも最初はvsルパン・vsホームズ(探偵対決)の構図で後半は四つ巴のバトル展開で、ド派手なのですがコチラが期待していたのはそっちじゃないなとも思いました。その後の人狼村の一件はおもしろかったです。最終話で全ての謎が解明されるターンは理解するのに時間を要しましたが、一つ一つの伏線が辻褄が合うように撒かれていて丁寧で納得のいく結論でした。ちゃんとフィールドワークで手がかりを見つけていくためアニメを観ながらレイトン教授とかのゲームをプレイしているような気分になります。モブキャラの話を聞いたり事件現場を見たりすることで事件解決のための要素を揃えていき探偵がピースを全てはめていく構図大好きです。倫敦編から出てきた秘密警察みたいな人たちと亜人教団みたいなのはまだよくわからないまま終わってしまいました。ぜひとも続編があるならアニメ化のほどお願いしたいです。あの敵側のサキュバスみたいな女が出てくると妙に官能的になりますね。エロというより官能というべき感じ。しかも女だけ発情させるとのことで男性視聴者的には嬉しい展開にもなりましたね。雫さん、発情させられて動けなくなるしノーパンで戦闘に参加するはめになるしでコイツ相手だと散々ですね。

ふと思ったのですが、この時代のヨーロッパだとアジア人や黒人は現代よりもよりガッツリと差別される印象を受けますが本作品ではみんな全然受け入れていますよね。これは皆大人だからとかその辺はコンプラで伏せてるからとか、そういうわけではなくて吸血鬼や人狼などの亜人がより強い差別対象になっているから同じ人類相手には差別しないのだと思います。結局差別というのは宗教由来か、自分の集団と異なるモノを敵として排除しようとする動物的な本能によるものが多いので、そもそも人間ですらない場合どちらにも引っかかるわけです。

 

6.『映画プリキュアオールスターズF』

映画等もコチラの感想まとめに入れることにしているため載せます。感想自体は以下のURLより↓

https://bigstar-cathy.hatenablog.com/entry/2023/10/14/233959

本当は入場特典ほしかったんですけど僕の見た目があまりにも異常成人男性なせいでくれませんでした。スタッフが転売目的の可能性を鑑みたのだと信じます。

 

7.『シュガーアップル・フェアリーテイル

2クール目の感想です。1クール目の終わりが最悪すぎて、ここから0.5~1クールかけてシャルを取り戻すくだりがあるのかなと思っていたら開幕早々に解決して一安心。にしても早々でしたが。アンがペイジ工房の職人頭として他の職人を引っ張って真っ直ぐに頑張るのに対応するかのように12話でシャルを持っていったペイジ工房の令嬢はどんどん惨めになっていくのも良いポイントです。シャルに良く似た愛玩妖精を買ってくるは挙句の果てにその妖精が職人の目潰したりアンを拐ったりと掻き回しまくるでブリジットさんの首を絞めすぎています。惨めですけど次第にアンを認めていく(正確には違う感情なのですが、うまく表せません)過程も良い。そう、ここでブリジットが買ってきた愛玩妖精ラファルなんですけど、僕は最初本当にブリジットが見栄で仕入れただけで何一つ深い意味ないと思っていたのですが、ラストの方の妖精王どうこうの話にガッツリ関わってなんならラスボスみたいなポジションで深い意味ありありでしたね。内容スカスカのアニメばっかり見すぎてその感覚でノリで雑に出したキャラと思ってしまいました。相変わらずシャルがイケメンすぎる。銀砂糖士としての仕事の横でシャル→→アンはコチラも女の顔つきしてしまいます。実際はアンからの矢印の方が強いのですが、シャルがガッツリ攻めにまわってますね。エロ女が積極的に誘惑してくるタイプの作品に割と辟易していたのでこういうのが肌によく馴染みます。

妖精や砂糖菓子など、メルヒェンな世界観しているのに内容は職人の派閥争いや討ち滅ぼされた貴族の話などかなり硬派で殺伐としており、メルヒェンチックなのはちょっと…って人でも十分楽しめる作品です。ひとまず生誕祭を成功させストーリーは完結しましたが、アン達はどこへ向かうのかや、妖精と人間の恋の行方などまだまだ楽しめることが多そうです。結論出てる風にして少し曖昧でしたからね。続き放送されるなら喜んで視聴します。

 

8.『君たちはどう生きるか

オタク向けではなく一般向け映画ですが、そんなある種の差別的なことをすることなくコチラのリストに入れるとにしました。感想は以下より↓

https://bigstar-cathy.hatenablog.com/entry/2023/07/19/225805

関係ないのですがジブリ日本テレビ傘下に入るみたいなニュースを見ました。そうすると今後ジブリは現在同様円盤か金曜ロードショーでしか観られないのが確定してしまい残念です。いつかdアやアマプラなどのサブスク媒体に来てくれないかと思っていたので。

 

tier A

9.『Helck』

おもしろいです。最初全然観るつもりなかったのですが、友人におもしろいから観ろと言われ視聴してみたら本当におもしろい作品でした。今季のダークホース枠です。圧倒的な火力でドカ湧き!というわけではなく安定的にずっとおもしろくて続きが気になる!って感じです。テイストは全然違いますが、どことなく『不滅のあなたへ』あたりと近い雰囲気を憶えます。

最初4話ほどは新魔王決定戦を描き、かなりコミカルな印象。このギャグテイスト強めな感じも結構好きですが、5話以降はその趣きを残しつつ帝国に戻るべく島や海、大陸の冒険譚へと姿を変えます。Helck自身、ポップで陽気な性格していてよく笑う男なのに常に目の奥が笑っていないというか、目だけずっと冷たく2クール目で明かされる過去編が楽しみです。勇者として特別な技があるというわけでもなく、完全にパワーのみで闘うのも風貌に合っていて好きです。

この作品の特大要素の一つにピウイとかいう緑色のバケモノが挙げられます。あのどこ見てるかわからない目で好き勝手喋って好き勝手行動する姿がかわいすぎます。その辺の最近出てきたキャラ、まぁち○○わとかのことですが、そういうのの何倍もかわいくて好きです。コンニチハ!!。1クール目ラストのED後Cパートで5,6分ピウイ視点の話やってくれたの嬉しかったです。どうやら回によってはピウイ専門の作画監督がいるみたいでさすがに力入れすぎだろと。ピウイの存在が大きいですが、アンチャーンことヴァミリオちゃんもとても好きです。久しぶりに小松未可子さんがデカい声出すタイプのキャラ見れて笑顔笑顔。好きな声優の一人なので。地味に今季の最カワ四天王候補です。

 

10.『もののがたり』

2期の感想です。素直におもしろいです。1期はほとんど主人公の偏った思想が真っ直ぐになっていく様子というか、周りとの人間(ほぼ付喪神ですが)関係の構築と長月ぼたんとは何なのか、彼女をどう扱うかみたいな世界観メインであったのに対し、2クール目はしょっぱなから仇である唐傘が登場したり結界を張っていた家が大崩壊したりと大きくストーリーが動きましたね。雅楽寮がそうだったんですけど、付喪神とかいうのみんな人相が悪いもので裏切りそうなキャラとそうでないキャラの判別が難しいです。そういうのもあり雅楽寮の裏切りは少し意外でした。

兵馬さん、一見凄いように見せていますけどそこまで大きな活躍はできていませんね、頑張ってはいるんですけど。でも現人神顕現からぼたんを呼び覚ますシーンの兵馬さんはとてもカッコよかったです。兵馬さんとぼたんの公認カップルの恋模様含めここからの進化に期待。てか長月ぼたんさん今季トップクラスにかわいいというか美しいですね。それこそ守ってあげたくなる女性です。

余談ですが、1クール目引き続きこのアニメのBGMはめちゃくちゃ良いものが多いです。テクノとかサイケとかそういうのモリモリで、サントラ出るなら仕入れようかなとも思いました。それと、アニメ3期来るかはわからんし、原作の購入も検討。

 

11.『好きな子がめがねを忘れた。』

完全に設定出オチ読切タイプでこれで1クール持たせられるか?と思ったけど思いの外順応して最後まで進んでたし、十分良い作品でした。小村くんと三重さんの関係性なんですけど、序盤の方ずっと介助者と当該生徒みたいにしか見えなくてこれそういう心理学的なソレで共依存な状態を好意と錯覚してるんじゃね?とか悪い推測をしてしまっていました。そんな感じで途中まではそこまで絶賛するほどでもないななどと言っていたのですが9話で三重さんが小村くんの好意に気づき、自分の小村くんへのまだ恋とは気づかない好意を自覚するくだりで青春ゲージが突如上昇を始めてドカ伸びしましたね。さらに言うとそこから先三重さんがやや積極的になってきて最高でした。即、手のひらを返させていただいた、一番チョロいのは小村くんではなく、僕というわけです。

三重さん、近視ならまだしも強めの乱視入ってるなら冗談抜きに危ないから眼鏡忘れないほうがいいです。"第二"と"第一"を見間違えるシーンありましたがそのレベルの乱視はいつか階段踏み外すし駅のホームから転落する可能性すらあるから心配です(母親)。ヌルヌル動くこだわりの作画というかCGっぽい感じは序盤全然慣れなかったけど4話くらい観たらなんの違和感なくなったので毛嫌いせず観ましょう。ただ原作漫画チラリと見たら随分素朴な絵柄でコチラの方が好きかもしれないなとは思いました。

 

12.『文豪ストレイドッグス

5クール目の感想です。今まで長編は1クールで完結していたのですが、今期は4期で全然完結しなかったためその続きでしたね。前クールで敵キャラも世界観の設定もトリコかよってレベルでインフレしすぎてしまいやや冷めていたのですが、やはり漫画原作なだけあって魅せるところは魅せてきます。瞬間最大風速で言ったらこの作品はピカイチだと思います。51~55話の前半は本当に素晴らしかったです。後半は空港と刑務所、さらには空港内でも乱戦でいくつもの軸で話が展開されるためゴチャついて話の進みが遅くなっている印象がありました。しかし空港での賢治くんの覚醒やOVAぶりに再登場した文ちゃんとか見どころは随所にあります。そう思うとこの話の功労者はブラムを説得して剣を引き抜いた文ちゃんなところあります。あの年齢で自分の体重も乗せるため屋上から飛び降りる度胸、カッコいいです。その点で、国木田さんや谷崎さんなどは全然目立った活躍をしていないし、後半はだいたい皆空気になっていたのは残念でした。敵味方増えすぎたのに動かす駒が少なかったですね。

世界大戦のくだりとか、福地が進撃の巨人のエレンぶってたとか(正確には福地は世界平和のためにワンオーダーを起動させたので違いますが)絶対に後付だろって感じするのですが、先ほども述べた通り瞬間での火力がとてつもないから後付でもおもしろく感じます。福地の持っている武器のチート度合いでまたトリコかと思ったけどね。殺されても過去を斬るすることでなかったことにするとか、未来から斬撃を飛ばすとかとんでとないことしだすなと。結局のところ、社長もギリギリだったし、福地より強いキャラは出てくることなく終わりましたね。最終話が完全に福地と福沢の件+太宰で他の探偵社員同様敦くんが何一つとて活躍していないんですよね。敦くん、お前主人公だよな?あとは良い感じに5分程度のエピローグやって完結かと思ったらED後なんか裏ボスみたいなの降臨して「未完」つって終わりましたね。展開が怒涛過ぎますが、原作のストックがカツカツらしく、続きは3年後くらいでしょうか。

後付による弊害もありまして、2期のラストからあんだけ暗躍していて最強の敵みたいな扱いされていたフョードルが割とあっさり負けたんですよね。監獄脱出のくだり数話に渡って(実際の時間は30分とかですけど)やったのはいいんですけど、負け方が本当にあっさりでした。フョードルの異能を熟成させるだけさせて思いつかなくて辞めたみたいな感じすらあります。実はフョードルは乱歩さん同様異能を持ち合わせていなくて、そのサイコさと頭の良さと言葉のセンスだけで今まで裏世界にのさばっていたのかもしれません。原作だと実は生きていて〜…パターンあるのでしょうか、読んでいないので存じ上げませんが。

 

13.『五等分の花嫁∽』

こちらの感想も以下より↓

https://bigstar-cathy.hatenablog.com/entry/2023/07/19/225805

dアニメストアでの配信が始まってからもう一度観ましたが、やっぱり最初からずっと四葉が好きで良かったってとこ。

 

tier A-

14.『政宗くんのリベンジR』

7年越しに2期ですよ。1期を直前に再履修したからわかるけどだいぶ1期から間空いてるのをいいことに少し変えたなって気がしました。吉乃の政宗へ向ける感情は1期では1ミリもないように描写していたし、兼継の見た目も最初からやや女寄りに描き変わっていましたね、少なくとも1期で出ていた腹はどっかいった感じする。まぁあと吉乃の思いも1期最終話の劇+修学旅行あたりから強まったので描写薄かったのは仕方ないかもしれません。さて、話はパリの修学旅行から始まるわけですが、ここは2人の関係性が崩れるためだけの旅行で一般的なラブコメのテンプレとは逆を行くわけです。それはいいんですけど、あの突然出てきた漫画描きのカタコト女は妙に癪に障りますね。外国人に対して何の偏見もないですけど、アニメに出てくるカタコトで図々しい女キャラ総じて苦手病が発動してしまいました。ただこの女は舞台のマクガフィンで、これによりようやく8年前の件の真相に到達するわけです。コチラ側としては全然わかっていたのですがやはり引っ張っただけに鳥肌ですね。2017年当時は気づかなかったんですけど1期見るとあのシーンの安達垣さんバリバリ声水瀬なんですよ、2期の1話は大橋に録り直されていましたが。5話にして2人は付き合うことになったわけですが、当初1話で政宗がトンチキ漫画家に「ラブコメは付き合うまでが8割!」的なこと言ってましたがまんまそれがブーメランしてきた感覚でした。え、あと7話ありますけどここから残り2割パートってコト?と。というか、あんだけ一悶着も二悶着もあったのに安達垣さんずいぶんあっさりと受け入れたというか順応していたなという印象です。もしかして普通に激チョロなのではとか考えちゃった。他のくだり、吉乃が安達垣さんに打ち明ける件とかもやけにすぐ受け入れるのが違和感ありました。普段ならネチネチ悩んで時間溶かすなと言うところなのですが、この作品アッサリすぎて拍子抜けしてしまいます。作品の根幹レベルのことなのだからもっとネチネチ思春期高校生悩んでくれて構わないのですが、そうでないにしても、もう10秒くらい事実を噛み締めて受け入れるまでのラグが欲しかったです。

二人が名実共に恋人どうしになってからの方が不穏で政宗は愛姫ちゃんと触れるとストレスで蕁麻疹が起きるとかいうとんでもない精神病発動するし安達垣さんは政宗の復讐計画のメモを見つけて疑心暗鬼に陥るしここで吉乃が乱入してくるしで色々凄いです。ラスト2話あたり少しモヤモヤする感じでなんかニセコイみたいな終わり方だなぁって気もしたんですけど、まぁある程度綺麗にまとまった感じしたから良いとします。こういうヒロイン多数ハーレムラブコメの良くないとことして、どうしても終盤下振れるのが挙げられます。主人公が一人選ぶ時点で他のヒロインはフラれるのが確定していて負けヒロインが出来てしまいどうしてもモヤついてしまう。僕が男女1:1の恋愛モノが好きなのってそういう意味も含まれているんだと思いました。

CパートでワガママMIRROR HEART流れてきた瞬間絶叫ドカ湧きしました。

 

15.『うちの会社の小さい先輩の話』

近年社会に出ることに前向きになれない若者の無職率増加が問題視される中、厚生労働省が成人男性たちに労働の喜びを知ってもらうために制作した教育的アニメーション(大嘘)。タイトルで背が小さいことに対してフィーチャーしていますが全然そんなのは重要ではなく、どちらかというと 「うちの会社のお乳デカすぎてエロい先輩の話」です。先輩が小さいという特性から発生するラブコメイベントに期待していたのですが、本当にただ「背低い女って萌え度高いですよね」的なエッセンスのみだったのでそこはもう少し何か欲しかった(背が低い女性に喧嘩売ってるわけではありません)。まぁ小さいことで発生するラブコメイベントが特に思いつかないのですが。強いていうなら会社の倉庫みたいなとこで高い所のものとってその後ロッカーに詰まった件と、旅行の際の押入に隠れた件でしょうか。そういえばロッカーの回原作だと篠崎さんボツキングしていたような気がしたのですがそんなことない?設定調べたら先輩148cm篠崎さん183cmみたいなんだけど、このくらいならギリ小さいフィーチャーしなくていい程度な気もしますね。普通にその辺にいる背小さい女性って程度でしたね。なんなら139cmとかだと勘違いしていました。一般に成人男女の恋愛モノはリアリティ高めで、まぁ要するに性的なことの話が大きな割合を占めていて、チンマン沙汰と呼んでいますがそれが多く辟易してしまうのですが(現実でのチンマン沙汰も見苦しいし、あと他人の性交渉事情も聞きたくない)コイツらマジで中学生なん?ってくらいピュアなラブコメしていてくれて助かりました。そういうのも込めて安心して視聴できた作品でした。

仕事前とかに労働モチベを上げる目的で毎週1話ずつ視聴していましたが、これかえって逆効果でした。というのも、電車内で観ている最中はモチベ上がってくるのですが、いざ仕事始めるかとなるとうちの会社には小さい先輩がいないことに気づき絶望してしまいます。クスリが切れた後のダウナーな感じってこんなのなんだろうなと実感。というか、どこの会社に行けば小さい先輩、最悪先輩いなくてもいいんで 部署の人間全員が仲良しで全員が一斉に有休とって温泉旅行に行けることがあるんですか?自分、そこに転職いいっスか?

 

16.『ポケットモンスター リコとロイの旅立ち』

2クール目の感想です。黒いレックウザを追うという具体的な目標もでき、話自体もおもしろい回が多くサトシのいないアニポケも十分板についてきた気がします。ナンジャモの声がゲーム告知のYouTubeだとファイルーズあいだったのに対し本渡楓に変わっていましたね。僕の最初のイメージはこちらだったので特に違和感はありませんでした。このパルデア回、リコがオーベムに催眠をかけられるのですが描写というか演出がエロ漫画の導入みたいで狙ってるだろと感じました。他の回でいうと、ピカチュウ(船長)とフリードが出会う過去回、ミブリムを仲間にする回とラスト2話のガラルファイヤーの回はとても良かったです。

 

17.『ひろがるスカイ!プリキュア

3クール目、というか、24話〜33話まで10話分の感想です。大きな戦いというか、山場は前クールで一段落し日常回のターンでしたね。あの航空会社のPeachとガッツリタイアップ組んでいた回やあんまり嬉しくなかった水着回などが印象に残ります。あんまり嬉しくなかったというのは朝の女児向けアニメのため、別に嬉しい水着でなかったという意味です。頼みの綱であるところのあげはさんが一番露出控えめで制作も気つかってるのが伺えます。プリキュアの姿の隙間から見える感じあげはさんは結構あるはずなのに。カバトン、バッタモンダーに続き新しい幹部キャラとしてミノトンが登場しました。彼はいかにもな武人って感じでそこそこ好きだったのですが、31話でクビになった上暴走させられて驚きました。

ラストの方で一気に話動くきっかけとしてキュアマジェスティの登場がありました。エルちゃんが変身するんだろうなとは予想できていましたがまさか変身前赤ちゃんのままだとは思っていませんでした。てっきり魔法つかいプリキュア!のはあちゃんみたいになんか急成長するのかと思っていたのでこの変身前後でのボキャブラリーの変容ぶりに驚く限りです。語彙もだし行動理念のようなものもまるっと変身中だけ成長しているわけで別人格疑いますね。と言いつつ先程挙げたはあちゃんもキュアフェリーチェのときだけめっちゃ落ち着いた大人キャラになっているのでこれに関しては同じようなものですか。

 

18.『てんぷる』

ここまでラブコメの"コメ"の方に比重置いてるラブコメはなかなか無いぞと感心させられる程ギャグ度の高いラブコメで、そこはさすが『ぐらんぶる』の原作者 の執筆作なだけあるなと唸りました。ぐらんぶるの系譜もあり、テンポ感もアホみたいに良くて、サクサク観ることができるのも高評価ポイント。毎度毎度エロあるよ(笑)ギャグを展開しまくってきていて顔も変形します。というか、寺ないしは仏教を舞台設定に置いているんだけどこんな煩悩バリバリのエロコメディってそっち的には大丈夫なのでしょうか。やっぱ仏様は器が人間の尺度で測れる大きさを越えているから赦されてるわけでしょうか、いや知らんけど。そんなこと言ったら教会をテーマにしているアニメはたくさんあるわけでキリスト教サイドから特に言われていないわけだしそんなもんか。

こういうハーレムラブコメタイプの作品は誰が一番好きかというトークテーマがあります。「で、お前五等分の花嫁で誰が好きなん?(修学旅行)」みたいなやつです。しかしこの作品あまりにもギャグが多くて特定の誰が一番という風には今のところなっていません。強いていうなら、あのCV.芹沢の月夜さんですかね。あとはヒロインレースから外されている感じもありますが海月でしょうか。どちらも強いていうならというレベルですが。あと女性キャラの声優も何か珍しい配牌している気がしました。声優で思い出しましたが、愛美が初めて作詞に挑戦しました!と意気揚々と出した曲がこれのOPで横転しました。仕事選んでもいいんですよ。

 

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以上、tierS, A帯の感想でした。次の記事では、tierB, C, F帯の感想を載せます。